先入観、思い込み、決めつけ…私がつくっていた見えない壁 |
大阪校 太田 美千代さん(38歳 女性)
私は自分が大嫌いでした。いつも人の目や評価、人がどう思うか等が気になり、行動が出来なくなったり、人に良く思われたいが為に自分を殺し、人に合わせていました。
常に自分に自信が持てず、おどおどし、そんな自分を悟られたくなく、強がっていました。 そんな自分が嫌で嫌で仕方ありませんでした。
そんな自分を変えたいともがいていた頃に、この講座に出会いました。
講座で一番最初に衝撃を受けたのは、『カウンセラーでも救えないのは自分を嫌いな人です。』と衛藤先生が講座で言われたときでした。
私だと思いました。
そして、自分の応援団は家族でも恋人でもなく、自分自身だと言う言葉に、さらに衝撃を受けました。
講座で Ilove you because you are youを何度も聴いているうちに、あるがままの私でいいんだ。まずは私があるがままの自分を受け入れようと思うようになってきていました。
思い込みが強く、 マイナス思考で、人の目や、評価ばかりを気にし、人と付き合うことが怖くなっていた自分。イコール最悪。と思っていましたが、それが今の自分であり、それを受け入れた上で、変えていこうと思うようになりました。
肩の力が抜けていくのを感じました。講座を受ける度に、自分が囚われていたことに気づいたり、へこんだり、時には後悔することもありました。
でも「過去と他人は変えられない、変えられるのは自分と未来だけ。」
この言葉を講座で聞いてから、今、ここからと思うようになりました。 自分を変えたくてメンタルに来た時点から、それは始まっていると。
自分を受け入れた上で、自分を変えて行こうと思うようになった時、暗闇に光が射したような気がしました。
各講座でいろんな学びや、気づきがありました。
ゲシュタルト療法では、自分のマイナス部分にばかり焦点を当てていたことに気づき、プラスの部分に焦点を当てようと自分のプラスの部分を考えるようになりました。
論理療法を受けてからは、嫌な出来事やいらだつ出来事があった時はビリーフ修正(物事の受け止め方の修正)を思い出し、プラスの受け取り方を考えるように意識するようになりました。
まだ、意識して変えようとしている段階ですが。
この講座で、本当の自分を見つめなおすことが出来、本当の自分を知ることが出来たように思います。
母に対する囚われ、自分の弱さや強さ、過去に執着していた自分。そして自分がどうありたいのかと、本当の自分について真剣に考えるようになりました。
今まで、自分がどうありたいのかさえわからなかったのです。
他人がみんな良く見え、積極的で、社交的な人を見ると良いなあ、こんな風になりたいと思い、物静かで控えめな人を見ると、良いなあ、こんな風になりたいなと思い、自由で破天荒な人を見ると良いなあ、こんな風になりたいなと思い、要するに、自分が嫌で、自分以外なら誰でも良く見え、別人になりたい、ただそれだけだったんですね。
今思えばむちゃくちゃですが、以前はそれがむちゃくちゃだとも思わなかったのです。
でも、いろんな講座を受けていくにつれ、少しずつ自分がどうありたいのかが見えてきたように思います。
そして自分を見つめなおし、自分の良いところを探すようになってから、自分が嫌だと思っているところ、変えたいと思っているところも含めて受け入れることが出来、好きになるまでいかないまでも、大嫌いとは思わなくなりました。
私にとっては大きな変化だと思います。
そして、自分の良いところに焦点を当てることにより、少し、自分に自信も持てるようになりました。
これも大きな変化です。
以前は、自分には良いところなんて全然ない、自分は最悪と、思い込みの激しい私は、自分に自信を持つことなど、出来なかったのです。
人の目や評価に対しての恐怖心もだいぶうすれてきました。あるがままの自分を受け入れることにより、一歩前進できたように感じています。
一歩ずつで良い、あるがままの自分と付き合いながら、少しずつなりたい自分に近づこうと今思っています。私は人より何事においてもスローペースなのですが、それも良いじゃん、スローだからこそ気づく景色もあるじゃない? 人と比べるから落ち込んだり、自分が嫌になったりするのだと。
私は私で良い。私のペースで行こう。そう思えるようになり、ずいぶん楽になりました。
それからはずいぶん人と接するのが楽になりました。弱いところを見せてはいけない。人と違つてはいけない。人から遅れてはいけない。人にあわせなければならない。気づいていなかった固定観念(自分自身の思い込み)に気づきました。
これに気づいてから、人に対してすごく素直になることができ、人との距離を縮めていけるようになりました。そして強くなった自分を時折感じるようになりました。
自分を受け入れ、正面から自分と向き合うことによって、こんなにも変わるものかと驚いています。
職場で、相手の態度から私は嫌われていると思い込み、苦手意識を感じ、萎縮し、係わらないように係わらないようにしてきていた人に、自分から飛び込み、自己開示し、一歩を踏み出したことで、少しずつ関孫が良くなってきました。
私はこの人が苦手だと思った時からこの人の嫌な部分にばかり焦点をあて、良いところをまったく見ようとせず、それが相手にも伝わり、よけいに関係が悪くなっていったのではないかと思いました。
この人の良いところを見よう、この人をもっと知ろうと思い、接していくうちに、良いところもいっぱい見えるようになり、私も自己開示をしていくことで、明らかに相手の態度も変わってきました。
