大阪校 磯馴 勇司さん(28歳 男性)
※今回は自分が受講中に書いたレポートを紹介したいと思います。
日本メンタルヘルス協会の体験ガイダンスに参加させて頂いた時に、私は衝撃を受けました。
今でも印象に残っている言葉で、これからも胸に抱いていこうと思う言葉です。
『 I love you,because you are you 』
この言葉を聞いたときに、自分が背負っていた重荷がとれたような感覚になりました。 そして、自分自身を見つめ直すきっかけにもなったのです。
今まで「自分」という存在について考えることはありませんでした。
ですが真剣に考えてみると、今まで隠していた【本当の自分】が見えてきました。
今までの自分を振り返ってみると、プラス思考で負けず嫌い、 そして否定的な言葉も使わず、常に前向きに行動することを心がけていました。
自分には向上心が人一倍ある。
しかしよく考えてみると、本当の意味でそうではないことに気づきました。
なぜ前向きに考えようとするのか? それは自分が純粋に成長しようという想いからきているのか?
そんなことを考えながら自分が生きてきた歴史をたどってみると、それは自分の劣等感からきていることに気づきました。
私は、家が貧乏な家庭に育ちました。
両親が商売で失敗して多額の借金を抱えることなり、家庭ではケンカが絶えない毎日。
学校に行っても、お金がないので友達付き合いができない。 お金が無い理由を説明するのも面倒なので、ただ断っていると、 『あいつはノリが悪いわ!』 と、次第に声がかかるのも少なくなっていきました。
そんなある日、友人がまた遊びに誘ってきた時のことです。 もちろんその時もお金が無かったので、いつものように断りました。
すると友人が、 『遊ぶ金なんか、親に借りたらええねん!!』 と私に言いました。
今考えると、なんでもない言葉なのですが、当時の私にとっては意味がわからない言葉だったのです。
親にお金を借りる? そんなことが可能なのか? それが普通の家庭では当たり前なのか?
当時一番苦しい経済状況だった私にとって、親にお金を渡すことはあっても、 『親にお金を借りる』という概念がまったくなかったのです。
だからこそ、私にとって『親に借りたらええねん!!』という言葉は衝撃的でした。
その事をきっかけに、 『おまえらに俺の気持ちがわかってたまるか!!!』と卑屈になり、友達でさえ信用しなくなるようになっていきました。
そして、自分に自信がまったく持てなくて劣等感がすごくありました。
貧乏だから悪い。自分はなんて不幸なんだと思いながら過ごす日々。 なによりも、こんな自分が悔しいという思いがあったのを覚えています。
それ以来、『いつか絶対に見返してやる!!』という思いで、マイナスな事は一切言わないようにしました。
自己啓発や成功哲学の本もたくさん読んで、それに書いてあるようなことを実践していくようにしました。
そして、他人に負けたくないという想いで仕事なども行っていきました。
ですが、それは負けず嫌いなのではなくて、裏を返せば『他人に弱い自分を見せたくない』 という思いからくるものでした。
弱い自分はダメな自分だ。ダメな自分をさらけだしてはいけない。
人に弱さを見せるとバカにされる。 自分は強くあらねばいけないと思う毎日。
辛いこと、嫌なことがあっても、決して他人には言いませんでした。
そして、『俺は他人よりも優れているはずだ』と思い込み、無茶な目標を立てて挫折して、 そしてまた無茶な目標を立てる。
まさに負のスパイラルに陥っていました。
そんなことを繰り返しているうちに、自己嫌悪に陥ってさらに自信を失っていく。
対人関係では、自分の意見は言わずに、常に人に合わせるようにしていました。 自分の意見はもっているのですが、自己主張がまったくない。
いや、まったくないのではなく、上司や目上の人などの自分より立場が上であろう人には意見を合わせるような発言をして、部下や後輩などの自分より立場が弱いであろう人、 自分に意見を返してこないような人には、偉そうに理想を語ったりするという愚かな自分がいました。
自分を否定されたくない。 そんな思いでいっぱいでいした。
そういう状態で日本メンタルヘルス協会の体験ガイダンスに参加させていただきました。
最初に参加した動機は、『接客業をしていたので以前から心理学に興味があった。』
ということで、自分が悩みを抱えているという気持ちはありませんでしたが、今考えてみると大きな心の悩みを持っていました。
そして、衛藤先生の体験ガイダンスを受講して気づかされ、涙がとまりませんでした。
『I love you, because you are you 』 (あなたはあなたのままでいい。それだけで、愛される価値がある)
この言葉を聞いて色んなことが頭にめぐり、その想いが涙に変わっていきました。
自分を許していなかった。自分に優しくしていなかった。できない自分はダメな自分だと思い込み、自分を嫌いだった。
そんな自分を隠して、他人になろうとしていた。 そして強くなることで自信を持てると思い込んでいた。
でも、それは間違いだった。
『強さ』という意味をはき違っていた。
でも、それに気づいたと同時に、自分の弱さを受け入れるということの『強さ』を知った。
今まで人前で涙を見せることなどありえなかった自分が、その時ばかりは他人を気にせずに、溢れる涙を我慢せず、ただただ感じ取っていました。
そして、体験ガイダンスの講座中は話を聞きながらも自分自身を見つめ直していました。 帰ってからも今までの自分を慰め、弱さを受け入れていきました。 そして本当に自信を持つということがどういう事なのかがはっきりしました。 いままで生きてきて分からなかった事。
子供の頃に自分自身で植えつけていた劣等感。
プラス思考という仮面をかぶっていた、弱くて孤独な自分。
その仮面をはずして、本当の自分に向き合ったとき、 孤独だった自分が、なんだかとてもいとおしく思えました。
