Home 受講生の感想レポート 不幸に目を向けるのではなく “当たり前” な事に感謝したい
不幸に目を向けるのではなく “当たり前” な事に感謝したい

大阪校  小松 美幸さん(32歳 女性)


私が日本メンタルヘルス協会を知ったのは、今からもう3年近く前のことです。
その当時、メンタルには弟がお世話になっていました。

体験講座に参加した弟は、帰ってくるとその日にあった心に残っている話や、エゴグラムテスト(心理テストの一種)についての話を楽しそうに家族に話してくれていました。

とにかく、いきいきしている様子を今でもはっきりと覚えています。

しかし、私はこの時には興味をもつことなく、時間が過ぎていきました。
私がメンタルをホームページで調べるようになったのは、今年の夏ごろです。

4月に職場の配属が変わり、新しい環境に身をおくことになりました。
大学の頃から心理学に興味があったこと、この新しい環境で心機一転やっていくことになったということもあり、勉強したいとインターネットで調べて始めました。

その時、弟が言っていた「お姉ちゃんも一回、メンタルに行ったらいいねん。」という言葉を思い出したのです。

体験講座で衛藤先生のお話を聴くと、みるみるうちに引き込まれていきました。

でも、基礎コース後編を残すところあとわずかとなった今、私は自分の気持ちやあったことを包み隠さず出すことは、恥ずかしいことではないのだと感じています。

それは、私がその事象を乗り越え始めているという勲章みたいなものだから・・・。

私は、2歳年下の弟、8歳年下の妹の3人兄弟の一番上として生まれました。
誰に何を言われたでもなく、長女だから一番上だからということで「お姉ちゃんらしく」「しっかりしなくては」という気持ちが知らない間に私の中にあったのです。



自由奔放にのびのびと振舞う弟、年が離れているということで周囲からかわいがられている妹。
その当時の私には少なくともそう映っていたのです。母からはよく「それはひがみだ。」と言われていましたが、両親共に自分に求めていることが弟や妹よりも大きいと感じていました。

弟がメンタルにお世話になっていた3年前、私は結婚を考えていました。
その人は、離婚者で子供がいました。子供達は相手の方が引き取っておられて、誠心誠意尽くしてくれる姿を見て私は結婚を決めました。

両親にはお付き合いすることになってからきちんと話はしていませんが、いざ結婚となると話は違いました。父は頑なに首を横に振り、「娘には余計な苦労は少しでも取り払ってやりたい。」「結婚は許すことができない。」と私の母の前で相手の方に言いました。
父は相手の方に対し、大変腹立たしい気持ちをもっていたと思いますが、とても冷静に話をしてくれました。

その姿を見て、自分がどれだけ愛されているかを実感しました。
しかし、いつも「自分がしっかりしなくては。」と考えていた私は、「誰かに甘えたい!」そういう思いを満たしてくれる、自分を理解してくれるその人のことを簡単に諦めることはできませんでした。

何度も何度も相手の方と話合いをしました。その度に彼と両親とどちらを取るかという思いが自分の中で堂々巡りしました。

「どうして、これだけ娘が願っているのに分かってくれないの!」「娘がかわいいのなら許してくれたらいいのに・・・。」娘を守ろうとする両親と、分かってもらえない悲しさにうちひしがられている私との間の溝が埋まる訳がありません。

私は、なるべく遅く帰り、帰るとすぐに自分の部屋に閉じこもりました。
家族との接点をなるべく少なくし、会話もしなくなりました。

仕事中こそ考えませんでしたが、通勤の行き帰りの車の中で私は毎日泣きました。
その時、弟が衛藤先生の書かれた本を「これ、読んでみ。」と渡してくれました。

自分の部屋に引きこもっていた私は、その本を広げました。が、その時の私にはその内容を受け止めるだけの心の余裕と、器がありませんでした。今から思い返しても、その時に読んだ内容を全く覚えていません。

また、8歳下の妹も直接何も私に言いませんでしたが、隣の部屋から私を気遣うメールをくれました。両親を大切にしたい、一番分かってほしい両親に祝福してもらいたい。
だけどうまくいかないそのくり返しでした。

そんな中、母が話をしようと言ってくれました。いつも勝気な母で、ああ言えばこう言うで口げんかになることはしょっちゅうでした。そんな母が泣きながら私に話をしてくれたことは、私を客観的に考えさせる機会となりました。

それからしばらくの間考えましたが、両親のみならず、どれだけ周囲の人達に大切に想ってもらっているのかということを改めて知った時、自分の中で決着をする決意をしました。

初めて、相手のことが嫌いではないけれども終わりにするという経験をすることになりました。

落ち込みましたが、前を向いていかなければならない、このままではいけないと自分を持ち上げようとしていました。

しかし、気持ちを切り替えようとしても望んでいない事柄を自分の中ではきちんと処理できていませんでした。ただ、もう見ないようにしていた、ひたすら目を背けていたのです。

