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自分からやってみることで、幸せな居心地のよさを築くことができる

名古屋校  大島 慶子さん(28歳 女性)


「3年後、5年後の自分はどうなっていたいんだろう。
そう思ったら、このままではいけないのかも。
変わらなきゃいけない。変わりたい。
でも本当のところ私は何をしたいのか?自分自身よく分かっていない…。
でも何かしてみなければ始まらない!」

そう思って私は2008年の1月、思い切って退職し、転職して名古屋で一人暮らしを始めることを決めました。長く続けた仕事を辞め、実家を離れ、新しい生活を望んでいたのは、私なりにも理由がありました。

親元から離れていく必要性を感じたから
(実家では近い存在でありすぎてお互いの行動が気になり、ストレスを感じてしまっている。または常に口論になってしまっていたから)

結婚をしようと言ってくれた彼に「お前は弱い女だ。おれは強い女がよかった」と別れを告げられた。その衝撃が強くて「人の“強い”と“弱い”は何か?」の答えを捜し求めてみたかったから。

今私がやりたいと思えることに出来るだけたくさん挑戦してみようと思ったから(自分に自信が欲しかったから)

私は幼い時からとても人の目を気にして『良い子』でいないといけないと思い込んでいました。その反面、とても被害妄想が強く、自分の思い通りにいかないとすぐにイライラしてしまい、仕事でも家族の中でも些細なことに勝手にストレスを感じていました。そんな自分をとても自信を持って好きと言えず、私は心の底から何をしたいと思っていて、どうしたいのか?自分の進みたい道が分からなくなっていました。

だからこそ、ここで決意を強く固め、思い切って転職をして環境を変えて、自分と向き合ってみようと思いました。それからというものの、いくつもの不安を抱えることもあったし、揺れ動く自分の気持ちに泣きたくなることが多くありました。転職してからもそのような日々はよくあり、自分と向き合えば向き合うほど、自分の時間を楽しく使えない自分の姿が虚しく感じていました。

そんな中見つけたこの日本メンタルヘルス協会の体験講座が、もしかしたら何か自分探しの手助けになることがあるかもしれないというきっかけになればという思いで参加していました。ところが今までに見たことも聴いたこともないようなアグレッシブな衛藤先生を目の前に、あっという間に過ぎた3時間に、私は根底からひっくり返されるような衝撃が走り、お腹の底から笑い、心の底から涙が溢れたという無意識な状態で体が自然現象を起こしていたことに後で気づきました。偶然の出会いだと思ってしまいました。

“I love you, because you are you.”

この言葉を聞いてからというものの、私は今の自分の姿をありのまま受け止めて、気づいていくことをどれだけ時間をかけても、少しずつでもいいから、直したい、変えていきたいと思いました。自分の居心地のいい空間を見つけ、そしてそこにいる自分を思いっきり愛してあげられるようになりたいと思いたかった。それからというものの授業に出るたび、自分を好きになれない理由や、嫌な部分があちらこちら出てきて、正直知りたくない自分の姿まで見てしまうこともありましたが、「ここで目を背けては何も変わらない!」しっかりと自分自身と向き合うことで、一つまたひとつと新しい発見をする楽しみが増えました。その中で気づいたことをいくつかご紹介したいと思います。

まず、「ビリーフ(物事の受け止め方)の形成」、
「母子一体(子どもがお母さんは自分のことを言わなくても分かってくれる、自分の思い通りに動いてくれるはずと期待してしまう、甘えや依存心のこと)」と、
「離別感離別感(相手と自分は違う存在であると認めること)」を学んだ時。

まさに私は両親のビリーフを書き変えられないまま大人になり、今の自分にあったビリーフを選ぶことが出来ていませんでした。そのため、いい子でいれば親は良くしてくれる、評価してくれると思ってしまいました。やってみたいことも出てくるが常に親の顔色を伺いながら、親の興味を持つことをしていたら親は安心するだろう…などと考えてから行動を起こしていました。

