受講生の感想レポート

東京校基礎コース修了 宮本裕恵さん 39歳

苦手な人との間に感じていた壁が、なくなった

苦手な人との間に感じていた壁が、なくなった─東京校  宮本 裕恵さん(39歳 女性)
ずっと思っていたこと、縁って不思議だなって・・
私が日本メンタルヘルス協会で心理学を学ぶようになったのも、きっと縁なのだと思います。素敵な縁と出逢いに感謝・・私が日本メンタルヘルス協会を知ったのは、ネットの検索からでした。
仕事のストレスや、家族のことでいろいろと考え悩むことが続いていて、2009年の夏ごろから、のどの違和感や極度の肩こり、息苦しさなど心身症の症状が出ていました。身体は辛くても、お店(いわゆる水商売です)を経営している立場や、一人娘として家族のことを考えなければならないことなど、どうしても環境を変えるのは難しく、このままではきっと自分がおかしくなってしまうかもという危機感から、環境が変えられないなら自分がもっと楽に考えられるようになればいいんだ!と、ふと思ったのです。今考えると、その時にそう思えたことが良かったなと思います。また、ずっと人と接する仕事をしている中で、年代問わずたくさんの人がストレスを抱えていて、仕事場や家族とのコミュニケーションに悩みを持っていることを実感していました。私も苦しいし楽になりたいけれど、私に悩みを打ち明けたり、相談をしてくれるお客様に出来ることがあるようなそんな気もして、以前から興味のあった心理カウンセラーの検索をして、目に留まったのが日本メンタルヘルス協会でした。
どうしてか解らないけれど、ここに行ってみよう!と思ったのです。
そこからは、自分でも驚くほどスピーディーな行動で、体験講座に申し込みました。体験講座に申し込んでしばらくしてから、大阪に住んでいる友達と電話で話している時に心理学の体験講座に申し込んだんだと私が言うと、「へぇ~うちも実は心理学に通いだしてん」と言いました。「偶然だね~、体験講座に申し込んだところは、すごく楽しく学べそうなところで、先生が吉本風なんだって」たしか私はそういったと思います。
話しているうちに、「もしかして衛藤先生?」と・・・そうなんです!千葉と大阪で離れていて、心理学のことも話したことがなかったのに、友達はひと足早く、日本メンタルヘルス協会の大阪校で学び始めていたのです!
その時は、すごい偶然だね~なんて話していましたが、後編の未来心理学の講座で『目に見えないネットワーク』が存在しているのではないか?そのネットワークから情報を受け取り無意識に行動しているのかもしれない。またシンクロニシティということを学んだときに友達と同じころに日本メンタルヘルス協会を知って学び始めたことは、単なる偶然ではなかったのだと解りました。体験講座を受けた日から、私のRebornへの道は拓かれたのだと思います・・
カタそうな心理学のイメージを、良い意味でことごとく裏切られ、やっぱりここに来て良かったと、これからここで学んでいこうと決めたあの衝撃的な体験講座から。講座ごとに過去や現在の自分、そして今の状況と向き合うことで、自分を知るということができました。
まず前編の講座では、聴き方やIメッセージ(自分の気持ちを素直に伝えるメッセージ)など、仕事(職場)ですぐに活かせることや、脳の仕組みを知ることで、どうしてストレスが身体に影響を及ぼすのかということがよくわかって、私の今までの心身症の症状は、こうして出てきたのだなと理解しました。私が経営している今のお店は、母から継いだお店です。
いわゆる2代目なのですが、学生の頃就職するまでの間、手伝ったことはありましたがまったく違う仕事をしてきた私にとって、お店を継いで経営者になることは、大きなチャレンジでした。正直なところ、今までとまったく違う世界の水商売をしようなんて思っていなかったし、最初は強い責任感を持って後を継いだわけでもありませんでした。小学生の頃、母と飛行機に乗って、このお姉さん(客室乗務員)みたいになりたいと夢をもって夢を叶えることができ、21歳のときに航空会社に入社し約8年、国内線の客室乗務員として仕事をしました。でも28歳のときに膠原病の一つである慢性関節リウマチという病気を発病し、客室乗務員を続けることが困難になり、約半年間休職をした後に退社をしました。休職中に、心が病気になりました。
