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開かずの引き出し ~心からの感謝へ~

東京校  青木 久子さん(39歳 女性)


メンタルに出会ったこと。それは、私の中で、本当にすごいことです。
 受講していた友達の話を聞き、絶対行きたい。と、即決でした。メンタルが、私のひらめき体験と、自信を持って言えます。 

 思えば、メンタルを紹介してくれた大好きな友達も、この人と絶対友達になりたいと、思って、声をかけたのです。彼女は、私の患者さんでした。とにかく、きらきらした女の子でした。治療が終わったら、会えなくなっちゃうな。と、勇気を振り絞って、声をかけたのを覚えています。心のなかでは、患者さんに友達になってほしいなんて、言って大丈夫かな。心臓バクバク。ナンパって、こんな感じ?とか、妄想したりして、大変なことになっていました。あれから、14年。彼女は、ますます綺麗で、きらきら輝いて、周りに元気と笑顔を与えています。しかも若い。

メンタルの講義中、衛藤先生が、同窓会に行くと、必ず、また若くなった。とみんなに驚かれると、おっしゃった時、一緒だ。と、納得しちゃいました。周囲に笑顔と元気を与えているご褒美に、神様が若さをくださってんだな。って、思って、一人、また納得。
 
 人は、そんな彼女の表面を見て、恵まれているから。と思うかもしれない。でも、つらいこと悲しいことを乗り越えてのとびきりの笑顔なのです。そして、本当に心からの笑顔。私の中では、ずっと彼女が、笑顔も考え方もきらきらナンバー1です。

 私は、と言えば、メンタルの体験の日、あまりの衝撃で、帰り道もぼーっとしていました。講演中も、心にズーンと響いて来ているのに、周りの方々のように、あはは。と、心から笑ったり、泣いたり、出来ませんでした。なんだか自分に問われているようで、深く考えながら聴いていました。お子さんに対してみなさんは、どうですか?と、問われた時は、先生の顔を見ることも出来ませんでした。こども達に対して、私は、傷つけることを言ったり、自分の価値観を押し付けてきたんだなあ。と、気付き、申し訳なかったです。絶対、メンタル受けるぞ。と、決意をまた新たに固めました。

 前編の第一講座の聴き方の講座のディスカッションで、いろいろ失敗してきたなあと思っていること。変えたいな。と思っていることを伝えた時、リピーターの方が、そう思っているなら、変われるよ。大丈夫。今日の講座は、とくにおすすめ。と、言ってくださり、本当に嬉しかったです。授業が終わった後には、丸山先生とお話出来て、先生の暖かいお言葉で号泣してしまいました。いいんだよ。泣いて。の言葉で、ますます号泣。
 
 帰り道、ちょっと恥ずかしかったな。と、思ったり、家に帰って、またやっちゃった。と、夫や子供達に話しながらも、気分は軽くて、不思議でした。
 丸山先生とお話すると、いつも気持ちが軽くなります。すごいなあ。脱帽、尊敬、感謝。いろんな気持がいっぱい。本当にありがとうございます。
 
 その時私は、友達の離婚問題のことで、相談を受けていたのですが、一緒に落ち込んでしまっていました。なるべく、一歩引いて聴こうと、思っていたのですが、なかなか出来ず、母子一体感ということばを習った時、はーこれかあ。と、思い到りました。問題は、いまだ大きく、私には、聴くことしかできない。そして、友達として応援すること祈ることしか出来ません。でも、離別感を持って、決めるのは、彼女なんだなあ。と、心から思え、相談に乗ることが出来るようになってきました。
 
 I love you, because you are you. 大好きなこの言葉、何度も伝えています。
  
 私は、ひとが困っていたり、悩んでいたりすると、放っておけなくて、とくに子どもが絡むと、黙っていられませんでした。 なので、相談を受けることが多いのだな。と、自分では、納得していたのですが、なんでだろうね?との丸山先生の一言で、本当だ。なんでだろう?と、自分を振り返りはじめました。
 
