大阪校 吉本 光孝さん(36歳 男性)
ある、しとしとと雨がふる休日。 昨日から過労で妻がダウンしているので、1歳半の娘の面倒をみるために、休日出勤の予定を変更して、久しぶりに娘と丸一日過ごす事にしました。目一杯遊んだせいか、いつもなら夜11時頃まで“遊んで!”とねだる娘が、午後7時にはぐっすり。
でも何となく気付いていたんだけど・・・妻の様子がちょっとヘン。昼に娘と外出している時に何かあったのかな?せっかくのこの機会に、久しぶりに夫婦でちょっと話をしてみました。
「もう寝た?早いね~。まだ7時やで。でも今日は目一杯遊んだからね。いや~楽しかったけど、子守がこんなにしんどいとは思わなかったよ~。実は、家事とか子育てとか、専業主婦って適当に手を抜いて、ぐうたらできるからいいじゃん。楽なもんやん。それなのに過労って大げさ違うん?って思っていたけど・・・ホント、疲れるね~。頑張ってるね!」 「私はそこまでしないよ。適当に手を抜いているけど・・・結構、大変でしょ?」
「いや~参った!これを毎日やっているかと思うと、本当にアタマが下がるわ・・・。で、何かあったん?ちょっと様子がヘンやから気になっててんけど、よかったら話してみてよ。話してスッキリすることもあるし・・・そこにいてるから、話したくなったら呼んでね」
「別に隠すことじゃないから・・・」の前置きで始まった話。
以前なら、すぐに口出しして妻の話を遮っていたけど、ここはぐっっとがまんして、パッシブ・リスニング(受動的な聴き方)。ちょっと落ち着いてから、アクティブ・リスニング(能動的な聴き方)を織り交ぜ、話していると・・・ 「ちょっと楽になったよ。話していても前と違うね~」 「日本メンタルヘルス協会に通っている効果かな?」 「どんなこと習っているの?」
この一言が、僕を熱くさせました! (これから、会話のほんの一部を紹介します)
まずね、日本メンタルヘルス協会の皆さんは、とっても笑顔やねん。最初は何でそんなに笑顔やねん!って思っててんけど、自分がどんなに落ち込んで会場行っても、講座が終わった後は笑顔やねん。たぶん皆さんの笑顔からエネルギーをもらっているんやろね。最初はそれで良かってん。でも学んでくうちに「それじゃ俺は“月”やん。みなさんみたいに“太陽”になりたいわ。そうなれるよう頑張ろう!」と思って、“Keep Smile!”を合言葉に、日常でも笑顔を意識的にするようにしてん。ホンマそれだけで・・・結構変わるねん!相手が同じように笑顔になることが多いねん。やってみる価値は有りやで。
でね、学び初めた頃に、今でもとても心に残っている言葉をかけてもらってん。前編2回目の頃だったかな~。講座に間に合うギリギリに会社を出ようとした時に来客があって、ちょっと遅刻したことがあってん。その時最初にかけてもらった言葉が「お待ちしてました!今始まったばかりだから大丈夫ですよ。どうぞ~。」 そう言ってドアを開けて下さってん。 その言葉で全身から余計な力が抜けて楽になってん。相手の状況を察した上で、こんな風に相手を気遣える言葉がかけれる人になりたいと思ったね~。ふとした言葉だったかもしれないけど、このような方が講師の先生であり、スタッフのみなさんやねん。
実は、はじめは心理学を勉強するのって抵抗があってん。心理学を勉強しているって言うと、“心を読まれるん違うかな?”“俺のこと分析されるんと違うかな?”とか言われるし。でも講座を受けるとなると、会社のみんな(先輩や部下)に助けてもらわないと出席できへんから、言わないといけないけど言いにくかってん。でも助けてもらって勉強させてもらっている訳やし、学んだことを活かしたいのもあって、不思議と言う事に抵抗がなくなってん。
「希望は我々を捨てたりしない。我々が希望を捨てたのだ」 これは衛藤先生がよく言われる言葉。しかし、これを講座の中で聞いたときはびっくりしたわ。会社が大変な時期でとても苦しかった時に励ましてくれた言葉の一つやねん。
