Home 受講生の感想レポート 自分の事を自身が知り、一番の理解者へなっていくということ
自分の事を自身が知り、一番の理解者へなっていくということ

大阪校  山本 敬子さん(39歳 女性)


一年前、私は二度目の離婚問題の為、眠れず食べれず、動悸にめまい、体重も10キロ減り、心療内科へ通い、睡眠薬と精神安定剤を飲む、うつ状態でした。

一度目の離婚は、DV(ドメスティック・バイオレンス)とモラハラ(モラル・ハラスメント)でした。努力を重ねてお互いに頑張っていましたが、どうにもならず離婚。

また、今回は、相手に自分と同じ思いをさせてはいけないと、同じ過ちを二度と繰り返さないと誓い、試行錯誤ながらも、私にとってはとても穏やかな日々が流れ、老後の事まで安定した日々を思い浮かべ、子供達も前とは違いのびのび、すくすく育ち、家族仲良く、何といって大きな不満のない毎日を過ごしていた私達でした。

そう思い疑いませんでした。そんな私にとっては、今回の一件はどうにも受け止める事ができず、いつまでたっても消化できず、薬に頼る毎日でした。

仕事も手に付かず、いつまでもこんなままではいけないと思い、私の気持ちの持ち方だけで、全ては変わるのに・・・と思いながらも、心は付いていかず。

そんなボロボロの状態の時に、日本メンタルヘルス協会と出会うことができました。
ホームページでの「えとうのひとりごと」には本当に感動しました。
先生の一言一言には優しい思いやり、そして何より、私自身も気付いている、けれども日々の生活の中で、忘れてしまっている、そんな心を気付かせてくれる、素敵な言葉がちりばめられていました。

人は、ほんとに弱い生き物だと私は思います。弱いからこそ、日々迷い、苦しみ、一人で立つことが難しい。
けれども、ここに行けば、私は何か変わることが出来るんじゃないか・・そんな思いでメンタルの扉を開きました。

最初は私自身、心に余裕もなく、ただただ薬が無くても眠れるように、うつ状態から脱出しなければと必死でした。情緒不安定で、先生の一言一言も自分が責められているようで耳が痛い、心が痛い。

教室で出会う人たちも、皆笑顔で、きらきら輝いていて元気が良くて、私は来る場所を間違ったんじゃないか・・そんな気持ちもありました。

食事会に参加して初めて、皆色々な事を経験しながらも、今ここに笑顔で集まっているんだ。そんな事を知り、私も逃げてちゃダメだと勇気付けられました。
全て自分の人生だから、自分の行いの結果なんだから、受け止めないと、私は前へ進めない、そんな思いでした。

けれども、電車で帰る時に、家族での楽しかった日々を思い出し、一体私は何をしているんだろう・・。
何をどう間違ってしまったんだろう・・。
そんな事ばかりが頭を駆け巡り、自分を責め、同時に相手も責め、周りも責め、全て否定的でそんな自分にまた焦り・・。
そんな日々が続きました。

基礎コース前編を終え、苦しいながらも後編を受け始めたぐらいから、私の心は少しづつ変わり始めました。
暗示の言葉の大切さや、トランスパーソナル心理学、そしてモデリング(憧れや目標とする人の言動を取り入れ、真似ること)に祈り・・・様々なことを学びました。

幼い頃から一人が嫌で、寂しくて、誰かに抱きしめてもらいたくて、頭を撫でてもらいたくて、孤独感ばかりが私の心を占めていました。
子供を産んでからは、子供達は無償の愛で私を求めてくれる。
それがとてつもなく嬉しく、自分の存在価値を感じ、私は幸せでした。

しかし、子供達も成長し、私がいなくても一人で歩き、色々な場所で自分達の人間関係を築くようになると、私は、私の存在価値が薄くなってきたように感じていました。そんな時の出来事だったので、また昔の孤独感に襲われ、今度は主人に対して全部の依存心をぶつけていたように思います。

今になって思い返せば、一度目の結婚生活でも、タバコの火を押し付けられようが、ご飯をひっくり返されようが、殴られても蹴られても、返ってそうやって傷つけられる事で相手に罪悪感を与え、私は安心していました。

こんな私の事をあなたは捨てる事はできないでしょう。私はあなたをここまで受け止めているのだから・・と、相手の非で、自分の存在価値を感じ、安心感を感じたかったのです。

今回もやっぱり同じなんだとやっと気付きました。

相手に自分の一生懸命さを与えてばかりで、自分がしんどければしんどいほど、それが私の心へとつながり、その結果、自分が捨てられる事は無いだろうと安心する。

相手に尽くすことが、私が見捨てられない唯一だと思っていました。
私は安心できましたが、相手にとってはどうだったんだろうか?

