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Iメッセージがもたらしてくれたもの

名古屋校  伊藤 歌奈子さん(36歳 女性)


日本メンタルヘルス協会に出会い、そこから広がる人とのつながりで学んだことは言葉では言い尽くせないほど、心の奥深くから溢れてきます。こうしてレポートを書いていますが、昨年の基礎コース終了時ではこの後に書く経験もしていなければ、様々な感情は生まれていませんでした。

 当初(昨年4月)は、周りで苦しい思いをしている「うつ病」の人たちに何かできることはないのだろうか。と模索していたところでした。そんな時、会社の先輩から体験ゼミナールの感想を聞き、これは行かなくては!と思い、ひとり乗り込みました。仕事後に駆けつけたので、席は一番後ろのど真ん中!でもその時にすでに、わたしの視界には先生だけが輝いてみえました。

 

  先生の放つひとつひとつの言葉に、熱く優しい思いやりが感じられ、わたしの心に突き刺さりました。翌週から前編をスタートし、毎週会社を早引き。絶対に1列目の中央の席に座り、完全にわたしの視野には先生のみ!という素晴らしい環境で後編最後まで突き通しました!

 

 その節は最前列でオーバーリアクション&大爆笑♪していたので、本当にご一緒された皆さんには申し訳ないと思っています。(先生も進めにくかったのでは・・・?)

 

 同じ期でご一緒させていただいた皆さんとは、「授業で学んだことをどう生かしていくのか」という様々な意見を交換してきました。翌週には自然と知った顔が集まり、お互いの成長を確認し合えたことは自信に繋がったと思います。改めて「心から感謝」です。    そしてここでの出会いから、わたしは「NPO法人コモンビート」を知り、まさに今、日々の原動力となっています。この中でも多くの人と出会い、この基礎コースで学んだ捉え方が大変役立っています。

 

 基礎コース修了から何度もリピーターとして参加させていただいたクラスが、前編第3回目の「Iメッセージ♪」です。これはとても人気のある授業ですよね。もちろん、それにもれずわたしも大好きでした。何度行っても、最後に自分の本音と向き合う時、なにかが心にストップをかけるので、それが何なのか・・・。自分を客観的に見ているような感じがして、非常に興味深かったです。その「Iメッセージ」の相手は毎回父親でした。別に仲が悪いわけでもありませんし、父親に対して辛い記憶があるわけでもありません。でも、少しずつ少しずつわたしの「Iメッセージ」は変わっていました。

 

 初めて「Iメッセージ」を受講してから1年以上たって、改めてリピーターとして受けに行った時、最後に自分から出てきた言葉は素直な「Iメッセージ」でした。それは実際に最近父親に言っている言葉から選んだものだったので、正直驚きました。今までの躊躇していたものが一切取り払われていて、とても自然にでも丁寧に伝わるものになっていたからです。

 

 人が変わっていくことは目に見えますが、いざ自分となるとそうもいかないのが現状かと思います。でも、それでも今を一生懸命生きることで、そして物事をどう捉えるかで、視界が広がり、ほかにも選べる道がいくつもあったことに気がつきます。チャンスはいつでも目の前に転がっているんですね。

 

 そして「今を生きる」ということから、わたしの大好きなお話へ続きます。

 

 それは『虹の戦士☆』のお話です。非常にインパクトのある、衝撃的な内容でした。脳裏に強く、色鮮やかに残り、リピーターでいく度に最後の最後まで、そのお話がくるのを待っていました。

 

 衛藤先生からそのお話を聴いた初めての日、わたしは胸のうちのそのまた奥に小さな、本当に小さな種が息づいているように感じました。 わたし達一人ひとりには、その種を育て上げる力があるんだと思うのです。 どれだけ渇き、陽射しが強く環境は厳しくとも、信じられる仲間や、家族、恋人など、自分が信頼できる強い信念がそこにあれば、どんな環境にも打ち勝てると思うのです。 この授業では、毎回ふとした気付きにハッとさせられ通しでした。

 

 わたしには『虹の戦士☆』に少しだけ似た人がいます。それはわたしと同じ容姿で、決まったポイントで現れます。そこでいつもわたしに質問をするのです。「本当にそれでいいの?」と。

 

 一瞬立ち止まり、「今言われたけどこのままでいいのだろうか・・・?」と自問自答が始まり、ここで自分と一瞬向き合うのです。たいていというか、いや100%、彼女が問いかけていることが正しくて、再度やり直しをすることばかりです。そんな自分も、随分素直になりました。

 

 後編コースの「論理療法」では、本当に様々な自分の感情を分析することになりました。それは、今まで自問自答をして、ある程度解決していると思って部分が、さらに掘り下げられたと思います。 固定概念を持っているつもりはなくても、やはり自分の暮らしてきた生活や環境から、その基準となるものを持っているので、ここでいう受けとめ方は本当に簡単な人もいれば、とても時間をかけなければ抜け出せない人もいると感じました。

 

 だからこそ、 わたし達の思う小さな一歩が、いくつもいくつも重なり合って、きっと『虹の戦士☆』に力を与え、この地球規模での大きな変動に繋がっているのだと思います。

 