それと同時に体中に力が溢れてくるような感覚になり、いろんな事にやる気がでてきました。
あの体験ガイダンスは、自分の人生が変わる大きなきっかけだと思っています。
25年間わからなかった事。 それに一瞬で気づくことができた。
それも一言で。 私にとっては本当に衝撃的な出来事でした。
そこからは本当にいろんな興味が湧き、いろいろな事を学びたいと思いました。
もっと衛藤先生を知りたい。なぜこれほどまで人を感動させることができるのか。 この人から、いろんな事を学びたい。
そういった思いがこみ上げてきて、この心理学スクールのすべてを受講して学ぼう と思いました。
今までの自分はデカイことばかりやろうとして、小さなことを積み重ねるということをあまりしませんでした。
小さなことなど見もしなかった。
それが今は変わっていき、ある不思議なことが起きました。
その出来事は基礎コースの最後の授業を受ける前に、家にいた時です。 家の中で、ゆっくりしていたら、突然となりの天井が少し光りました。
なんだろうとビックリしながらその光った天井付近を見に行くと、そこには少しほこりがかかった小さな掛け軸が吊るされていました。
そして、その掛け軸にはこう書いてありました。
【千里の行も一歩より始まる】
それを見たときに身震いがしました。
たまたま何かの加減で光ったのかもしれない。 しかし、それによって初めて家にこんなにいい言葉が書いてある掛け軸があったことに気が付きました。
もしかしたら、日本メンタルヘルス協会を受講したことによって【千里の行】の一歩を踏み出せ たのかもしれません。
私は小さい頃、コミュニケーションが苦手でした。
でも今は人と関わることが大好きになった。そして苦手だったからこそ、その人の気持ちがわかります。
受講生の方々の中には、色んな悩みを抱えた方もいらっしゃいます。
私の親ぐらいの年齢の方で、お子さんのことや夫婦関係で悩んでいる方もいます。
私は昔いい経験をしたおかげで、そんな方達の気持ちが少しはわかります。 だからこそ色んな人と話したい。
そして、何か少しの手助けができればと思っています。
毎日を楽しんで、人々がより幸せになるようにしていきたい。 そういう気持ちが溢れ出てきています。
日本メンタルヘルス協会の講座を受けて、本当に自分は幸せだと以前よりもずっと心から思えるようになりました。
貧乏な家庭に生まれてよかった。そして、両親のことを誇りに思います。
もし、今の家族の下に生まれていなかったら、私は方向を誤っていたかもしれない。
貧乏だから、金持ちになることばかりを考える毎日がありました。 儲け話にもいろいろ手をだそうとしました。
でも、なぜか心が反発する。
ただ金儲けをしようとすることに反発する自分がいました。
それがなぜだか分かりませんでした。
でも今なら分かる。
メンタルで学ばせていただき、衛藤先生の書籍もすべて読ませていただきました。 その学んだことを振り返りながら、昔のある出来事を思いだしました。
家が貧乏で食べるものがない。 全財産が2000円しかないという日がありました。
そんな中、母が買い物に出かけた時のこと。
しばらくして、家に帰ってくると何も持っていない。 どうしたのかと聞くと、募金をしたと言ったのです。
その時、私も含めて全員が母を責めました。
『いまそんなことをできる状況じゃないだろ!頭がおかしい!!』
そういった様々な罵声を、母に浴びせていました。 でも、母はその時笑顔で答えました。
『なんか街頭で西川きよしさんが一生懸命募金活動しててん。それ見てたら、 なんか応援したくなって、つい募金してしまったわ。』と。
その時は、それを聞いてもみんなで責めました。
『今俺達はそんなことができる状態ではない!』と。
しかし、今考えると、その時母を責めた自分がバカだったと思います。
自分の事しか考えていなかった。自分が助かることだけしか考えていなかった。
でも、母は違った。
自分がどんな状況であろうとも、他人を思いやることを忘れなかった。
今になって、やっとその偉大さに気づきました。
その親の元で育ったからこそ、無意識の内に心の中で大切なものが養われていたのかもしれません。
だからこそ、ただ金儲けをしようとすることに反発する自分がいたのだろうと今となっては思います。
本当に両親に感謝です。
私にとって、この講座で学び終えたことは、『終わり』ではなく、大きな一歩の始まりだと思っています。
そして、これからも学び続けていきます。
学ぶことに終わりはない。
毎回の講座でさまざまな気づきを頂いたことに感謝しています。
本当にありがとうございました。 そして、これからもよろしくお願いします。
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~受講生のレポートより抜粋~ |
紹介スタッフ:磯馴 |
今回は自分自身の書いたレポートを掲載させていただきました。 私が受講したのは約3年半前。ふと、自分が書いたものを読み返してみると、 その時の自分の葛藤や心の変化に懐かしさを感じると共に、 とてもいとおしい気持ちになりました。
負けず嫌いで強がっていた自分。 常に他人と比較しながら生きていたその当時は、 いつも劣等感がつきまとっていたのを覚えています。 完璧な自分を追い求めて、いつも自分に厳しく接していました。 そんな時に体験ガイダンスで聞いたあの一言。
久しぶりに昔を振り返り、 今こうして楽しく仕事をさせて頂いている自分に感謝の気持ちが湧いてきました。
あの頃があったからこそ、今がある。 不器用で弱くて、孤独だった自分。
そんな自分に『ありがとう』 そしてこれからも、どうぞよろしく! 何があっても、どんな自分でも、これからも共に歩んでいこうと思います。
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