Home 受講生の感想レポート 問い詰めたりするのではなく、信じて認めてあげること
問い詰めたりするのではなく、信じて認めてあげること

大阪校  小林 美優さん(34歳 女性)


私の職業は看護師です。職業上、患者様との関わりを通して、人の生き方、考え方、疾患のとらえ方、取り組み方、などを見てきました。
 すると、その人達と関わる自分の傾向が見えてきました。プライベートでも、気になっていた自分の悪い癖。それは、「人の話を聞くのが仕事」みたいな部分を見せながら、実は、自分のペースで話を聞いたり、自分のペースで仕事ができないと、不満な自分がいること。そして、何事にも答えを早く出して!と、待てない自分がいること。

 仕事だけでなく、恋愛でもそうでした。仕事、恋愛で、精神的に病んで、一時は、夜も眠れず、食欲がなく、生きる気力もなくて、食事もまともにできず、周囲にも驚かれる程、痩せた時期がありました。勤務先は集中治療室。常に、ピリピリと高度の緊張。仕事だけは休まずに行くのですが、職場は生死に関わる救急の場。もう無理かな・・と限界を感じていた頃、今までの自分を捨てて、新しい自分を探してみようと心機一転、いろいろ興味のある分野を片っ端から体験していた時、メンタルヘルス協会の存在を知りました。

 まず、体験ガイダンスに参加しました。泣いて、笑って。久し振りに、無心に人の話に引き込まれました。

 そして早速、前編講座へ進むと初回の内容から出てきました。自分の苦手な課題。
 受動的・能動的に会話を始めても、いつの間にか、私は自分の知りたいこと、自分の話にすり替えていました。その人が、心の中で本当は言えない別の問題を抱えていたり、言えない状況や、
言っても無駄みたいな劣等感・防衛機能を持たせた気持ちにさせていました。初回から、見直すべき部分が、見え始めました。

実行しないと意味がない。「聴くこと」をテーマにしてみはじめたけれど、すごく難しいです。でも、何も考えずに会話していた頃よりは、相手の心を考えながら、気持ちを汲む聴き方の部分が磨かれてきたような気がしますし、聴き上手な人になろうとしてる自分に変わってきているのが、よくわかります。今までも結構敏感な性格で、人の目や、行動が気になり、よく人間ウォッチングしてしまうのですが、周囲を改めて見渡してみると、人の話が聴けて、聴いてくれる雰囲気をもっていて、かつ、身のこなしの柔らかい人には、接していて感じがすごく良いいので、仕事以外のことでも、自分から話しかけてしまっている。逆に自分はどうだろうか?と、自問自答しました。

 「仕事だから。」と割り切って、バンッと言いたいことを述べるのも大事な時もあるけど、その部分が強いと、仕事はできても、強いイメージばかりが先行して、片寄るんだな。と反省し始めました。
恋愛もそうで、私の期待に答えてくれないと満足出来ない。なんで?っとなってしまう。そんな部分がいつも全面に出ていました。なぜ、相手が自分の話をしてくれないのかということは、私にも原因があったんだと、初めて気がつきました。私は「あなたは、あなたのままでいいよ。」「全面的に受け入れているよ。」って伝えれていなかったし、Iメッセージ(私の気持ちを伝えるメッセージ)ではなく、いつもYOUメッセージ(相手を責めるメッセージ)になっていました。

 Iメッセージの講座での宿題は、彼氏に伝えたのですが、「いかにも心理学っぽいな。でも、ありがとう」って電話口で嬉しそうで、お互い笑っていました。それからは、「ありがとう」と感謝の気持ちをよく伝えるようにしています。喧嘩しても、相手の気持ちを逆なでしても仕方ないので、「あなたが、OOになると心配だから」等と、自分の気持ちを素直に話していくようにすると、

 いつのまにか、喧嘩が終了していて、普通に戻っていたりするようになりました。今までは、自分本位で「なんでOOしてくれないの?!」と言って、彼にすぐ電話を切られていたのに。今では、以前よりも楽に付き合えるようになってきました。

 彼氏以外にも、Iメッセージを使うようにしてみると、仕事の忙しいなかでも、現場の雰囲気が変わることに気がつきました。

 私は忙しい時、納得のいかない時、私は、よくカリカリ、ピリピリして口調も荒くなり攻撃的になる癖があるのですが、その時は、怒って、バンッと、言ってしまっても、後で感謝のIメッセージでフォローしていくようにしています。なかなか難しく、静かな口調にで言えない時もありますが、日々心がけています。