でもその時は他人の意見に耳をかしていなかった思う。「独断的にならずに皆の意見を聞こう」と思っている自分と、「自分は正しいんだ。あなた達のその考え方でやってきたから、こういう状況になったんだ」って思っている自分がいてん。
まぁ、自分が間違っているのかも?なんて思っていたら、とてもじゃないけどやり遂げられなかったと思う。まぁ、結果(業績)は良かってんけど、そのツケが出てん。今、部下はマニュアル的(言われたことだけする)になったし、一部では「間違ったら注意して下さい」なんて甘えた考えを持つようになってしまってん。労働時間が必然的に増えて、結局は生産的な事に時間が使えずに、非効率でメチャメチャストレスがかかってんねん。
一旦、こうなると今までみたいなコミュニケーションができないんだよね~。勤務時間中はバタバタしているから、事務的な会話だけになってしまうしね。
で、基礎コース前編でIメッセージ(自分の気持ちを素直に伝えるメッセージ)を習った時に、たまたま同じテーブルだった産業カウンセラーの資格を持っている方に相談してみてん。すると一言。 「管理職の宿命やね。諦めないとしゃーない。俺の考えやけど、俺のことを好きって感じる人間と嫌いって感じる人間って半分半分と思うねん。諦めるか辞めさすかのどっちかや」・・・それはそうかもしれないけど・・・でもこれ言うとオシマイやん!と思ったので、自分でいろいろ悩んだ結果、今は個人の工程実績表内の空欄に、勤務時間中に言えなかったIメッセージ(自分の気持ちを素直に伝えるメッセージ)をびっしり書くようにしてん。
返事は無いけど、読んではもらえているみたい。ふとした時にそのメッセージに対しての思いを言ってもらえるようになったわ。これは我ながら正解やった。時間はかかると思うけど、一日を見つめ直すいい機会にもなったと思う。
今は目に見えてうまくいっているとは言えないかもしれないけど、これまでも、これからも大事にしてきた言葉「希望は我々を捨てたりしない。我々が希望を捨てたのだ」を胸にがんばってみるわ。
あっ、そうそう、基礎コース後編の「本当の自分に出会える音楽力」の講座で習ってんけど、人は音楽に多大な影響を受けるんやね。これを活用して、朝はテンポのいい曲を聴きながらのスキップ。深夜は、平原綾香の曲を音量をメッチャ絞って聞いてんねん。仕事がはかどるのもあって、はまってんねん。余談だけど、ある音楽番組でいろんな人の歌を聴かせながら水を凍らせる実験を見てんけど・・・歴然!!平原綾香の曲を聴いて凍った氷の結晶はため息が出るくらい美しいねん。これってスゴイことって思わへん!?
これを職場改善に活かされへんかなって思って、講座の時に同じテーブルのみなさんに聞いてみてん。一番多かったのは有線かな?α波が出るっていうリラクゼーションの曲はアカンかったらしいわ。ごっつい眠くなって、その会社では残業が急増したらしい。笑われへんわ。あと個人個人イヤホンして聞いてはるとこもあったけど、ちょっとそれは寂しいと思うわ。結局、何が一番良いのか決めれなくて、講座の中で“音楽は本能脳で聴くから好きな曲がベスト!”って聞いたのを思い出して、アンケートをとってみてん。
ただ、これがちょっと・・・・ある程度予想はしていてんけど、年齢層が高いこともあって、軍歌・演歌の意見が多かった。若いモンから猛反発やった。で、ちょっと考えてんけど、軍歌じゃなくて行進マーチっぽいのもいいかなって思ってんけど、これは両方から猛反発や。エエと思ったんやけど・・・。確かにずっと行進してられへんわな。そうなるとα波の音楽がエエと思うねんけど、工場で眠くなって事故が起こったらシャレにならんから、今はまだ宙に浮いたままやねん。独断で平原綾香でいくかっ!?なんて思ってんねんけど。
がたがたっ!