表向きは元気だけれど、心の中ではいつも泣いていたように思います。
そんな精神不安定な、こんな私でも支えてくれる人が現れました。

でも、年下だから、頼りないから、○○だから・・・。相手は「私の全部がいいよ。あなたはあなたでいいよ。」と言ってくれているのに、私は衛藤先生のいつもお話されている円の欠けている部分(相手の足りない部分)にばかり目を向け、一人で不安になっていました。

これだけ大切に想ってくれているのに、私はそれに応えられない自分を情けなく思いました。また、仕事の面でも新しい環境に配属されたことで、今まで通りが通用しなくなり、悶々とした気持ちでいました。

このような状態の時に、夏は定員オーバーで行くことができなかった体験講座に9月に参加できるようになりました。自分が予想していた以上にたくさんの方々が集まっておられ、衛藤先生の笑いあり涙ありの講座にすぐに引き込まれていきました。

弟が私に勧めていた理由が、その時にすぐに分かりました。私には毎回の講座は新鮮で、衝撃の連続でした。家と職場の往復の毎日だった以前の私には考えられないですが、時間を作って心斎橋まで足を運ぶ、それだけのことでも新鮮ですし、何か新しい風が自分の中に吹き込んできた、そんな感じがしていました。

そして、毎回新しい方々との出会いがあり、自分の話に身を乗り出して耳を傾けてくれる方々、私のことを気にかけてくれるな仲間達、すぐに名前を覚えて笑顔で声をかけてくださるスタッフの方々。


仕事帰りなのに、毎回心斎橋に行くのが楽しみで仕方ありませんでした。講座終了後、たくさん笑い感動し、楽しい時間をみなさんと共有できたので、いつも元気になって心が柔らかくなっている自分に気づくことができました。

講座は私にとって、何かを感じ学ぶ機会でもありましたが、自分をもう一度知ることができる機会でもありました。

私自身の変化の始まりを感じたのは、論理療法の講座の時に、アルバート・エリスのABC理論とビリーフ(受け取り方)の話を聴いたときです。

人からどう見られているのか常に気になっていた私は、「あいさつを返してくれないのは、私のことが嫌いだからだ」とか、「あの言い方はひどいなぁ」とか、衛藤先生がお話された「思い込みによって勝手に自分で世界をせばめている」状態だったのだと思います。

受け取り方を少し変えるだけで、自分の悩みがすっと軽くなり、周囲の人への見方も変わるのだということを実感しました。

「人を利用すべきではない」そうであることにこしたことはないけれど、なんでも自分でしなければならないと思って全てのことをすると、相手の人にとってはあてにされていないと感じる。

これを講座の中で聴いた時は、思わず「これ、わたし!」とノートにメモしていました。
この時、今まで出会った人達に「この人は自分とは合わない」とか「絶対に分かり合えない」と“~に違いない”と思い込んでいた自分に気がついたのです。

その瞬間、自分とは合わないと思っていた人に作っていた壁が打ち砕かれました。
他人と過去は変えられない。変えられるのは自分と未来。まさしくその通りです。

「○○するから、△△やってくれる?」「ありがとう。すごく助かったよ。」この言葉が自分の口から少しずつ出せるようになり、以前のように私ばかりさせられているという気持ちはなくなりました。

自分を、そして受け取り方を少し変えるだけでみんなが心地よくなるなんて、こんなすてきなことはありません。

Iメッセージ(自分の気持ちを素直に伝えるメッセージ)や受け取り方を変えることを心の片隅においておくことで、人に対して優しい気持ちになれる自分がいました。

そして、人を大切にできる自分という存在も大切にしたいと思うようになりました。


なかなか実践できないことが多いのが現状です。でも、どう相手に伝えたらいいのかと、今のはこう受け取ろうとか、今まで考えなかったことに目を向けている自分に変化を感じます。

グループディスカッションでは、様々な職種や年代の方々とお話することができ、自分にはない考え方や、自分の気持ちを共有してもらう場面がたくさんありました。その中でも、「ライフライン(今までの人生を一本の線で表現したもの)」を話した後ぐらいから、心が開放されていく感じがしました。

みなさんのお話を聴き、人には見えない様々な苦労や生きてきた道筋があり、いかに自分が幸せに暮らしてきたのかということを痛感しました。

そして、忘れられないのが音楽療法。講座の最後に行った、音楽を聞きながら先生のナレーションに従って両親や自分自身のことを見つめるワークでは、久しぶりに号泣しました。

自分の心がまだ本当に純粋だった頃に戻ったとき、心の底から「お父さん、大好き。お父さん、ありがとう。」「お母さんいつもありがとう。私、幸せになるからね。」と思いました。

「お父さんもお母さんも私にばかり言う。」「一番上だからしんどいことばかりだ。」3人の子供達に同じように愛情を注いできた両親からすると、そのような態度はやはり「ひがみ」だったのかもしれません。