私はコレだけしているのに・・と相手にとってはプレッシャーとなり、本当の気持ちをぶつける事が出来なかったんじゃないか、私がしてきた事は、相手の為と思いながらも結局は自己防衛の為だったのです。

子供に対しても同じです。
私は私の事ばかりで、全然周りの人の役になんて、本当の意味で役にたっていなかった。単なる自己満足と、自己防衛だったのです。

そして「自分を愛せる程度にしか人は私を愛してくれない。」講座で聞いたこの言葉。
私は自分自身を信じることが出来ず、だから周りの人のことも信じることができていなかった。
主人の事も、子供達のも。
信じているとは口では言いながら、ホントの意味では信じていなかったのです。
自分の事も信じられないのに、人のことが信じれるはずが無い。

最初は、あんなに優しかった主人が、何故あそこまで変わってしまったのか、私には理解する事が出来ず、あそこまで変貌する前に、私はどうして気付く事が出来なかったのか、支える事ができなかったのか、そんな後悔の反面、周りのせい、環境のせいにもしていました。

私のこの依存心も、主人を変えてしまった原因の一つでもあったのだと気付きました。
気付いた時にはときすでに遅し・・・
やはり講座で聞いた「過去と他人は変えられないけれども、未来と私は変えられる。」
まずは私が変わらなければ。

私が私を認めて私自身を信じてみよう。
そうでないと、私は周りの誰のことも認めることが出来ないんじゃないかと。
一緒に泣く私、期待を裏切られて怒る私、けれども全ての私をいいよっと受け入れる私。

自分の事を客観的に見る事が出来るようになると、自然と自分の事を、自分自身が認める事が出来るようになりました。


自分の事を自分自身が知り、一番の理解者になる、それが、こんなに自分を楽にしてくれる。

人は皆、色々な思いを背負いながらも、たくましく笑顔で生きている。
そんな自分自身を自分で抱きしめ、認めてあげると、凄く安心できるようになりました。
そうやって、少しずつ自分自身を見つめ直そうと、まずはそこから始まるんだと。
私が今回の事で変われば、この辛さや苦しさにも意味あるものになる。
傷付くのを恐れるんじゃなく、自分自身の気付きのため、たくさんの言葉を受け止め、正面から傷ついて、事実を知ろう。そう思えるようになりました。
皆が知らない、私自身も知らない私もいる。

そんな私よりも、一番大変だったのは、子供達だったと思います。
私を信じ、ついてきている子供達。
私がこんな状態になってからは、三人で必死に支えようと頑張ってくれていました。
メンタルに通う日も、「行っておいで」っと優しく見送ってくれる子供達。
「お母さんが笑ってるのが、一番嬉しいよ」そんな言葉もかけてくれていました。
私だけが傷ついているわけでもなく、子供達の心の傷も相当だったと思います。
けれども私はそんな子供達の心の叫びも、自分の心の叫びでかき消していました。

少し落ち着いた頃に子供の日記を見ました。
「お母さんを助けられない、どんなに頑張っても私ではダメみたい。自分の無力さが悔しい、情けない・・」
そんな事が書いてあり、私は自分が情けなくて・・子供に私は無価値感を与えてしまっている。こんな事を子供達に思わせる私は、ほんとダメだと涙が止まりませんでした。

子供達は旅行に行ったり、塾に行ったり、おいしいものを食べたり、・・・そんな事より、お金が無くても家族みんな、いや、私が笑って楽しくしているのが一番の安心だったんだ。

いつまでも過去にしがみついていてはいけない。
私は私の人生を、主人は主人の第二の人生の、分岐点にきたんだな・・と。
私のせいで、子供達が辛く苦しい思いをしている。
私はどういう生き方がしたいのか。
子供達に胸を張って、私の人生を誇れるよう、波乱万丈でもいい。
私は人生を楽しんでいる、そういう姿を見せ続けたい。