 よく人から、幸せそうとか、ほんと幸せだよね。って、あきれたように言われたりもするくらい、幸せ思考だったんです。能天気で、楽しそうだよね。って、言われると、もちろん幸せだよ。って、答えていました。能天気では無いし、悩みもあるけど、幸せだよって、思っていたから。今もそれは、変わりません。でも、幸せの中身は、大きく変わりました。自分の全部、振り返って幸せって思えるようになりました。
 
 私のモットーである、幸せ思考に衝撃を与えたのは、前編第4講座のライフラインを書いたことでした。あれから、過去の自分が感じていたこと、いろいろ思い出すようになりました。最初は、あんなことが、嫌だったな。悲しかったな。辛かったな。認めてほしかった。という、思いばかりでした。そして、最近は、感謝したことや、嬉しかったことを、思い出すようになりました。

 私には、知的障害の兄がいます。出生時のトラブルにより、脳に障害が残りました。
 小さいころから、五体満足に生まれたことのありがたさを、教え込まれてきました。生まれた時には、兄がいたので、障害があるということは、私にとって、不思議でもなんでもない、そういうものだと、思っていました。むしろ、五体満足なのに、何やってんだ。私は。って、いつも思ってきました。
 
 兄のことでは、男の子にひどいことを言われて、びっくりして辛かったこともありました。でも、家では、こんなことあったって、言えませんでした。母を悲しませてしまうって、子供心に思っていたのだと、思います。でも、辛かった。って、言ってよかったんだなあ。って、今なら、思えます。そして、その時、隣に居た友達が、ぎゅっと手を握ってくれて、すごく嬉しかったことを思い出しました。
 
 嫌だったことは、悲しかったからこそ、自分はしたくないという想いが強く生まれました。そして、人に対して、優しくありたい。そう思ってきました。それなのに、メンタルの体験の時、自分では、気付かず、子どもを、ひとを傷つけてしまっていたと、気付き、落ち込みました。

 母は、地域に障害児のためのサークルをつくり、また、障害者のための働く作業所を立ち上げ、長年携わり、次には、入所施設を立ち上げました。もちろん、仲間の協力があったからこそですが、活動的で、意思が強く、なんでも出来てしまう人でした。どんどん組織が大きくなり、母は、忙しく、私と兄は、おばあちゃん子でした。
 
 祖母は、離婚して、女手ひとつで娘3人を育て上げた、またまた意思の強い頑固な人で、両親に反対され歯科医師になれなかった経緯があり、娘は、経済的に無理だったけど、孫の誰かには、歯科医師になって欲しいというのが、口癖でした。おばあちゃん子だった私は、その夢は私が叶えるね。と約束していました。
 
 母、祖母、が何でも出来、とてもパワフルな家庭で、父は、しょっちゅう、母に怒られていたイメージがあります。父は、あんなに言われて、嫌じゃないのかな?と、不思議だったのですが、普段は、のらりくらりかわしていたけれど、言うときは言っていたな。と、気付きました。

 そして、小学生の頃、歯科医師になろうと思ったもう一つのきっかけがありました。それは、兄が、顎の骨の手術を受けた、執刀医の先生に憧れたことです。歯医者さんなのに、手術出来るなんてすごい。私も手術して治す人になりたい。子供心にそう思い、私も口腔外科に行く。と、家族や親戚みんなに言っていました。なので、私は、小学生の時すでに、行く大学、学部、そして残る講座まで決めていました。そして、その通り進みました。その先生は、私の学位の指導教授で、退官されましたが、今も尊敬してやみません。
 
 こうして振り返ると、改めて、歯科医師になって欲しいという祖母の願いのもと育ったのも確かですが、自分で決めてなったんだ。と、思います。

 小さい頃から、五体満足で生まれてきたんだから、出来ないとあきらめたりすることは、わがままだと、母から教えられて育ってきた私。出来る身体がありながら、やりたくない。出来ない。それが、どんなにわがままなことかと。やりたいと思っても、生きたいと思っても、出来ない人がいるということ。それを忘れてはいけない。ずっと言われて育ってきました。確かに、とても大切なことです。
 
