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人生に対しての本気力

福岡校  内村 裕一さん(31歳 男性)


メンタルの講座を受講した始まりは、2008年2月福岡から東京へ、とある仕事へ参加する為に出張した事がきっかけでした。出張の期間は4ヶ月から半年の予定で私は上司からの期待を受け、さらに自身のステップアップになる仕事だと確信し仕事のスタートを待ちわびていました。

しかし、2月からスタートするはずだった仕事はお客様の都合で1ヶ月間待ちぼうけ状態になり、さらに一度出張の任を解かれて福岡に戻り様子を見ることとなりました。それから半月が経った時にその仕事はスタートが決定したのですが、その半月で人員が確保できたので、結局、私はその仕事から外されるという事になりました。

やる筈だった仕事につけなかった事は正直言ってショックでした。このような事はいつでも誰にでも起こるし、ましてや東京に半年もいなくて良かったと考える方が普通だったのかも知れないのですが、その時私は上司や会社に私を東京に1ヶ月も生活させておいて、突然「お前は今回このプロジェクトから外れたから福岡に帰れ」という会社の勝手さに不満・フラストレーションを募らせました。さらに結婚をしようと、今までにないほど「良い一年にしようと」と意気込んでいた年の最初の出来事だったので、”この先の人生に何が待っているのか?”、”自分の人生は誰かの手の上で決まってしまうのか?”と不安に取り憑かれていました。

”自分の未来への不安”や、”周囲の人間のダメな所”、そして”なんでもっと自分にとってよりよい環境じゃないのか”という周囲の人間が変われば、環境が変われば、それによって”自分はもっとがんばって仕事が出来る!!”と考えていました。

私が東京出張中に私の彼女は講座に参加し勉強を始めていました。出張から帰ってきた3月には基礎コースを終えていた彼女は、私の悩みを聴くことで解消しようとがんばってくれました。なんでもない会話というか、ただ自分の不満を話しているだけだったのに本当に良く話を聴いてくれてすごく心が軽くなりました。

結局その後も東京への出張も無くなり、福岡での仕事も遅くならない時間に帰る事が出来る時期が続いていた時に、彼女から体験講座に誘われました。それで、とりあえず体験だけでも、と考え参加させていただきました。


とりあえずの気持ちから一変し、体験講座から、すぐに基礎前編コースを受講し、まだまだ勉強させ
て欲しい!もっと知るべきだ!という半分勢いもありましたが、後編コースも続けて受講しました。

講座を受講し、基礎コース全講座を修了するまでの半年は、気持ちのゆとりも将来に対しての不安も、今どう生きるべきかと言うような様々な考え方が大きく変化しました。その有意義な半年間はちょうど私達の結婚準備の時期と重なっていて、式が近づくと同時に毎週通い学ぶうちに、自分の中で多くの気付きが増えていく事を実感し、また更に彼女とお互いの気付きを話し合うことで講座の意味を深めていく事ができました。
そして、その中でお互いの考え方の違いに気付き、またそれを受け止め・・・二人の関係を深めていく大切な学びとなりました。
自分の考えははっきり伝えないと分かり合えない。結婚したら夫婦だからこそ分かってくれるだろう、という甘えは、もしかしたら危機的な状況になったかもしれません。
各講座はどれもたくさんの気付きと人生をよりよく生きるヒントが得られるものばかりでした。

他にも、後編コースの第1講座の「大切な相手とわかりあえる解決法」では、ハーフアンサー法でブレーンストーミング(小グループによるアイデア発想法の一つで、会議の参加メンバー各自が自由奔放にアイデアを出し合い、互いの発想の違いを利用して、連想を行うことによってさらに多数のアイデアを生み出そうという方法)をグループで実施した事は思い出深いです。また、ブレーンストーミングには大変助けられました。

それは会社での中堅者層を集めての勉強会の際に、私は8人ぐらいのメンバーのリーダーに光栄にも(本当は会社から勝手に)選ばれました。
あるテーマに対してのプレゼンテーションを3日間の研修期間内に作らなければならないのですが、リーダーという立場で何をどうすればいいのか分からず、藁にもすがる思いでプレゼンテーションのテーマに対してブレーンストーミングを実施してみました。
すると本当に思いもしなかった考えがたくさん挙げられて、挙げられた意見に対してのディスカッションがどんどん進んでいきました。ブレーンストーミングのお陰でテーマに対して様々な発想・意見を引き出してもらい、そして何よりも発言を出しやすい関係を築く事には大活躍してもらったと感謝しています。

講座を受講していき、自分の知らない事・気付かされた事・自分の知らない自分の事と、本当に多くの気付きがあって受講すればするほど成長をしてきたと感じています。しかし、それとはまた違う所では全然成長できていない自分をはっきりと感じました。講座を受けているのにそれが行動になって表れない歯痒さを感じていました。何かが足りてないのではないか?

