私は、20歳の時に母を天国におくりました。
その日は、四季の中でも大好きな5月の早朝でした。
未だ薄暗い遅い春の未明、長い入院生活をしている母の夢をみました。とても不吉な夢で、母の入院している病院のドクターから母の危篤の連絡を受け、父と弟と急いで病院に駆けつけましたが、着いた途端にドクターから何故もっと早く来なかったのか、と言われ母の死に目に間に合わなかった・・・と言う夢です。夢の中で大泣きし母の名を呼び悲しみにくれているとき、突然電話のベルが鳴りハッと目が覚めました。「ああ、夢やったんや」と現実にもどり胸を撫で下ろしたのも、つかの間、電話のベルは「母の死」を告 …続きを見る