両親との仲は決して悪いというものではないのだがお互いに「母子一体感」で接することしか出来ず、「離別感」は全くない関係だと思いました。そのとき、彼が別れ際で私に言った「お前は弱い女だ」という言葉の意味は、もしかしたら、あっちもこっちもいい顔をしようとしている自分がいるけれど「私はこうしたい」って言えていない私の姿を伝えたかったのかもしれない。私の心に余裕がない(キャパシティーが狭い)ために、些細なことや言葉が気になって涙が出てきていたから、他人の存在によって自分の評価を決めていたのでは?と気づかされました。それを知ったとき、彼を責めるどころか、そのことを教えてくれてありがとうとお礼を言いたい気持ちで一杯でした。人との関係を「母子一体感」でなく、しっかりと自分自身、相手ともに「離別感」を持って関係を続けられるためには、私の思っていることを自分の言葉で伝えることがとても大切だと分かりました。



これは『Iメッセージ(自分の気持ちを素直に伝えるメッセージ)』の授業のときにも再確認しまし
た。私が思っていることを『You メッセージ(相手の言動を指摘するメッセージ)』ではなく、しっかりとした『救助のIメッセージ(私を助けてと伝えるメッセージ)』『感謝のIメッセージ(身近な人に日頃の感謝の気持ちを伝えるメッセージ)』で伝えていくことの大切さ。この授業のとき『Iメッセージ』を作ることが照れくさく、なかなか作れなかった。ましてや口にすることが出来ない状態だったので、それだけ普段言えてないことを教えられました。ぎこちなくて、とても違和感がありますが、まずはさりげなく伝えることからはじめています。実家に帰省したときにも、感謝の気持ちをたくさん伝えるように心がけています。

一人暮らしをしていると気づくことがたくさんあり、当たり前と思っていた何気ないことでも有難いと思うことが多いので、これを機に訓練してみようと思いました。本当に『Iメッセージ』を伝えるようにしようと思うと、自分の気持ちを整理してから言葉にするので、伝えた後の爽快感は今までに感じたことがないものであり、最後に笑顔で「ありがとう」といいたくなるような温かい雰囲気になるような気がします。出来るだけこれを続けるようにした結果、私自身も実家でのストレスを抱えることが減りました。気分的にゆとりの気持ちを持てるようになったと実感しています。

そして、次の段階で勉強になったのは、『論理療法』『ゲシュタルト療法』、そして『自律訓練法』の授業です。「常に物事に対して固定観念を捨てて、プラスの受け止め方を持って幸せだと受け止められているか?」「心の豊かさ度と幸福度は感謝と感動に比例する。感謝できる能力の高い人ほどプラスに考えられる。『幸せ』『不幸せ』ということは、出来事や状況で決められるものではなく、自分で選ぶものだ」ということを聞いたとき、スーッと身体の中に電流が走るような感じがし、そして心に染みていきました。私は今までに物事の受け止め方をマイナスの方向ばかりに流していたが、プラスにシフトチェンジすることで幸せだと感じる瞬間までの到達度が断然に早くなることを知りました。そして、自分の思いとおりにうまく進まなかった状況に対しても、ストレスをためずに「まっ、いいか」と少し開き直るぐらいの余裕をもつことが大切だということ。出来そうで出来ない、この「まっ、いいか」と思うことが必要だと感じました。