 でも、私は、母に認めて欲しかった。出来て当たり前なことかもしれないけれど、頑張ったねって、言ってほしかった。褒めて欲しかった。話を聴いて欲しかった。でも、そんなことを言うことは、わがままだと思って、言えなかった。
 
 その思いが、困っているひとを見ると、放っておけなかったのだと、思います。小さかった頃の自分に重なっていたのでしょう。私は、相談に乗っていたのではなく、自分を癒していたんだな。と、気付きました。そうなんだね。辛かったんだね。悲しかったんだね。大丈夫だよ。相手にそう言うことで、それらの言葉を自分自身に聞かせ、傷ついた自分、認めて欲しかった自分、あの頃の小さかった自分を癒していたのだと、気付きました。知らず知らずに、そうして自分を慰め、癒していたんです。

 メンタルを受講して、自分の心の深くにしまいこんだ本当の気持ちを知りました。そして、あーそうだったんだ。辛かったんだね私。うん。でも大丈夫だよ。と、自分に声をかけ、メンタルで、毎週、毎週、先生方から受け取った暖かいメッセージがあったから、すべて、受け入れられました。いっぱい教わってきたことが、すべての自分を受け止める勇気をくれました。そしてまた、記憶の引き出しにしまうことが出来ました。今度は、開かずの引き出しではなく、いつでも開ける事が出来る引き出しです。


 そして、もっと、衝撃的なことがありました。
 
 それは、前編の第3講座のリピートで、感謝のIメッセージ(自分の気持ちを素直に伝えるメッセージ)ディスカッションした時のことです。私は、息子達に作ったのですが、読み始めたら、涙が溢れて止まりませんでした。初めて作ったものと、ほぼ同じ内容だったのですが、言葉は同じでも、自分の気持ちが、心からの感謝に変わっていることに気付き、驚きました。
  
  生まれてきてくれて、ありがとう。
  元気に育ってくれてありがとう。
  すてきな笑顔、ありがとう。
  いつも楽しくしてくれてありがとう。
  お手伝いをしてくれてありがとう。
   
 子供が誕生した時のあの時の気持ち。わたしのもとへ生まれてきてくれて、本当にありがとう。という気持ちを思い出したら、涙が溢れてきました。子供達には、いろいろ言ってしまっているけど、本当に生まれてきてくれたことだけ、それだけで、ありがとうだったんです。と発表して、みなさんを見たら、泣いていて、また、感動してしまいました。生きて一緒に居られること。そんなことが、どんなにありがたいことか、頭では分かっていたけれど、心では、分かっていなかったんですよね。

 メンタルに来るようになって、言葉は、すべて自分が聴いている。プラスの言葉を使おう。家族に大好き、ありがとうを伝えようと、心がけ、前回、Iメッセージを教わった時も、いっぱいありがとうを伝えてきたつもりでした。ただ、テクニックは身につけても、心がそこまで辿り着いていなかった。ああ、Iメッセージって、こういうことなんだ。心に電気が走る。そんな体験でした。本当に、リピートをしたから、心からそう想えたんだと、思います。

 そしてその想いは、母へと、つながりました。
 母も、私たちが生まれた時、すごく嬉しかっただろうな。
 生んでくれてありがとう。と、心から感謝しました。
 そう思ったら、涙がまた溢れてきました。
 
 兄のことをありのまま受け止め、一生懸命だった母。
 
 私以上に、世間から、いろいろなことを言われたり、されたり、傷ついたことでしょう。そんなことは微塵も出さず、弱音も吐かず、働いていました。
 
 素晴らしい母です。誇りに思います。
 母にありがとうをたくさん伝えたい。

 人は、してもらえなかったことは、憶えていて、不平を言うけれど、してもらったことは、当たり前だと、思う。
 まず、私があたりまえだと思わず、感謝を伝えよう。変えるのも、変わるのも自分。

 リピートは、本当にいろいろなことを気付かせてくれます。何度も何度もしようと思います。次は、どんな衝撃を私に与えるんだろう。私にとって、心理学は、とても深く、いとしいものです。研究に行って、もっともっと学びたいです。

 

~受講生のレポートより抜粋~
  紹介スタッフ:野本

メンタルの講座の中で一番心に響いた言葉は何ですか?とお聴きすると、青木さんのレポートの中にもありました。「I love you, because you are you です!」と多くの受講生さんが話して下さいます。(私はあなたのことが大好きです。なぜならあなたがあなただから!)