今まで好きな仕事でバリバリ働いて、それなりに収入もあり、母と海外旅行に行ったり気の合う仲間と遊んだり、当時客室乗務員はまだ憧れられる職業で、客室乗務員だというだけで得をすることもあったり、そういう生活をしている自分がとても活き活きしているように感じていただけに、病気になって仕事ができなくなり、家にいるようになってガラッと生活が変わり、自分はなんの価値もないのではないか、別に私なんていなくなっても誰も困らない、病気がもし進行してこの先今までみたいに生活ができないのなら、死んじゃったほうがいい・・とまで考えてしまいました。本当に自殺するという行為はしませんでしたが、しばらく家から出ることもしなくなり、同期や先輩、後輩から電話がかかってきてもでなかったり、連絡を取ることを拒否したり、両親と会話がしたくなかったので、食事を一緒に取ることもしなくなり・・とそんな時期がありました。まさに、病気になって客室乗務員の仕事ができない自分=ダメな自分(価値がない)不幸だと思ってしまったのです。後編で論理療法のABC理論を学んだ時に、あの時出来ごとの受け取り方が違ったら、あんなに落ち込むことはなかったかもしれないと思いました。
なぜ立ち直ることができたかと言うと、それは友達そしてなんといっても母の存在でした。
母は落ち込んで変わってしまった私を受け入れ、今までと変わらず接してくれて、私を信じていてくれました。きっと大丈夫!と信じて、認めてくれていたのです。
そのおかげで、私自身も自分を認めることができて、私にはまだやれることがある!と思えてきて、体調が少しよくなってきたころ、次のスタートをきることができました。メンタルで自己受容の大切さを学んで、「I love you. Because you are you.」という、ロジャースの言葉を知った時、あの時の私は母やまわりにいてくれた人のおかげで、病気の自分を認めることができて、まさにあるがままの自分を受け入れることができたんだと思いました。それから、ウェディングコーディネータのスクールに通い、認定資格をとったりしてしばらくウェディング関係の会社でアルバイトをしましたが、まだ体調が本調子ではなかったうえに、通勤時間が1時間以上であったこともあり、体調を崩しそのアルバイトを辞めました。そのあと派遣会社に登録してすぐに、自宅から30分で通勤できるメーカーのショールームアドバイザーの仕事が決まり、約4年半勤務しました。
ショールームアドバイザーといっても、ほぼ営業と同じで外回りをするかしないかの違いぐらいでした。日々ショールームで商品説明やプランニングなど、お客様の接客をして閉館後にCADで図面を作り見積もりをする・・夜中の0時まで残業することもありました。客室乗務員だったということは、あっというまに会社中に広まっていて、いろいろ期待されることも多く、それで業者さんが来館されることもありました。
期待に応えなければいけない、いつも笑顔でいなくちゃいけない、みんなが仕事をしやすい雰囲気を私が率先して作らなければいけない・・自分で自分を抑えつけ、もの凄いストレスになってしまい、また体調を崩してしまいました。
もともと、仕事に対して完璧主義なところがあり、当時はまわりの人の顔色をうかがってできるだけ雰囲気をよくしたい、良い人と思われたい、と言いたいことも我慢することが多かったように思います。メンタルで学ぶたびに以前の私って、つくづくストレスをため込みやすい思考だったのだということに気づきました。
メーカーを退職しようと考えていたころ、ちょうど母が別にお店を出したいから、私に今のお店を経営ごと継がないかという話がありました。学生の頃、母のお店でアルバイトをしただけで、他に水商売の経験もなかったのですが経営するということには以前から興味があったし、やってみようと思い継ぎました。
大変だろうとは思っていたけれど、本当に大変でした。
いくら娘だといっても、今までほとんど経験のない者がオーナーになるわけですから、スタッフとのコミュニケーションをどうとったらいいのかわからなかったし、お客様もあなたで大丈夫なの?という感じでした。そのうち、なぜ私が水商売をしなくちゃいけないのだろう?私には他にもやれることがあるのに、なんで私ばかりこんな苦労をしなくちゃいけないの?と考えるようになってしまったのです。そしてまたしても、心の病気になりました。