私はこの人から嫌われている、だからどうしようもないと思い込んで、関係を良くしようと努力することすらあきらめていたことに問題があったことに気づきました。
人に対する先入観、思い込み、決めつけ、これらが、私には強く、私が人と付き合う上での壁になっていたことにも気づきました。
そのことに気づいてから楽になり、ずいぶん人と付き合うことが楽になり、メンタルでの食事会でも、いろんな人と構えずに話がしができるようになりました。今までは特定の人としか話せないということから、なんとか脱したいと食事会に行くものの、結局いつも特定の人としか話をすることが出来なかったのが、同じテーブルにいる初対面の人とも気負わず話が出来るようになり、心底食事会を楽しめるようになりました。
周りからも変わったねと言われるようなりました。
メンタルで心理学を学ぶようになり、人から相談を受けた時の受け方や私の心理状態も変わっていきました。 以前は、講座で習った「やってはいけない対応」のオンパレードだった上に、完全に自分の問題にしてしまっていて、重い相談を受けると、私がつぶれそうになっていました。
今は離別感(相手と自分は違う存在であると認めること)をもち、相手の問題で、私の問題ではないと意識することで、客観的に話を聴くことができるようになり、私自身がとても楽になりました。
話の聴き方を学んだことはもちろんのことですが、私の心が安定してきたがゆえでもあるのではないかと思います。いろんなことを学び、頭ではわかっていたとしても、自分の心が安定していなければ、学んだことを活かすこともできないのではないかと感じました。
自分自身が問題を抱えていて、人の相談がオーバーラップすることもありましたので、まずは自分自身からだと思いました。
まだまだ学びの途中で、不十分ではありますが、少なくとも、私自身が安定してきていることにより、相談の受け方が変わってきました。
基礎コースは終了しましたが、これからも再受講を重ね、出来れば、研究コースにも進み、もっともっと心理学を学び、自分を磨いていきたいと思います。
私の自分探しの旅は始まったばかりです。なりたい自分に出会えるまで、より良い人生を送れるようになるまで学び続けたいと思います。そしていつか、自分が得た学びが、人の役に立つ日がくるように頑張りたいと思います。
このメンタルヘルス協会に出会えたことは、これからの私の人生においての何よりの財産になると思い
ます。この講座を紹介してくれた友人には本当に感謝しています。
そして、なによりも、メンタルヘルス協会の諸先生方をはじめ、いつも笑顔で入りやすい雰囲気を作って下っているスタッフの方々にも本当に感謝しています。
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~受講生のレポートより抜粋~ |
紹介スタッフ:磯馴 |
自分のことが大嫌いだったとおっしゃる太田さん。
人の目を常に意識して、他人の評価が気になって気になってしかたがない。 人に良く思われたいという思いが強くなることで、自分の本当の気持ちを押し殺してしまう。
そんな当時の太田さんと、当時の自分自身とが重なる部分がとても多くありました。
表面的には良い顔をしているけど、心の奥底では矛盾を感じている自分。 別の自分になろうとすればするほど、今の自分が嫌で嫌でたまらなくなっていく。
当時の僕自身も、別の自分になろうとすることばかり考えて、『今のありのままの自分を好きになる』 ということを考えることはまったくありませんでした。
良い状態の自分だけを肯定して、ダメな自分、失敗する自分、情けない自分は完全に否定していく。
そんな自分があってはいけない。常に強くあらねばならない。泣き言を人前で言ってはいけない。
弱い自分はダメな自分。そんな自分を否定して、どんどんと嫌いになっていく。 まさに負のスパイラルに陥っていたように思います。
『自分を愛せる程度にしか、他人を愛することはできない』
衛藤先生は講座でそうおっしゃいます。
自分を嫌いになればなるほど、他人との距離も遠ざかっていく。
他の誰かになろうとするのではなく、『今の自分を好きになる』こと。
ダメでもいい。情けない自分でもいい。 時に、弱音を吐いてもいい。
弱い自分だからこそ、自分が一番の味方になってやさしく受け入れてあげる。 24時間側にいるのは、他の誰でもない自分自身。
一番身近な存在である自分自身が、『一番の理解者』になってあげることで、 本当の自分の人生が始まっていったように思います。
太田さんは毎週再受講を重ね、そして現在研究コースもすべて学び終えて、 公認カウンセラーの試験に挑んでいる最中です。
受講し始めたばかりの時期に、太田さんと食事会でお話させて頂きましたが、 今の太田さんは、まるで別人になったように活き活きとされています。
でも、それは『別人』になったのではなく、同じ太田さん自身。
他人になろうとするのではなく、自分自身を磨き続けていったからこそ、 今の活き活きとした姿があるのだと感じさせて頂きました。
Ilove you because you are you (あなたはあなたのままでいい、それだけで、愛される価値がある)
他の誰かではなく、ありのままの自分であり続けること。 どんな自分でも愛される価値があり、どんな自分でも愛をもって受け入れてあげる。
自分自身が一番救われた言葉であり、自分の生き方が変わっていったきっかけでもある言葉。
太田さんのレポートを通して、改めて自分の原点を振り返る機会を頂きました。 本当に素敵なレポートに感謝いたします。
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