東京校基礎コース修了 内藤小百合さん 23歳
ひねくれている場合じゃない!ピンチな時ほど輝いている人のそばで…
私がメンタルの講座を受けようと思ったのは、何かに悩んでいたというわけではなく、心理カウンセラーと聴き、医療職である自分は、多職種の視点も見てみたいと何となく関心があっただけでした。
心理学は学生の時に少し学んだので、そんな教科書みたいな内容だと思っていました。
母に勧められ、母と2人で体験講座を受けました。
体験講座を聴く前は2人とも「体験できれば良いよね。」という思いで参加したのですが、体験講座が終わった時にはしっかり基礎コースの申込書に2人して記載していました。
先生の話は教科書の様な堅苦しい表面的な話しではなく、本当に深く親しみやすい話で、2~3時間ではとても話しきれないという濃い内容でした。
私達が普段の人間関係で、どこか相手よりも自分本位で物事を考えていること、「今」当然のように年齢を重ねていることが「当たり前」では無いということなど、大切なことに気付かされ、もっともっと深く何回も衛藤先生の話を聴いてみたいと思いました。
週に1度のメンタルの講座は、私の栄養剤と言っても良いくらいの大切な時間でした。
しかし4~5日経つとなぜか疲れている自分に気付き、「早くメンタルの講座を受けたいな…」と思っていました。
正直、仕事は楽しく、友達にも恵まれ、上司も優しいので、何にそんなに疲れていたのだろう…と今になって振り返ると、ちょうど彼氏と別れるか別れないか…の狭間におり、自分の中で辛い時期だったことを思い出しました。
彼氏との事を思うと、寂しく不安でしたが、メンタルの講座を受け、「離別感」を知った時に、ハッとしました。
相手と自分は違う人間であることを改めて理解すると同時に、自分が彼に依存していたことに気付くことができました。
また、Iメッセージを使って自分の思いを素直に伝えることの大切さに気付き、感謝のIメッセージを特に日常で実践していきました。
考え方が変わっていく中でなんとか自分なりに気持ちを切り替え、心のバランスを保っていましたが、やはり別れることになると保っていたバランスも崩れ、頭の中が真っ白になり、只々ネガティブな考えしか浮かびませんでした。
でも,その別れてすぐの講座でABC理論を学び、「離婚」という一見「不幸だ」と思われる事実を、「これから全ての男性が私のターゲット」という前向きな受け取り方をするだけで視点が180度変わることに気付きました.
ABC理論ってすごい!!と思い、大好きになりました。
それからは、物事に対して色々な見方ができるようになり、付き合っていた時に得たことも,別れたことで得たことも,次の恋に生かしていきたいと前向きに思えるようになりました。
それからいくつか講座を受けているうちに,自分は友達や職場の人、家族にさえも、あまり弱い面を見せていないのではないか…と気づきました。
いつも友達に好かれるように,相談は親身になって聞かないと…飲み会では頑張って盛り上げないと…職場ではミスしないようにしないと…となっていました。
まさしく「~せねばならない」という完璧主義の傾向にありました。
自分から他人に相談する事もありましたが、あくまで話のネタとして相談していた気がします。
相手が、興味が無いだろう、困るだろうという内容の相談は避けていました。
なぜだろう?と振り返えると、小学生の時の自分を思い出しました。
共働きで両親ともに帰宅が遅く、心細い中で留守番をしていたこと、「寂しい」「怖い」と言いたくても、子供心に両親も精一杯頑張っていることがわかっていたから、わがままを言って両親を困らせたくなかったこと。
友人関係においても,一時期いじめにあったことで,孤独になりたくない,友達に好かれたいと,人気のある友達のマネばかりしていた記憶もあります。
自分がどれだけダメでも、両親はきっと愛してくれる…という確信はあります。
でも、自分の中のどこかに「優秀でないと」「親に誇ってもらえる子でないと」という見栄の気持ちがありました。
友達に対しては、実際には自信がなかったように思います.つまらない自分では離れていってしまう・・・と,弱いところを見せられないでいました。