つい先日、母から「メンタルに行って、自分がどれだけ幸せかということが分かったんやな。自分ではすごく落ち込んでいたと思っていた出来事も、他人の話を聴いているとたいしたことないって思えたんやな。」と言われました。

あのたくさん涙を流した日々は、ライフラインでも線が最も下の方にさがる時期(自分の一生を1本の線で表した時、もっともショックで落ち込んだ時期)に入ります。でも、今では、愛情をもって話してくれた父、泣きながら話をしてくれた母、心配してくれた弟と妹、どんな私でも受け止めてくれた今の彼に感謝しています。

そして、その時感じたつらいという気持ちは、落ち込んだけれど今の私にとって、すべていきているのだと痛感しています。メンタル終了後、楽しかった出来事を母に話している姿が、3年前のあの時見た弟と同じ姿だったのかもしれません。

そして、何より寄り道しながらも少しずつだけれど、確実に一歩一歩前へ歩き始めていることを、母に傍で見てもらえているのだと思います。

朝、目が覚めて生きているということに感謝。きれいな青空、色づいた山々を見ることができる感謝。


ご飯がおいしく食べることができる感謝。何気ない、今まで“当たり前”と思っていた事に感謝。

そして、何より私にたくさんの気づきと感動と幸せを与えてくれたメンタルに感謝です。
もっと早くメンタルに行っておけばよかった・・・。でも、今が私にとってのベストなタイミングだったんです。

講座の話に心から耳を傾けることができる器が私に備わったのが、この時期なのだと思います。そして、そのおかげですてきな先生方となかま達に出会えた、このことが私にとっての大きな宝物となりました。

これから先も、いろいろいな岐路に立ち、『迷い』が生じるかもしれません。でも、不幸に目を向けるのではなく、それは幸せへの第一歩なのだということを心に刻んでおきたいと思います。

そして、私にできること、私なりにできること、笑顔と感謝の気持ちを忘れずに、私自身が《パワースポット》になります!

 

~受講生のレポートより抜粋~
  紹介スタッフ:磯馴

小松さんがレポートを拝見させていただき、今の自分とリンクする部分が沢山ありました。
実は今年、ぼくは結婚を迎えます。
だからこそ、当時の小松さんの両親の心境、そして小松さん自身の葛藤をリアルに感じました。

親だからこそ、娘を心配する気持ち。
本当に幸せになってほしいと願う心があるからこそ、
娘と結婚する相手のことを真剣に考えて厳しい言葉を伝える親心。

『恋愛と結婚は違う。』

よくそんな言葉を耳にしますが、いざ自分がそういった状況を迎えることになった今、
初めてその言葉の意味を実感しています。


ぼくは5年半付き合った彼女と今年結婚することになったのですが、
やはりそこに至るまでにも色々な経緯があり、彼女やそのご両親、
また自分の親にも心配をかける部分が沢山ありました。

分かってほしいと思う気持ちと、分かり合えない部分がある事実。
その隙間を埋めようと思えば思うほど、お互いがより反発し合ってしまう。
だからこそ、事実に対しての受け取り方を変えることで、
分かり合えない相手との距離が縮まっていく。

それまでは『自分の想いは、相手にも分かってもらわなければいけない』という意識で、
自分の都合のいいように相手を変えることばかりを考えていました。
でも、今はメンタルで学ぶことで『分かり合えないこともある』という前提で、
相手を変えようとせずに自分の受け取り方と行動を変えていくことの大切さを実感しています。
小松さんの変化の始まりだったという、ABC理論は僕にとっても大きな気づきとなった学びでした。

愛情は、お互いが求めているものとすれ違うことがあるのかもしれません。
親の立場からの愛情と、子が求めている愛情。
でも、例えそれがすれ違っていたとしても、本質的な相手を想う心を汲み取ることの大切さを、
小松さんのレポートを通して学ばせていただきました。

衛藤先生は講座の中でこうおっしゃいます。
『知らないということは罪である』
些細なコミュニケーションであったとしても、【知らない】ということだけで
大きなすれ違いを生み出してしまうもの。
学んで知ることで、それまで見ていた世界が大きく変わり、何よりも自分自身に気づくことができます。

小松さんは今も度々再受講にお見えになり、とても明るい笑顔でご挨拶をしていただきます。
『笑顔と感謝の気持ちを忘れずに、私自身が《パワースポット》になります!』
レポートにあったその言葉の通り、お会いするだけで元気になれる笑顔を見せていただけます。

今回のレポートを通して、自分の大切な人、そして大切に想ってくれている人に対しての関わり方を
改めて考え直すきっかけを頂きました。
そして、ぼくも小松さんのように自分自身がパワースポットになって、
関わる人に笑顔の種を振りまいていきます!

素敵なレポート、どうもありがとうございました!