 後輩に対して、指導をしていく立場=強い立場になってしまいやすいですが、後輩を具体的に褒めると、生き生きとして、本当に嬉しそうにしたことがありました。すごく印象に残っています。褒める時、怒る時、その時々でも、相手が納得できるような伝え方ができたら、人間関係も変わるんだな。と思いました。

 メンタルに行ってなかったら、気付かなかったかもしれません。

 先月も、師長が、現状を分かっていないのが、浮き彫りになった事がありました。
 管理職や、立場がスタッフより、少し上になった時、更に、信頼感・発言力・リーダーシップを得るには、やはり、コミュニケーション技術がかなりウエイトを占めるんだな。と実感しました。師長の現状を理解していない発言で、現場のスタッフのモチベーションはますます下がってしました。やはり普段から、見て、気づいて、固定概念をはずして、お互いがコミュニケーションをもっていれば、そんな現状にはならなかったのではないかと思います。

 心理カウンセラーが入っている企業は、増えてきていると思うのですが、心理学を学ぶ場所が身近にあることは今の時代には必須になってきているのではないかと思います。我慢が出来ない、怒られるとすぐ辞める、そんな新人が増えてきているなか、時代の変化とはいえ、お互いが気持よく人間関係を築けるようになるには、お互いに学ぶ必要があるのではないかと思います。
 なので、私が変わることで、周囲に、心理学の素晴らしさ、効果が伝わるように、していきたいです。

 授業で印象に残っている話の一つ、問い詰めたりするのではなく、自分が余裕を持って、信じて待つこと、勝ち負け関係なく認めてあげること、そして笑うことの大切さを学びました。人との関わりで、会話がないと不安になっていた時期もあったけど、静かな時間が過ごせることも、一つのスキルなんだなと気づいたし、ついついしてしまう、自分に余裕のない時の表情・もののとらえ方、考え方、の自分の傾向にも気づく事が出来た。気づいていたけど、どうしたらいいかわからなかった部分が明確になったり、具体的にどう行動したらいいか、方向が見えました。

 完全に実践することは、まだまだ不十分なところもありますが、そこは、これからの課題です。
 生きている限り、いろんなことが多かれ少なかれあると思うけど、メンタルで学ぶことができたことは、私の「これから」を大きく変えたと思います。「自分を知る」ことがこんなに出来てなかったことにも驚きました。

 メンタルに出会えたことに、とても感謝しています。きっと、今からの私に必要だから、出会ったんだと思います。
 また、仕事の都合をつけて、できる限り、再受講を何度もして、日々学んで実践出来るようにしていきたいと思います。

 

~受講生のレポートより抜粋~
  紹介スタッフ:森山

何気無くすごす毎日を意識して考えてみると、周りの人との関わりは数多く、
様々なかたちのコミュニケーションがありますね。

 その中で身近な人間関係であればある程、「どうしてそれくらいの事を気づいてくれないのだろう?」
 「どうしてそんな理解できない行動なのだろう?」
 「どうしてわかってくれないの?」「なんで?」
そう思って、相手の態度に自分の考えを押し付けるように伝えてしまいがちになります。

 その時は、言われた相手も、言ってしまった自分自身も、お互いに良い感情を持つことが出来ません。

 私自身小林さんと同じく、「相手も自分も傷つけずに伝える方法(Iメッセージ)」があることを
メンタルで学んで初めて知りました。

 それからは習ったIメッセージを日々の生活で少しずつ実践しています。
 相手に対して「なんで?」と思っていたはずの自分の感情ときちんと向き合う。
 「さみしかった」「悲しかった」「心配した」という自分の本当の気持ちが見えてくる。
 その気持ちをIメッセージにして相手に言うには、勇気が必要。
 建前は捨てる。飾った自分も捨てる。緊張するし、なんだかすごく恥ずかしい。
 思い切って素直な気持ちを伝えてみる。
 言った後も照れるけど、頑張って伝えれば小林さんのレポートにあった
彼氏や職場の人達との場面のようにその場の空気が変わることを私も実感しています。

 「ごめんね」「ありがとう」等の気持ちも同じように、いつも素直にIメッセージで伝えることが出来たなら、大切な人と、ふと笑いあえる、あたたかい時間にすることが出来る。
 私はメンタルで教わるまで、こんなコミュニケーションの方法があるなんて想像もしませんでした。

 お忙しい中、再受講に笑顔で来てくださる小林さんの「働く女性の日常からの視点」に共感しました。
 日常に使える心理学だからこそ、メンタルの受講生さんは
中学生から80代迄の幅広い方が通われているのだと思います。

 限りある自分の貴重な時間を、目の前にいる相手と笑いあった幸せな時にしたいと、
私も日々奮闘中です。