東京校基礎コース修了 上野智美さん 31歳
学んだことで変われた、天国にいる祖母と大切な親友への想い
親友の紹介で、日本メンタルヘルス協会の面白さを知った私は絶対受講すると決めていました。
彼女は私にとって特別な存在でした。大人になって出来た親友だと今では思っています。受講を始めた当初、講座は凄く楽しいのに心のどこかで楽しんでない自分がいたことを知っていました。
私は子供の頃から自分では何でも出来ると思って生きてきたところがありました。
しかし、彼女と出会ってその気持ちが打ち砕かれました。
何をやっても彼女には勝てなかったのです。自分の事をとても考えてくれている親友の存在が疎ましく、好きなことをやっていてもその環境がつらく感じ、毎日が挫折感と劣等感と被害者意識が入り混じるとても苦しい日々でした。
そんな私を、彼女はいつも助けようとしてくれていました。
今思えば、自分で居心地が悪い場所にしていたのかもしれません。私は、自分のことが大嫌いでした。なぜ私には出来ないの?私だって彼女と同じ事を考えている、同じことをしているのに・・・。
でも評価されるのはいつも彼女の方でした。
私はいつの間にか周りの意見を気にして、他人が望む姿に一生懸命近づこうとしていました。
いつの間にか私は、一生懸命彼女になろうとしていました。
でも、講座を受講しているうちに、私と彼女は別の人間なのだ!同じじゃなくていいんだ!私は私でいいんだ!!!と思えるようになりました。
本当に目からうろこでした。涙が止まりませんでした。彼女とけんかばかりしていた日々が今では思い出すのも難しいほど、とても懐かしく感じられます。
大嫌いだった自分を大好きな自分に変えてくれたのが彼女である事も、学んでいくうちに分かった事です。「ありがとう」と沢山言っても、何倍もの「ありがとう」が返ってくる本当に素敵な親友です。
「今までずっと友達でいれくれて、そして日本メンタルヘスス協会を紹介してくれて本当にありがとう。」私は、あなたが大好きです。人間関係での劇的な変化が他にもありました。
基礎コース前編のIメッセージ(自分の気持ちを素直に伝えるメッセージ)・Youメッセージ(相手の言動を指摘するメッセージ)の講座を学んだときの事です。私は職場の同僚との関係が上手くいっていませんでした。
買い物に行ったり、カラオケに行ったり、お休みを合わせて出掛けるような仲良しなのに職場での関係は上手くいかないのです。
いつもそこがジレンマでした。彼女が突然機嫌が悪くなるせいだ。
無理な要求を求めてくるせいだ。
自分は悪くないと思ってたので、彼女に余計なアドバイスを言って、さらに険悪な空気になるということが日常茶飯事でした。Youメッセージ(相手の言動を指摘するメッセージ)を書き出すと、気持ちはモヤモヤしたままでしたが、彼女にこうして欲しい、こういうところが良くない、それを言われると頭にくるなど、山のように要求がでました。
でも、Iメッセージ(自分の気持ちを素直に伝えるメッセージ)を書き出すと、びっくりするくらい不快な気持が無くなりました。
その代わりになんだかくすぐったいとても恥ずかしい気持が込み上げてきて心が穏やかに感じられました。
Iメッセージを言葉にする同じテーブルの仲間はみんな凄く素敵で、恥ずかしそうだけどキラキラしていました!!!
