風に舞う...

   

 庭の花に水をやる時に蝶々が飛んでいました。

 子供の時から見ていたから不思議に感じなかったけれど、よく見るとキレイな左右対称の羽をゆっくり止まり、また飛翔の時には風と戯れるようにフワフワと飛んでいく。まるで風に流されるように風に逆らわないように。

 僕もこんな浮遊感で風と戯れたい。風に愛された存在…蝶々。

 サウスダコタのベアー・ビュートに登山した時に、通り過ぎたアメリカ人が「ハーイ!」と声かけながら「頂上で、すごい景色を見たよ」「何を見たの?」「行ってごらん!」その山はインディアンの聖地。

 頂上で見たのは、たくさんの色とりどりの蝶々が、祈りの石積みのモニュメントの上を優雅に舞っていた姿。花もない場所なのに…

 スピリチュアルではないけれど心理学者C・ユングは「無意識の世界」と「あなたの世界」と深くつながっていると説明する。さらに心の深いところで世界はつながっているとも…。世界中に共通することには深い意味がある…集合無意識理論。

 仏教の世界では蝶々は魂を運ぶものと呼び、ギリシャ神話では、蝶々の羽を持った美しい女神を「プシュケー」と呼んだ。プシュケーはギリシア語では「魂」と「蝶々」のいう意味があります。このプシュケーは英語で心=psychoの語源にもなっています。

 キリスト教でも「魂」は「蝶」にも象徴します。

 心理学の深層心理の世界では、蝶の夢は「再生」と「復活」を象徴されます。

 この時期「チョウチョ」を見たら、あなたは新しく生まれ変われる時だと前向きに考えてみよう! というよりも心が安定している時にしか、外の世界へと関心が向かないのが人間。

 だから心が落ちている時には、光のある方へ


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心理カウンセラー衛藤信之
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