大阪校 伊藤 勇司さん(29歳 男性)
今回は、日本メンタルヘルス協会のスタッフである磯馴勇司がレポートを書かせて頂きます。
実は、今年一杯で事務スタッフを卒業させていただくことになりました。 事務スタッフとしては約3年間お世話になっておりましたが、来年からは独立して新たな道を歩むことになります。
なので、一つの区切りとして、これまでお世話になってきた中で自分がどんな成長をしていったのかを、綴っていきたいと思います。
伊藤勇司と表現している理由は、今年の6月に結婚をして『磯馴』から『伊藤』に名字が変わったからです。仕事は磯馴の名前を使って行っているのですが、今回のレポートはあえて伊藤で書かせて頂きます。
ぼくが、日本メンタルヘルス協会に出会ったのは、2006年の1月末。 その頃は、仕事も精神的にも、ピークにどん底の状態でした。
その頃IT業界が右肩上がりで活気付いていたので、その波にのれば上手くいくと安易な発想で起業したのです。
しかし、それも上手くいかずに1年も経たない内に事業を手放すことに。
残ったのは借金と、劣等感。 一緒に行っていた友人に対しても不義理なことをして、信用もなにもない状態にまで陥りました。
そこからは、朝から夕方まで仕事をして、夕方から夜まで仕事。そして、夜から朝方まで仕事をしながら、借金を返すためだけに、ほとんど寝ずにひたすら働く日々が続いていました。
そんな生活がしばらく続き、ある程度落ち着いてきた頃に、ふと目に入ってきたのが日本メンタルヘルス協会という講座。
以前飲食業をしていたということもあり、当時から人の心理というものに興味があったので、これを機に受講してみようと思ったのがきっかけでした。
そして、体験講座を受けたときに衝撃を受けて、人目を気にせず泣き崩れていたのを覚えています。
体験講座を受けた瞬間から、最後の研究コースまで全て学ぼうと決心しました。
そこからの気づきは、受講生のレポート紹介の一番初めの時に、自分のレポートを紹介しているので、ここでは割愛させて頂きます。
ここからは、それ以降のこと。
ぼくは、研究コースを全て終えて数ヶ月が経ったときに、講座のサポートスタッフとして 講座をお手伝いする機会を頂きました。
その当時は、引越屋で仕事をしながら、メンタルのリピート受講を繰り返していたとき。 お世話になった分、少しでも何かの形でお返しできればと思い、喜んでお手伝いをさせて頂きました。
引越屋の仕事が終わった後に、講座がある週は手伝いにいく。 そんなことが、しばらく続いていったのです。
そうしている内に、あるタイミングで事務局のスタッフとしてのお仕事をしないかというお誘いがありました。たまたま講座資料を全国へ発送する業務をする人がいなくなり、ぼくの引越屋としての経験が役に立つポジションであったため、有難いお声がけを受けさせていただくことになったのです。
そこから約3年間、事務スタッフとして関わらせて頂きましたが、本当に沢山のことを 先生方や他の事務局の皆さんから学ばせて頂きました。
最初にスタッフになった頃の自分を振り返ると、研究コースを全て学び終えてボランティアスタッフを続けていたのですが、根本的に自分に自信がない状態が抜けきれていなかったのを覚えています。
ハッキリと自分の言葉でしゃべれない。声に力がなく、弱々しくて聞き取りにくい。 そんな状態で、仕事をしていました。
思い返してみれば、何を言っているか分からなくて、聴きかえされることが多かったのですが、それでも先生方やスタッフの方々も、そこに触れることはなく暖かく接してくれていました。
表面的にはニコニコしているけど、本当の意味で中々心を開けない。 その当時も、まだその部分が抜けきれていませんでした。
人の顔色を伺いながら話をしていたからこそ、発する言葉にも力がなかったのだと思います。誰に否定されるわけでもないのですが、なぜかハッキリとしゃべれない自分がいました。
そんな自分が、ひょんなことから講師として人前で話す機会を頂き、今までやってきた引越屋の経験とエピソードなどを交えて、部屋の状態と心の繋がりについてセミナーを行うことになったのです。
身近な人に対してでさえ、はっきりと喋れない人間が、人前で話すなんてもってのほか。 最初はお断りしようと思ったのですが、その時に丁度研究同期の松尾英和さんがいてコラボという形でならできると思い、セミナーをすることになりました。
その時に、いつの日だったか丸山先生が講座をするときに衛藤先生が『楽しんできてね』と言ってくれたというエピソードを思いだして、上手くは喋れないけど、楽しむようにしました。
結果的に、話術のスキルでいうと最低レベルだったかもしれませんが、お越し頂いた方に喜んで頂き、そこからまた企画してくれる人が増えていったりと気が付けば全国でセミナー活動をするにまで成長することができたのです。
『退屈と感動の距離は、一歩踏み出すかどうかの違い』 衛藤先生のその言葉が、今になって深い部分で理解できました。
そうしていく内に、衛藤先生よりメンタルの外部講師としてのチャンスを頂き、また一つ成長するきっかけを提供して頂けました。
受講生から始まり、サポートスタッフとして関わり、事務局のスタッフとして仕事をする。 そして、外部講師としても関わらせて頂く。さらに、今年は結婚に本の出版。
メンタルに出逢ったことで、今まででは信じられないスピードで自分が成長をしていきました。
その成長できた理由は、ありのままの自分をシンプルに大切にできるようになったからかもしれません。
今までの自分は、人から否定されることを極度に恐れている部分がありました。 人前でニコニコするのは、それをやりたいからやっているというよりも、人から否定されないための手段として、笑顔を続けることを行っていました。
だからこそ、『自分が否定されない為に』という前提で物事を考えて行動する。
それが、人の様子を伺って行動したり、自分の意見を言う前に、相手の顔色を伺うことを優先して、当たりさわりのないことを言うようにしている自分を形成していました。
でも、体験ガイダンスで衛藤先生の言葉から
「I Love You because you are you」 (あなたはあなたのままでいい。それだけで、愛される価値がある)』 という言葉を聞いたときに感動して、その後も様々な形で関わらせて頂く中で、言葉以上に『あなたはあなたのままでいい』ということを体感させて頂きました。
スタッフとして関わらせて頂けたことは、言葉では言い尽くせないほど、ぼくの大切な財産になっています。
今のぼくがあるのは、衛藤先生を初めとする先生方やスタッフの皆さん全ての方のおかげ様。
講座以外での先生方の一面。一つの講座をするにあたって、その背景でどんなことをしているのか。また、スタッフの皆さんの目に見えないサポートの数々。 受講生としてだけ関わっていれば、気づかなかったことを沢山気づかせて頂き、仕事を通しても、大きく成長させて頂けたことを心から感謝しています。
来年からは、今自分が活動していることをメインに独立する形になりますが、これからも違う形でずっとメンタルに関わっていければと思っています。
ぼくの人生は、メンタルに来たことで大きな変化を遂げました。 一つの変化が、一生を左右する変化になった。
だからこそ、一生を通して恩返しをしていければと思っています。
そして、一人一人の先生方や、一人一人のスタッフの方々に頂いた、『メンタルマインド』を胸に抱き、今度は自分自身が目の前の人に対してできることを全力で行っていきます。
そして、来年からは一度原点に戻って再受講もしていきますので、受講生の皆さんとも、気軽に関われることも楽しみにしています。
受講期間を含めると、約5年間。 今まで本当にありがとうございました!
そして、これからも末永くどうぞよろしくお願いします!
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