それから徐々に気付くことがありました。それは、これまでの自分を振り返ってみると常に平坦というか、起伏がないような人生だったと感じることです。自分の身の回りの環境の所為で自分に不利益が


生じたりする事のない、普通というか平凡な生活をしていました。

それらの根本を考えた時、自分が目標に対して本気で向かっていくという事が少なかったのではないかと感じました。目標を達成する事に消極的で他人任せの自分を変えないと、自分が目指す幸せには届かないのかもしれないと感じました。短い人生で自分なりの幸せを掴む為には、その人生の幸せに対して本気で向き合う事が大事なんだ、ということ。

“人生に対しての本気力”です。

講座に参加できたことによって、様々な人と出会い、多くの出来事が自分を変化させ、強くさせてくれました。
前述の出張の件は今まで平坦な道の上を慢心して歩いてきた自分に警鐘を鳴らしてくれるいい出来事だったと今は考えています。

講座の中ではたくさんの方々と一緒に勉強をし、講座中のワークでは時折その方々が経験してきた話を聴くという経験が出来ました。職場での人間関係のストレスを現在抱えている、家庭での親子・夫婦間で色んな問題解決を行なってきた、そして近い方が亡くなって気持ちが大きく落ち込みそれでも今まで生きてきた。
あらゆる面で未熟な私にとってそれはとても有意義な事で、おかしな話かも知れませんが自分が「普通」だと思っている自分の周囲の環境や今まで成長してきた過程を感謝するようになっていました。

一言で言えば、両親への感謝です。

自分を高校・大学と進学させてもらった事はもちろん感謝しています。私が小学生のある時期、いじめと言うか言葉の悪戯ですごく学校が嫌でしょうがなかった時、母は「別に学校なんて休んでいいのよ」って言ってもらった事があります。私の中では学校に行かなければ当然怒られると考えていたので、母のこの考え方にはすごく驚き、そして助けられました。中学・高校と自主性に任せてもらい大きく干渉して来なかった事、大学受験で悩んでいた時は精神面で大きくサポートしてもらいました。

私の両親には自分と彼女の二人でこの講座を受講で勉強したことや気付いた事をよく話しています。とりわけ母は私たちを羨ましがっていて「二人で同じ価値観や、同じ目線を持っている事が素晴らしい」と言ってくれます。こういう感想が素直に出てくる母がいたから、そして家族を支えてくれる父がいたお陰で講座を受講しているのかも知れないな、と考えています。

私は2008年11月7日 に日本メンタルヘルス協会基礎コース後編の8講座を修了させて頂きました。タイミングなのか巡り合わせなのか、奇しくもその日は私達の結婚式の前日でした。

その日の食事会では衛藤先生やボランティアのメンバー、参加された皆さんからたくさん祝福の言葉

を頂き、皆の優しさに感激しました。そんな先生方がいたから、皆がいたから講座を楽しく前向きに真剣に受講できたんだと感謝しています。

講座のお陰で今までの自分が行なってきた事、考えてきた事、コンプレックスを一度自分の中で噛み砕く事ができ、それによって親や周りの人たちへの深い感謝を抱くことが出来ました。この講座へ誘ってくれた妻と長い夫婦生活を歩んでいく自信が出来たのも、日本メンタルヘルス協会の講座で先生方から教えて頂いた事が大きいと感じています。

楽しいときは目一杯幸せを感じ、悲しいときは家族でその悲しみに立ち向かう、そんな素直な人生を楽しみたいです。

 

~受講生のレポートより抜粋~
  紹介スタッフ:乙川

「すべての出来事は意味あること。人生の中で意味のないことは何一つない」、
衛藤先生が講座の中でおっしゃっています。
どんな出来事も自分に必要な大切な出来事。
ちゃんと必要な時に必要なタイミングでやってくるんだと思います。
そして、それは大切な気付きに出会えるチャンス。

内村さんも「今までにないほど良い年にしよう」と意気込んでいた矢先の出来事から始まった
メンタルでの学びですが、講座の中でたくさんの気付きを得、
時には学びを活かしきれない歯がゆさを感じながらも、一つ一つ自分なりに噛み砕き実践していく中で、
心から溢れ出た、これまでたくさんの愛情とサポートをくれていた両親への感謝の気持ち。
いつもそばで心に寄り添ってくれていた奥様の存在。
「自分の人生に本気で向き合う」ことの大切さに気付いていかれました。

平凡で普通だと感じていた人生も、同じ日常の繰り返しだと感じていた毎日も、
「自分の人生に本気で向き合う」ことで、当たり前のように過ぎていく人生ではなく、
「自分が選び進んだ人生」へと変わっていく。
内村さんには毎日が今までと違った日々として、見えているのではないでしょうか。

昨年のアイランドツアーでお揃いの仮装で仲睦まじい姿が印象的だった内村夫妻。
現在も一緒に再受講に来てくださっています。
私自身も来月に結婚を控え、自分の心境と重ね合わせて、またお二人とお会いした時の事を

思い返しながら、今回内村さんのレポートを読ませていただきました。

メンタルでの学びは私にとって、とても大きくて、これから彼と夫婦として
新たなコミュニケーションをとりながらどんな関係を築いていけるだろう、
一人だけでは感じることができない
新しい気付きや出来事があるんだろうなぁとわくわくする思いと、
いろんな場面に自分なりに向き合っていける心の運転方法を学ばせていただいたことで、
これからへの自信へとつながっています。

お互いに感じたことをシェアしながら分かち合う楽しさを味わい、
お互いの思いを深める大切な時間を感じ、そして一緒に過ごせることに感謝しながら、
内村さんが書かれた「楽しいときは目一杯幸せを感じ、
悲しいときは家族でその悲しみに立ち向かう、そんな素直な人生を楽しみたいです。」
という言葉のように、私も一つひとつ素直な人生を楽しみんでいきたいです。

内村さん、これからもお二人らしい穏やかな素敵な家庭を育んでいってくださいね。