遠くよりも、深く!

      2019/04/21

 ふと、旅に出たくなることがある。ある風景の写真を見たり、海外の友達からの懐かしい便りが届いた時などに。

 ふと、見たことのない景色を見たいという衝動にかられ、まだ、この瞬間にも会うべき人がいるような焦りにかられることがある。
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 山のあなたの空遠く「幸」住むと人はいふ••••

 でも、それは右肩あがりの社会と同じで、「もっともっと病」であるのかもしれないとも思う。

 いつもの街路樹の木の表皮の模様を僕は知っているのか? 何げなく立っている街の木も、過去から未来へ戻らない時間を刻んで生きてきた。かつて、その木の下で、誰かがたたずんだりしたのだろうか?
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 曲り路の石垣に••• 細い路地の片隅に•••
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 赤いポストの赤サビに••••
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 いつも見慣れている仲間でさえ、僕たちは何を知っているのだろうか。

 過去から未来へ流れている「今日」と言う日の「戻らないその人」を••••

 どこか遠くへではなく、今を深く見つめる。そうすると「街」も「人」も、そして「空」も、戻らない今日を生きている。

 「もっと、何かを」ではなく、「今、目の前にいるもの」を感じつくすこと••••

 帰らない、戻らない、「今」を深く知る旅に出よう。




日本メンタルヘルス協会:衛藤信之のつぶやき

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