子供達もこれから長い人生、きっと色々な事につまづく時がくるだろう。
そんな時に私は、両手を広げてドンと胸を貸せる母で居られるように、たくましく、そして温かい私

でいたい。

私を救ってくれたメンタルでの学びを、今度は子供達に、そして職場や身近な人達に対して生かしていきたい。
本当に私自身を見つめなおせ、そして心に筋肉をつけてもらうことが出来、メンタルでの先生方、またスタッフの方々、同期の方々、出会った方々には感謝の気持ちで一杯です。

一番感謝しなくちゃいけないのは三人の子供達にです。
そして両親へ、いや、会社の方々も長年の友人にも、全ての人に感謝です。

今回の一件では、色々な方に声をかけてもらい、心配してもらい、支えてもらい、こんなに助けてもらっているんだと実感した一年でした。

私にとっては大きな悲しみでしたが、悲しみが大きかった分、たくさんの気付きをもらえました。
先生のおっしゃるとおり、「思い出に変わらない悲しい出来事はない」を実感しました。

これからは、自分のオリジナルを探索しながら、今まで支えてもらってきた子供達に、今度は私が子供達の心のケアが出来るようになれば・・と思う私です。

本当にメンタルでは、心理学だけでなく、もっともっとたくさんの事を教わった、そんな感謝の気持ちで一杯です。

皆さん、本当にありがとうございました。
そして、綾・英嗣・咲良、いつもありがとう。
お母さん、頑張るからね!!まかしときぃ~!!

 

~受講生のレポートより抜粋~
  紹介スタッフ:磯馴

山本さんのレポートを拝見させて頂いた後、マザーテレサの言葉を思い出しました。


『この世の最大の不幸は、貧しさや病ではありません。
だれからも自分は必要とされていない、と感じることです。』

当時の旦那さんに対する山本さんの関り方も、孤独を避けるための一つの手段だったのかもしれません。

『人は、たとえマイナスな関わり合いであったとしても触れ合いを求めてしまう』
衛藤先生は講座の中でそうおっしゃいます。

孤独でいるよりも、群れていたいという本能的な欲求が人間には本来備わっているもの。
どんな形であれ、誰かと触れ合えているという感覚が自分の欲求を満たすことに繋がっていく。

今回のレポートを通して、【誰かに必要とされる】ということがいかに大切なことであるかを
考えさせられました。

山本さんはレポートの中で『私は自分自身を信じることが出来ず、
だから周りの人のことも信じることができていなかった。』とおっしゃっています。

ぼくも以前、周りの人を信じることができない時期がありました。

どんな言葉も裏目をとって、『良い事を言っているけど、裏では何を考えているかわかったものではない』
という目で人を見る自分。

当時の自分をふと思い返してみると、他人を信用していなかったのではなく、
まさに自分自身を信じていなかったように思います。

そんな状態でメンタルを受講していた時に、
『自分を愛せる程度にしか、他人を愛することはできない』という言葉を衛藤先生から聞いたことによって、
自分の心の中で縺れていた糸が解けていくような感覚になったのを今でも覚えています。

まずは自分を信じることから一歩が始まる。
他人に愛されたいのであれば、まず自分を愛するということ。

『自分の最大のパートナーは恋人でも配偶者でもなく、自分自身です。』
と、衛藤先生は講座の中でおっしゃいます。

1年365日。生まれてから死ぬまで一生を共にするのは【自分】だけ。

そんな自分が、誰よりも自分を信じて、誰よりも自分を必要としてあげることが、
本当の意味で他人を信じていくことにも繋がるということを改めて感じさせて頂きました。

生きていく中で、上手くいくこともあれば、上手くいかないことも起こります。
時に、孤独を感じるようなこともある。

でも、そんな時だからこそ『自分という最大のパートナーがいつも側に居てくれている』と思えるだけで、
心の景色は大きく変化していくもの。

「お母さんが笑ってるのが、一番嬉しいよ」
そうお子さんが言ってくれたように、自分が幸せであるだけで、人も幸せな気持ちになります。

まずは自分から。

今回の山本さんのレポートを通して、日々の自分の在り方を改めて見つめ直すことができ、
初心に立ち返ることができました!

山本さんがこのレポートを提出されたのは約1年前になりますが、
今でも再受講で定期的にセミナールームにお越しいただき、学び続けて頂いています。

いつも笑顔の山本さん、また再受講でお会いできることを楽しみにしています。
素敵なレポートをどうもありがとうございました!