もちろんこのIメッセージを本人に伝えるとなると、ちょっと無理かなぁと逃げ腰でしたが勇気を出してチャレンジしました。職場に行く前に一輪の花を買って・・・。
なんだか不思議な気持ちになりました。
そして、彼女へのIメッセージを頭の中で考えているだけで涙が溢れて止まりませんでした。私は、なぜ泣いているの?いつもお世話になっている人に感謝の言葉を言うだけなのに・・・・。
凄く怖い、こんな自分をどう思うだろうか?おかしいって思うかな?今だけでしょって思うかな?花なんて要らないって言われたらどうしよう。
やっぱり渡すのやめようかな。
言わなくてもいいよね?なんてことが頭の中をぐるぐるぐるぐる回って気持ち悪くなったほどです。職場に着くと、彼女はすでに出社していました。
「おはよう」普段の挨拶さえも特別な気がして緊張していたのを覚えています。
彼女に花を手渡すと「えーどうしたの?きれいだねー!!」と凄く喜んでくれました。
それだけでも、とても嬉しくて照れくさかったんですが、勇気を出して彼女に感謝の気持ちと普段の態度を謝りました。
号泣しながら子供のように彼女に伝えました。すると、彼女の方も号泣して「私の方こそいつもありがとう」と言ってくれました。
2人の距離が縮まったのを感じました。
そして、嬉しいことに2人の関係が少し変わりました。お互いに相手の事を考えて、言葉を発したり、行動したりするようになりました。
自分が辛い、だからあなたが変わって!!そんな風に思う事が減りました。
今まで職場に行くのが億劫だと思っていたのが楽しくなっている事に気付いた時、凄く嬉しかったことを覚えています。そして、Iメッセージの講座を再受講した時に更なる発見がありました。以前ノートに書いたYouメッセージを改めて見たとき、驚いて言葉が出ませんでした。
たった3ヶ月前は職場での彼女にあんなに不満があったのに、どの不満も今の私には無かったのです。
彼女と私の関係性が変わったことも一つの理由だと思いますが、不平不満はそんなに長く続くものではないという事にはとても驚かされました。そして、何よりあんなに苦しんでいた悩みは基礎コース受講中のたった3ヶ月間で解決されてしまったという事実は驚き以上のものを感じました。
私がずっと心に留めていた嫌な気持ちはこんなにも短時間で解決し、しかも私の中ではすっかり忘れてしまっているほどの問題だったのだと。
そう気付いた時、悩みを抱え続けているのはもったいない、私の身の回りに起こる問題は解決できるからこそ私に起きる問題、自分の受け止め方を変えれば解決できないことなんて1つも無いのだと、そう思えるようになりました。そして、「本当の自分に出会える音楽力」の講座では子供の頃の問題を解決できました。
ペアを組んでただ相手を見つめるワークがあります。
私はご年配の女性の方とペアでした。
始めにその女性が立ち、私は椅子に座ったまま見下ろされました。
今日始めて出会った彼女が祖母と重なってしまい、それだけで涙が溢れてきました。私の祖母は、すでに他界しています。
両親は、私が小学校4年のときに出稼ぎに行き、祖母と弟と私で4年ほど暮らしました。
その後、帰ってきた両親と弟は一緒に暮らし始めましたが、私はそのまま祖母の家で高校を卒業するまで2人で暮らしていました。私の人生の中では、両親と一緒に居た時間が9年、祖母と一緒に居た時間が9年、母親が2人いるような感覚でした。
祖母はとても厳しい人でしたが、ちゃんと常識を教えてくれる人でした。
ただ、子供だった私には、そのことが疎ましく面倒でいつも怒ってばかりの祖母が大嫌いでした。どうして、自分だけがこんな環境にいなければいけないのか、どうしてこんなに我慢しなければいけないのか、どうして、私を愛してはくれないのか・・・。
私はいつも祖母に見つからないようにこっそりと泣いていました。私がそんなことを思い出して号泣していると、次に私が立ち上がり彼女を見下ろす立場になりました。
私には、祖母が「ゴメンね、ゴメンね、ゴメンね。」そう何度も言っているように見えました。
「おばあちゃんだって、1人で面倒をみるのは大変だったんだよ、誰にも助けてもらえず辛かったんだよ・・・。
もっと協力しながら暮らせていたら、もっともっと・・・・。」
私の目の前に居た祖母は、生前の厳しかった祖母ではありませんでした。ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい。
私の方こそごめんなさい。おばあちゃん、許してね。私は何もわからない子供でした。
どんなに、おばあちゃんが寂しかったか、辛かったか分かってあげられなかった。
私はこの講座で祖母との関係を解決することが出来ました。
今の私の想いを直接祖母に伝えることは出来ないけど、きっと天国にいる祖母には伝わっていると思っています。
心はつながっていると感じます・・・。日本メンタルヘルス協会で学べた事は、私の人生に必要な事だったと確信しています。
本当にありがとうございました。