  そしてもうひとつ、わたしにとって、とても大切な気付きを与えてもらったのが「第一感情と第二感情」です(怒りは第二感情で、怒りの気持ちが沸いてくる前には、相手に期待していた気持ちが裏切られたので「悲しい」、「寂しい」という第一感情がある)

 

 特に「怒」という感情が芽生えたときが、一番面白いと感じています。自分自身がなぜ怒っているのか、そうなる前にいったい何を感じていたのか・・・。その一歩先の理由として、今までは確実に見過ごしてきていた「第一感情」がいっきに主張しはじめました。 すると、身の回りに起こるすべての「怒」に対して、自然とこの第一感情を確認できるようになっていきました。

 

 それはとても自然な状態で、わたし自身の感情の波がこの時期から一気に変わっていくのがわかりました。なぜなんでしょうか。それからというもの、今まで「怒」だったものが、「怒」にならず、周りとの人間関係がみるみる進化していきました。

 

 わたし自身が「変わった!」という確信がまだ持てないうちから、こうした感情の変化が次々と起こり、その驚きや、発見をすることがどんどん楽しくなりました。  「相手がなぜそのタイミングでこの言葉を発したのか。」  その時の相手の第一感情をイメージし、自分が放つ言葉に責任をもちたいと強く思うようになりました。

 

 この1年半をかけて日本メンタルヘルス協会で学んだことは、今後のわたしの人生を大きく進化させると思います。 日常、仕事と家のピストン輸送ですが、その中にもまだまだ気がつけていない、素敵なことがいっぱい詰まっているように思えるからです。そう考えることで、毎日がよりいっそう楽しく感じますし、まだ見ぬ自分や、まだ出会っていない人たちの存在が楽しみでしようがありません!

 

 そして、今自分と戦っている人を見かけたら、この空間を紹介したいと思います。

 

 「自己覚醒」出来る場所として・・・(笑)  わたし自身が見本になって、人生を謳歌しているところを見てもらい、その方が何かを感じて頂ければと思います。

 

 そして今わたしは、ありがたい事にお仕事で80歳以上の方々と時間をともに過ごさせていただく機会があります。その中で、皆さんが発せられる言葉には、生きてきた歴史がびっしりと詰まっていて、先立たれたご主人の話をされる時は、とても朗らかで、でも「今でも愛しているのよ」と、それはそれは素敵であたたかなお話を聴かせてもらっています。

 

 誰かを愛するということ。

 

 皆さんの曾孫さんがすくすく育つ中、このひとつひとつの「命」がお互いを愛した証なんですよね。そうしてわたし達は生まれ、育ててもらっている。

 

 そんな当たり前のことを、いつのまにか忘れていくんですね。それって寂しい。けれど、ちょっと振り返ってじっくりと自分の生い立ちを見つめたとき、そこに見えるかすかな光を、みんな目指して生きていくのかな?と思いました。

 

 あらためて思います。

 

 両親にありがとう。その両親を愛し、育ててくれた祖父母にありがとう。

 

 そして、今までわたしの人生に関わってくださった多くの方、そして当たり前のように家族がいるあたたかい環境に心から感謝しています。

 

 まだまだ勉強の身、一生発見の身ですが、それを思いきり楽しめるようにこれからも、お世話になります!  本当にありがとうございました。

 

~受講生のレポートより抜粋~
  紹介スタッフ:櫻井

 伊藤さんは本当に笑顔がステキな女性で、リピート受講も何度もお越し下さっている受講生さんです。

 今回、伊藤さんのレポートを拝見させていただき、  たくさんの気付きを教えていただきましたし、何より私自身の気付きも思い出させていただきました。

 

 伊藤さんも印象に残っているとおっしゃっている「第一感情と第二感情」は私も、ずっと印象に残っている内容です。

 

 衛藤先生が講座で話されるお話しですが、

 「喧嘩に勝ちたいのですか?仲直りがしたいのですか?」と・・・

 

 何か問題が起こったときに、私たちはどうしても、勝負事のように第二感情である怒りで相手を攻め立てるように伝えてしまいがちですが、本来は第一感情であった「期待や不安」を相手にわかって欲しいしという気持ち伝えたいのです。

 

 私自身、「第一感情と第二感情」を学んでからは、両親や友人と言い合いになったとしても、メンタルで心理学を学ぶ前のように、 頭ごなしに怒ったり自分の意見を言い放つといった、第二感情そのものではなく、伊藤さんと同じように、自分自身が相手の何に期待していたのか?と自問自答するようになり、そうすることによって自分自身の中で整理ができ、素直な第一感情に気付く事ができました。初めの頃は素直に第一感情を伝える事に抵抗がありましたが。

 

 素直に第一感情を相手に伝えることで、こんなにも伝わり方が変わるものなのか・・・と何度も気付かされました。そしてこれからの自分自身の言葉に対しての重みが変わった瞬間でもありました。

 

 メンタルを学ばれて、たくさんの心の扉を開かれた伊藤さん。

 

 そんな伊藤さんだからこそ、関わっていく方々の発せられる言葉の重たさや、歴史、気持ちを心から素敵だなぁと感じられれるんだと思います。

 この度は、たくさんの気付きと思いの詰まった暖かいレポートありがとうございました。

 

  またリピート受講で伊藤さんの素敵な笑顔に出会える日を楽しみにしています。