ちょうどこの授業を受ける頃、職場においてある悩みを抱えていました。
転職した職場は実はとても無機質な感じで、各自がパソコンに向き合う毎日。情報交換、伝達事項もメール送信のみ。食事中もとても静かでした。その上、たまらなく雰囲気が悪いと感じたのが、深いため息をつく人がとても多かったことです。私もその空気に包まれてしまい、笑顔でいることを忘れてしまいました。正直なところ、笑い方でさえ分からなくなっていました。どうやって心の底から笑えばいいのか分からなかったので、お笑い番組もたくさん見ました。でも結果は変わりませんでした。この雰囲気に耐えられなくて、仕事をする気も起きず、職場に行くのが嫌で仕方なかった。転職してすぐなのに辞めたいと思ってしまっていました。そんな中、以前お世話になった先輩からうちに来ないかとの連絡をたまたまいただいた。タイミングがいいというのか、これがまた転機?など思ってしまうぐらい、その話に乗りたいと思った。ただ、職場から逃げ出したかったから。


その悩みを大学時代の友人に話したところ、「それが本当に心からやりたい仕事なん?職場の環境な
んて、最高なとこなんてないんだよ」と言われたことで、涙が溢れてしまい、人前なのに声を上げて大泣きしていました。自分が本当に何をしたいのか?自分がどうしたいのか?聞かれれば聞かれるほど、自分が分からなくなってしまって、ただただ涙が出てくるだけでした。枯れるぐらい、泣き崩れてしましました。

その頃、また時を同じくして、職場の3人(女子)から同様の悩みの相談受けた。どうしたらこの職場で頑張っていけるかなとみんなで話し合った。その結果、更衣室でもトイレでも、会ったときにハグをしてお互いに声を掛け合うように決めました。仕事が辛くて泣きそうなときもハグをすることで自然と気持ちを高めあおうとしたり、自然と我慢していた涙を出す子もいました。笑顔のない職場に耐えられなくて、座っていることも嫌だと嘆く子同士、ハグをして「大丈夫、頑張ろう!笑おう!」と声をかけるなど、お互いにお互いの気持ちをいたわりあっているようでした。でも、これはとても効果があり、私も、そして退職を考えていた彼女たちもみんな、今はこのままもう少し頑張ってみるとお互いに気持ちを伝え合いました。「みんながいるから、私も頑張れる。みんなのおかげだよ」「私もみんなに出会えてよかった。ありがとう」と。私も仕事を提供してくれた先輩に今の気持ちをIメッセージで正直に伝え、今の職場でもう少し頑張ってみたいといいました。

それから、私が今この職場でやりたいことを一つ見つけました。
職場の中で笑顔な人を増やすこと。これにはまず私が笑顔でみんなにあいさつをすることが必要です。誰もやらないからやらないままにするのではなく、自分から一歩進めてやってみる。結果はどうなるかわからないけど、私は楽しく仕事がしたいっていう気持ち一つで続けてみることにしました。あいさつをして返事をしてくれる人にはプラスアルファで一言二言、笑顔で会話をするように心がけています。その結果かどうかわかりませんが、笑顔であいさつをしてくれる人が増えたように感じます。また、ため息をつく管理職が減ったような感じです。そのため、今は前に比べると、職場の雰囲気が少し変わって、私も居心地がよくなったと実感しています。

最初は不安が強いかもしれないが、自分からやってみるということは、自分で幸せと思える居心地のよさを築きあげることができるんだと分かりました。このことはメンタルの授業と平行していたので、私の中での気の持ちようがとてもプラスに働いた結果だと思います。

そして最後『人間成長の心理学』の授業でとても心がスッキリしました。
今まで妙な紐で縛っていた自分を解きほぐしてあげる。私自身、何かすごいことをしないと誰にも認められないのではないかという思いが強く、「すごいこと」を探そうとしていました。そして、アイデンティティ(自分は何者であり、何をなすべきかという個人の心の中にある概念)というものはひとつしかなく、「私らしさ」というものはずっと変わってはいけないものだと思っていました。しかしそうではなく、まず自分が楽しいと思うこと・幸せだなと思うことを見つけて、それをそのまま楽しい・幸せと感じている自分を好きになることが大切だと思いました。