 人生に迷い、傷つき、悲しみ、落ちこんで苦しんでいる時にその悩みを取り去ることがカウンセリングでは無いということ。

 その悩みを抱えているそのままのあなたでも、あなたはあなただから愛される価値がある。

 誰かの期待に答えて、自分を押し殺してでも誰かに愛される(認めてもらう)事に全てのエネルギーを使ってしまうとエンプティー(空っぽ)になった時、心が折れてうつや神経症、心身症になってしまう人が年々増加していると思います。

 アドラー博士は人間の一番強い欲求は「承認欲求(人は誰かに認められたい!愛されたい!欲求が一番大きい)」と言われてると衛藤先生から教わりました。

 「誰かに愛されたい!」それは遠く離れた人ではなく一番身近な家族、友人、先生、上司、同僚に認められることを求めている時が多いと思います。

 その為に身近な誰かの期待に答えて認めてもらえるように頑張ることに多くの時間とエネルギーを費やすことが僕自身も生きる上での中心になってる様に感じています。

 ただ求めても、願っても、頑張っても自分のことを認めて貰えないことも多々あると思います。その時に「そんなこともあるさ!」っと思えれば自分の中でもバランスがとれますが、逆に「愛されない自分には価値がない!」「何が何でも認められなければ!」と躍起になればなるほど、上手くいかない自分に悩み落ちこんで、自分の事を嫌いになってしまう事が少なくないと思います。

 そんな時にたったひとりでもいいから I love you, because you are you あなたがあなただから良いんです!と寄り添ってくれる人がいたら、人はその悩みから自分で立ち上がり成長していけるのだと基礎コースの第一講座<聴き方 秘密のテクニック>で学びました。

 人間の一番耐えがたい苦痛は“孤独”だと言われます。

 近くに人は居るのに誰も自分の事を気にしない、かまってくれないことが一番苦しいことなんです。そんな深い孤独感を感じている時にメンタルで学んだ方にはそっと寄り添って 「 I love you, because you are you 」 とyour side(あなたの味方です)になってサポートできる身近なカウンセラーになって欲しいと心から願っています。

 その為にはカウンセラー自身が自分に対して「色々あるけど私は私のままで良い!」と心から自分の事を受け入れていく事が必要だと思います。


 今回、青木さんのレポートを読ませて頂いてメンタルの講座をリピート(再受講)するなかで、息子さん達への感謝の言葉が、言葉は同じでも、自分の気持ちが、心からの感謝に変わっていることへの気付き、そしてそれがお母様への感謝の気持ちに繋がっていった青木さんも言葉が心に響きました。

 今まで、頭では分かっていても心の片隅でありのままの自分をお母様に認めてもらいたい!でもお兄様の事もあるから自分は自分でしっかりやっていこうと頑張っていた自分をメンタルの講座を通して足らなさではなく足りている所に焦点を当てて自然と心から感謝している自分に出逢っていった青木さん。そんな青木さんは自分で自分にI love me, because I am I (わたしはわたしのままで自分の人生を楽しむ!)と自分の人生を受け入れているから今、会場でお会いする青木さんの笑顔が輝いているのだと今回のレポートを読ませていただいて実感しました。

 現在研究コースを受講している青木さん、おばあ様の夢だった歯科医師として、そして青木さんが青木さんだから癒せる、身近なひとにそっと寄り添える笑顔が輝くカウンセラーとして、これからもますます素敵な青木さんになることを心から応援しています!

 素敵なレポートをありがとうございました。