娘が起きたのかな?? んっ!?そういや・・・。 イカン!相談に乗っていたはずがワンマンショーや!!やってもうた!!! “ごめん!メンタルのせいや!メンタルがワルいんや~”などと言えるわけもなく・・・ 「ご清聴ありがとう!」 違~う! 「ごめ~ん・・・。相談に乗っていたつもりが・・・」
まだまだやな~って、かなり落ち込んでいた時、妻が娘をあやしながら、 「私も勉強させてもらったから、さっそく実践してみるかな。・・・今日は仕事で疲れているのに、ありがとうね!」
今まで妻から“ありがとう”って言ってもらった記憶がほとんどない俺は動揺を隠せず、 「おっ?おぅ。あ~まぁ俺も楽しかったし、全然大丈夫やで。それより休めた?」 「うん・・・ちょっとマシにはなったかな」 うっ、うれしすぎる~メンタル万歳や~(涙)
「それに衛藤先生の“講座はライブだっ!!”に影響されて、“絵本読みはライブだっ!“と訳の分からない事を言って、舞台のように身振り手振りしながら絵本を読んでくれるのを、子供が楽しみにしているから、また読んであげてね。」 「も、もちろん。」
実は、受講をする前は娘の夜泣きが苦痛やった。最初はかわいそうやな、何とかしてぐっすり眠らせてあげたいって思っているねんけど、一晩中しかも毎日泣いているやん。愛しているはずの子供に対して、憎しみ・苛立ちを覚え、その気持ちを持っている自分自身に自己嫌悪して・・・辛かった。
ニュースでは子供を殺したり、虐待したり・・・口では非難してるけど、ちょっと気持ち分かるねん。でも、“そんなんイヤや!”って気持ちで、紙一重でふんばっている、そんな毎日やった。
そんな時に友人に誘われるまま日本メンタルヘルス協会の体験セミナーに参加することになって。で、その前日に何気なくHPの“えとうのひとりごと”を読んでてん。初めはちょっと難しいかなって思っててんけど、夢中になってたわ。その中の一つで“未来は、あなたの手のひらの中に・・・”の1節で衛藤先生が息子さんに書いた手紙があってん。読んで鳥肌たったわ。それからやわ、夜泣きが苦痛じゃなくなってん。確かに次の日はキツいけど、楽しいねん。恋人と愛を育んだり確認し合ったりしている時の流れに似ている感覚で、月夜の下、娘と二人っきりで過ごせることに楽しさを見出せることが出来てん。
まだまだ新米パパだけど、子育てってホントに勉強になるわ~。勉強のために子供を授かったわけじゃないねんけどね。例えば子供に、「~してはいけない」って注意した後、「~してはいけない」を使わない他の言い方は無かったんかな~なんて悩んでんねん。子供はしょんぼり、パパは首をひねっている・・・。たぶん面白い光景やと思うわ。これも楽しいねん。大嫌いやった国語の勉強をすごくしたくなってん。言葉の大切さを痛感してんねん。
それと、子供って親のビリーフ(物事の受け止め方)に、かなり影響されているらしいねん。子供にこんな風になってほしい、なってほしくないということは絶対あるし仕方ないねんけど、子供は親を見てそのマネをするねん。だからこそ、子供に話す言葉、仕草・行動にとても気をつけようと思っているし、子供に見られてマネされて恥ずかしくない生き方をしたいやん。 それでさ、それでさ・・・・ 先ほどの落ち込み、反省はどこへやら。この後、またまたワンマンショー(第二部)が続きました。
後日、妻の友人からメールが一通・・・ 「彼女、とってもいいパパだって喜んでいるよ!羨ましい!」 妻がそんなことを???驚きました。友人にそんな事を言う女性ではなかったので。。。 メンタル効果かもしれません。 「親バカっていうバカをやって、自分も楽しめて、またみんなが喜んでくれるなんて・・・俺って幸せやん」こう思える自分に正直驚いています。少なくとも受講前の自分には全く無かった考えなもので。
生活のいろいろな場面で、日本メンタルヘルス協会で学んだことが少しずつですが、活かされつつあって、言葉では表現できないくらいとても感謝しております。本当にありがとうございました。
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~受講生のレポートより抜粋~ |
紹介スタッフ:吉原 |
吉本さんは基礎コースを修了されて、もう4年が経ちます。 当時、発表して下さったこのレポートで基礎修了パーティーの会場が笑いと温かいほのぼのした雰囲気に包まれたのを覚えています。
当協会が目指している心理カウンセラーは、「普通の人をより精神的に解放し、より向上するための心理カウンセラー」となりますので、日常のあらゆる場面が臨床の場となります。吉本さんはまさに当協会が目指しているカウンセラーだなぁって思いました。 職場や家庭の中で活かされていて、身近な人が幸せなっていくと、自然に自分も幸せな気持ちになる・・・・幸せのスパイラルです! 吉本さんにはそれを感じました。
そして、私のとても身近な存在、妹もその一人でした。 私の妹も基礎コースを受講しました。 もう7年も前になりますが、いまだに身近な場面でIメッセージ(自分の気持ちを素直に伝えるメッセージ)を心がけたり、ビリーフ(物事の受け止め方)修正をしたりするそうです。そして、何か問題が起きた時には「こんな時、衛藤先生はどうするかなぁ」と想像して対応していると言っていました。
ついつい身内や近くにいる人には甘えてしまい、分かってくれて当然と思ってしまいがちだった私には、吉本さんや妹の話には「ドキッ!」とさせられました。 遠くの誰かをという前に、まずいつも自分の身近にいてくれる人に目をむけ、幸せを願い、笑顔を守る事がカウンセラーとしてのスタートなのかもしれないと私は思いました。
今の吉本家はもう一人家族が増えて、楽しく賑やかにすごしていらっしゃるそうです。 きっと吉本さんは今もご家族にとって素敵なカウンセラーなんだと思います。
吉本さん!カウンセラーの原点を再確認させてもらい、そして心が温かくなるレポートありがとうございました!
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