お店に出勤しようとすると、呼吸が苦しくなりました。気持ちも憂鬱になり、とうとう出勤することができなくなり、約3週間お店を休みました。久しぶりに出勤した日、やはり仕事はできなくて、控室で涙が止まらなくなってしまいました。そこに母がオーナーの時からお店で働いてくれているスタッフが入ってきて、大丈夫?と私の手を握って声をかけてくれました。そのとき私は、心に思っていたことを正直に彼女に話しました。彼女は、「もっと早く思っていることを言えばよかったのに。一人で抱え込まないで、私にできることは協力しますから頑張りましょう!」と言ってくれたのです。その言葉で私は救われました。わかってくれる人がいる、協力してくれる人がいると思えたことで、気持ちが楽になったのです。
それからまたお店で仕事ができるようになり、以前よりスタッフにもお願いしたい事が言えるようになり、コミュニケーションも上手くとれるようになりました。
人と接する仕事をずっとやっていたので、慣れてくると接客も上手くこなせるようになりお客様にも認めていただけるようになってきて、だんだん自信がつき、責任も強く持てるようになりました。身近にわかってくれる人がいるということは、とても大事なことだと、メンタルで学んでさらによくわかりました。いくら自信がついてきて迷いがなくなっても、経営していくということは大変なことだし今でも時々、持病のことで不安になったりします。
去年の夏にはいろいろなことが重なり、軽い心身症になってしまいました。でも、今は症状が出ていません。メンタルで学んでから、こうして過去を振り返ってみると、私は本当にストレスを溜めやすく、落ち込みグセがあったのだなと思います。お客様から何気なく言われた言葉にも、勝手にひどく傷ついて落ち込んでしまったりすることも度々ありました。
また、言われたことに無性に怒りを覚えて、私は間違ってない、こうあるべきなのに!と考えてしまうこともありました。前編・後編を学んで、自分自身を以前より知ることができました。考え方、過去の出来事の時どう考えていたのか、まわりのことをどう思い受け止めたのか、まわりがどう影響していたのかなど、全てではありませんがわかることが出来ました。
自分を知ることって、大切なことなのですね。
まわりの環境や人を変えようとするより、自分が変わることのほうが楽だし、自分が変わることによって、まわりが変わってくるということも本当に良くわかりました。お店の経営は楽ではないし、日々の接客やスタッフのこと、持病のこと、将来のこと、親のこと・・
考えたらきりがないくらい、いろいろな事があります。それでも私が今、前向きに過ごしていけるのは、日本メンタルヘルス協会と先生方に出会えたからだと思っています。お店でのお客様の接客にも変化が出ていて、何気なく私が学んだことを取り入れながらお話をすると、お客様の反応が違うのです。会話の流れが以前よりスムーズだったり、苦手なお客様との間に感じていた壁がなくなったような気がします。また、メンタルに興味を持って下さる方や、学んでみようかなというお客様も出てきました。
今までよりも自分を知ったことによって、まわりに対する言葉や受け止め方が変わってきたからだと思います。
そして、環境は変わらなくても、こんなに楽になれるんだと実感しています。自分を知って、Rebornしたようなスッキリ感があり、ますます自分を知りたくなりました。カウンセラーにむいているのかはわかりませんが、まずは研究コースに進んで気づきや学びを深めて、日々の生活や仕事の中で活かし、まわりにも良い影響を与えられるようになりたいと思っています。そして先生方のように、自分が学んだことを多くの人に、広めることができたらいいなと今の私は思っています。人を救いたいとか、ためになることをしたいとかそういうことではなくて、こういうことがあるんだよ!こういうふうに考えれば楽になったりするんだよ!人は自分を変えることができるんだよ!ということを広めたいです。

 >  東京校基礎コース修了 宮本裕恵さん 39歳

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