Welcome2017❣
2019/04/21
お正月休みの人も、そうでない人もいると思います。
お正月は、それぞれに実家に帰ったり、家族が集まるので準備をしたりと、子どもになったり、親や祖父母、叔父叔母さんの役割をする人がいるかもしれませんね。幸せでもあり、大変でもあるのかもしれません。
日常とは違う役割をこなすのは、嬉しくもあり、ストレスがかかることでもあるからです。
お孫さんが来たら色々と遊び相手をして、観光地や買い物に連れて出かけ、頑張り過ぎて、お孫さんが帰った後に寝込む高齢者が多いのも事実です。
人の体温や心拍数や呼吸の状態が安定していることを恒常性(ホメオスタシス)と呼びます。もちろん、日常の仕事にも恒常性はあるのです。同じパターンの動きが多い日常の行動パターンがそうです。
ハンス・セリエ博士は、ストレスとは恒常性が崩れた時に身体に誤作動を起こし、それが病気につながることを発表しました。これがセリエのストレス説です。
だから、正月でも、引き続き仕事をしていたり、変わらない日常を過ごしている人は、正月休みを楽しむ人びと見て、うらやましく感じられるかもしれませんが、うらやましがらなくても大丈夫です。
その変わらない生活は、日常だからストレスがかかりにくいのです。ただ「みんな休めていいなぁ」「自分は損だなぁ」「なんで正月なのに働いているんだ💢」と、思うと心的なストレスになり、不快ホルモンが身体を行きめぐって病気になるかもしれません。
それよりも、多くの人びとが、お正月休みを楽しめるのは「我々が、今も働いているからだ」と正義を守るヒーロー、スーパーヒロインのような広い心でいてください。それが、ストレスが一番かからないどころか、幸せホルモンが身体を行きめぐって健康にしてくれますから。
そんな中で、ボーッと休みの日にNHKを見ていると、人工知能AIが人間を超える日が、もうすぐ来ると言った議論をしていました。
AIは人びとを幸せにするのか、不幸にするのかと言う論議もしていました。AIのスーパー能力を殺人マシーンに転用されるかもしれない。それがテロリストのような恐ろしい人達の手に渡ると、不安だと言う意見と、だからこそ、たくさんの人々がチェックできるようにコントロールしていけるのだから大丈夫だ、という意見に分かれていました。
良い人が武器を使うのか、悪い人が武器を使うのかと言う議論は、昔からあります。でも、どんな良い人も、立場を変えると悪い人の側面が生まれるのも人間の悲しいサガです。
日本に原爆投下を許可した、トルーマン大統領は家庭では良い父であり、近所の子どもたちに対しても優しい隣人でもありました。その彼が第33代アメリカ合衆国大統領の立場に立ち、アメリカの若者を戦地に向かわせて、戦争被害の拡大をくい止めるために早期の戦争終結を考えてしまうと、原爆投下の命令を平気で許可してしまうのです。
また、多くの戦争も自分たちの正しさで始まるのです。
ここに人の心理があります。
人には、誰もが二面性の側面を持つ怖さがあるのです。だからこそ「自分たちが正しいから間違うわけがない」と言う思い上がりを越え、人は誰もが間違いを犯す存在なのだと自覚することが、何よりも大切な時代なのです。
だから、人は間違うから、人工知能に、人類の方向性を任せるのだ!と言う議論が最も危険なのです。
なぜなら、人工知能(AI)は決して自然な知能ではないのです。それは、高度な人工道具です。その人工知能に情報を入力するのも、自分の立場だけの幸せを求める人間なのです。人工知能が勝手に考えることはありません。やはりどこまで行っても高度な道具に過ぎません。入力情報によっては、完璧にかたよったまま判断し、かたよりに間違わない存在になるのです。
だからこそ、良い人、悪い人という二元論の議論を越え、人類の血の通った人の心が、未来さらに進化し、他者の苦しみが、自分の苦しみに直結し、世界規模の視野で、幸せを考えられるグローバルマインドを育てないといけないのです。そんなことをテレビを見ながらぼーっと考えていました。
2017年、ステキな未来の第一歩になることを!