今から50年前、私は米屋の長女として生まれました。
父母、母の両親である祖父母と暮らしていました。
幼い頃病弱だったため甘やかされて育てられた一人娘の母と結婚し養子に入った父と祖母の折り合いは良くなく、祖父の浮気もあり、いさかいが多い家でした。
働き者の父ではありましたが、腎臓が悪く、体のだるさもあって機嫌がよくありませんでした。
私の下の兄弟は生まれても育たず、子どものころの記憶にある家での葬儀は60代で相次いで亡くなった祖父母も含めて4回。
よく「一人っ子は甘えただ。」、と言われますが、甘えている暇はありませんでした。 …続きを見る