【①場所 ②役割 ③自尊心】を満たすことから生まれるアイデンティティというものも、自分の足で動き、自分の出来ることからはじめること。人には居場所が大切で、その中での役割、そこで自分がやったという満足感を満たすことが出来れば、人は余裕とゆとりを持って大空に羽ばたける。羽ばたいて失敗しても戻る場所がそこにはあると信じていられるからこそ大丈夫!と安心できるものなのです。その過程で築き上げられたアイデンティティも立派な私なんだと受け入れ、そんな自分をさらに好きになる。こうしてどんどん繰り返して、私のアイデンティティをどんどん変化しながら形成していくことが成長していくということだと思いました。

私はこれからの人生、日々幸せと思えるように今ここに生き、その人がいたから今の自分があると考えるようになった「ありがとう」と感謝の気持ちを伝えたい。泣きたくなるぐらい嫌なこともあるだろうし、苦しいぐらい辛いこともあると思う。でもそこだけに焦点を当ててクヨクヨし続けるのではなく、「明日はきっといい日が待っている。苦しいのは今だけ今だけ。」という言葉を今の合言葉にして、笑顔を絶やさず、心豊かな女性になりたいと思います。

“I love you, because you are you.” 
私自身にそして私の周りにいてくれる人たちにこの言葉と笑顔を送り続けていきます。

 

~受講生のレポートより抜粋~
  紹介スタッフ:野本

大島さん、今回レポートの掲載させていただいてありがとうございました。

大島さんと修了パーティーでお逢いした時、とっても素敵な笑顔で
「メンタルに出逢って本当に自分が変わって楽になりました」とおっしゃっていました。

それは大島さんが自分の事を変えたいと思った時期にメンタルに出逢ったからこそ、
自分と向き合い一つまたひとつと新しい発見をする楽しみを感じて受講されていたからなんだと
レポートを読ませて頂いて感じました。

“I love you, because you are you.”
この言葉で多くの受講生の方々が、「自分のことを受け入れてありのままの自分を好きになれました!」と
おっしゃいます。僕もその中の一人です。

僕が受講し始めたころは、自分の事が好きではありませんでした。何かうまくいかないことがあると
「どうせ自分程度だからしかたない。」と自分のことを低く評価することで納得させていました。
今、思えば劣等感がとても強かったんです。

そして母子一体感が強く、求めてはいけない人に完璧な愛情を求めていたと思います。
そんな自分で自分の事が認められなかった当時の自分をそっと支えてくれた言葉でした。

僕自身、講座を受ける度に耳が痛いことの連続でしたが、「ここで目を背けては何も変わらない!」と
まさしく大島さんがおっしゃっていたのと同じで、自分と向き合おうと心に決めてからだと思います。
受講する度に自分の見方や受け止め方を変えていくことができるようになりました。

衛藤先生がいつも「劣等感が強い人は、心の防衛が強くどんな言葉もその人には入っていかないんです。
だから防衛の解除をすることがまず大事です。」とおっしゃっています。
また、「自分を変えたいと言いながら、いつもの自分のパターンに逃げ込んでしまう人がいます。
自分を変えたければ今までの自分とは違う動きをしてみて下さい!」ともおっしゃっています。

僕自身、講座を通して今までとは違う見方、違う受け止め方を知ることで世界が広がりました。
そして考え方や価値観を選ぶとき誰かに選らばされているのではなく
チョイスするのは自分なんだと教わったことが、今の自分の大きな指針になっていることを、
今回大島さんのレポートを通して思い出させていただきました。

まずは自分から笑顔で、そして感謝のIメッセージをたくさん伝えていくことで
居心地が悪い職場の雰囲気を変えていこうと決め、決してあきらめない大島さん。

これからも多くの人に出逢い、
“I love you, because you are you.”
自分自身にそして周りにいてくれる人たちにこの言葉と笑顔を送り続けていく大島さん。
それは大島さんの素敵なアイデンティティだと思います。

これからも応援しています。
素敵なレポートをありがとうございました。