弱いところを見せられず、見栄ばかりの自分だったので、素の自分を唯一見せられていたのは依存していた彼氏にでした。
でも、その彼氏との別れから心のバランスが崩れたことで,親や親しい友人に弱い自分を素直に出せ、甘える事ができました。
親の暖かさに改めて気付き,自分の周りには頼っても離れずに心配してくれる素敵な友人がいることに気付けました。
また,自分の弱さは,他者に埋めてもらうのでなく自分自身が認めてあげること,依存するのでなく離別感をもって人と接することを学べました。
他人の顔色を伺って右往左往するのではなく,自分自身を心から好きになり、自信を持って人と接していきたいと思えました。
衛藤先生の「人生はショートで見ると悲劇 ロングで見ると喜劇」という言葉がとても印象的です。
短い出来事で見ると、不幸なんてたくさんある。
しかし、長い期間で見れば、不幸をのり越え、強くなって、笑い、幸せだと思える自分がいる。
だから、どこに焦点を当てるかが大事である…と。不幸なことだけにとらわれていてはもったいない。
広い視野で見れば、自分は「別れる」という辛い体験はしたが、その結果、たくさんの大切なことに気付け、自分の変わるきっかけとなり、もっとステキな自分と出会えたのだから。
また、親が忙しかったのは、仕事だけでなく資格の勉強もしており、土日も勉強し,学校に通っていました。構ってもらえず寂しいと思う反面、カッコイイと憧れてもいました。
親をまさしくモデリングしており,自分も大人になったら勉強し、資格を取り、仕事を頑張りたいという気持ちが幼い頃からありました。
幼い頃の希望通りに私は資格を取り、自分の好きな仕事にやりがいを感じています。
しかし、仕事が低迷している時期があり、彼氏と別れた時期でもあった為、日々の生活が沈殿しつつありました。
ちょうどその時に同僚が学界発表と精を出して頑張っており、私はその同僚に対し、無意識に否定的な目で見ていました。
それに気付いた時、すごく自己嫌悪でした。
むしろ頑張っている同僚を励ますべきなのに、何で自分は否定しているのだろう…、やはり、劣等感が強いからだろうか…と悩みました。
そんな時に,衛藤先生の「ピンチはチャンス」という言葉と、「ピンチな時ほど輝いている人のそばにいると良い」ということを思い出しました。
そして,自分が今ピンチな状況にいることを自覚し、同僚が輝いていることを認め、「そうか!ひねくれている場合じゃない!自分も同僚を見習おう!!」と視点を変え,気持ちの切り替えが出来ました。
同僚と同じ学界発表の締め切りまで1カ月しかなく、正直追い込まれ,大変でしたが、やっぱり目標がある日々は充実しており、そんな自分を好きになれました。
締め切り当日までかかりましたが、なんとか完成した時は、自分の中で満足感がいっぱいでした。
そんな私の姿を見て母が「小百合が頑張っているから、お母さんも頼まれていた講演をやることにしたよ」と。
上司に講演を頼まれており,荷が重い…と悩み、以前はお断りするようなことを言っていた為、驚きました。
幼い頃から頑張っている母に自分が影響されたように、今度は自分が母に影響を与えていました。
不思議だな…と思いながらも頑張って良かったと思えました。まさしくピンチをチャンスにできました。
講座の中でABC理論と同じくらい好きな療法が、森田療法・ゲシュタルト療法の「あるがままの自分」という考え方でした。
過去・未来にとらわれずに「今」を楽しく、ありのままの自分を受け入れるという内容なのですが、まさしく、メンタルの講座を受けてから前向きになり、「あるがまま」の自分に対し、少し自信が持て、好きになれました。
先生の「自分の弱さを愛せる人は、他人の弱い部分も愛せる」とありました。私は、他人が自分と同じような欠点を持っていると、どこか嫌な目で見ていました。
それは、自分自身の弱さを受け止められていなかったからだな…と思います。
だから,これからは自分の弱さも他人の弱さも愛せるようになりたいです。
メンタル講座を受けてから、「今」がすごく充実していて、毎日が楽しいです!!
これからも、講座を何度も受け、もっともっと自分のことを知り、自分を好きになって、周囲の人を大切にできるようになります!!