他人が嫌い。自分のことはもっと嫌い。それが過去の私だ。
私は人を憎むことに人生の大半を費やしていた。
そんな自分に気付いた時、私は自分自身を本当に哀れだと感じた。
きっかけは何であれ、そういう風に生きてきた自分がかわいそうで仕方なかった。ちょうどその頃、祖母が他界した。祖母はずっと私を守ってくれた人の一人であり、私を支えてくれた。私は九州の山奥の小さな町で生まれ育った。
近隣は祖父母の兄弟姉妹の代からの親族が住んでいる親密なコミュニティ。
わずらわしい部分もあるが、お互いに支えあうのが当たり前の恵まれた環境。< …続きを見る