言動を意識する。

      2019/04/21

 毎日たくさんの人と関わっていると、時折「やれやれ」と思う言動や態度に出会います。

 もしも、「言葉の波紋」が見えることが出来たら面白いでしょう。

 コップを机に置く時に、優しく「そーっ」と置くのと、怒りにまかせて「ドンッドンッ!」と置く時の「バーン‼」というショックウエーブ(衝撃波)が見えたとしたら•••••それが、もし形として残っているとしたら。

 後から部屋に入って来た人は「バーン‼」の衝撃波のカケラを見て驚くでしょう。


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 このまま怒りに任せてドアを閉めたら、このまま嫌な気持ちのままで電話を切ったら、後から来た人はドアや電話の前で、その衝撃波の残りを見てビックリするでしょうね。

 「お母さんには関係ないじゃん‼」「そんな子は家の子じゃない。出て行きなさい!」「こんな単純な仕事も出来ないのか、君は!」「お前なんかと、出会わなけりゃよかった!」

 こんなマイナスな会話がひっきり無しに続けば、家や職場などは、ゴミのような衝撃波の残骸だらけになります。

 言葉もそうです。「その一言」さえなければ••••


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 会話1
 Aさん「昨日、ゴルフに行って来たんです。天気が良くて爽快でした」
 Bさん「あんな小さな球を叩いてどこが面白いんだ」
 Aさん「そうですか」ショックウエーブ

 会話2
 Aさん「今日の服どうかなァ」
 Bさん「なんで、その服にしたんですか⁈ 考えられない(鼻で笑う)」
 Aさん「そうかなぁガーン」ショックウエーブ

 会話3
 「あのブログいかがでした?」
 「内容よりも、あの使っている写真どうかな。笑えたわ」
 「あれ私のお気に入りの写真なのに」ショックウエーブ

 会話4
 「ゴールデンウィークに沖縄に行って来たんです」
 「この震災の時に、のんきだわね」
 「すみませんむっむかっ」ショックウエーブ

 さて、人は言葉によって住む世界が決まります。

 人はステキな役割をする人と、悪目立ちをして周囲の注目を集める人がいます。

 お芝居でもいい人の役割を演じる人と、ひねくれた役、道化師役、悪役を演じる人がいます。

 誰でもステキな役割を演じたいと思うのだけれど、その本人にも気づかない無意識のうちに敵意が隠れているとか、逆に、そういう意表をつく言葉で相手に注目を集めようとする場合もあります。

 そのショックウエーブな人は、今までも、このパターンのマイナスな関わりで注目を集めてきたのかもしれません。

 なぜなら、不思議なことに、ショックな言い方をされても、なんとなく腹が立つ感じは味わっても「この人は真実を言う人だ!」「私の知らないことを教えてくれるあせる」と錯覚して相手に取り入ろうとする、自分に自信のない人がいるのです。

 だから、マイナスな言葉で人に意表を与える人は、そのマイナスな言動が人と関わる戦略になります。これを心理学では、マイナスの「心理ゲーム」と呼びます。

 でも、まともな大人は、なんとなくその人から離れて行きます。だから、そのマイナスな衝撃波を与える人の周りは支配と服従だけの人間関係が残り、プラスな人間関係は存在しません。

 一番の問題は、当人はマイナスな衝撃波を与えているとは、まったく気づいていないのが特徴です。

 衝撃波が形に残るとしたら「ガーン!」のカケラがその人の周りにはたくさん落ちています。


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 衝撃波を与える人は、また、衝撃波を与える人を引き寄せます。「類は友を呼ぶ」のです。だから、最初は親しくなっても、やがてぶつかります。

 だから、人間関係が服従と支配か、対立や別れが続く傾向にあります。したがって、ステキな人間関係が永く続かない。

 過去の言動の波紋が「今、ここ」を作っています。過去の衝撃波の数々が「今」のあなたを作るのです。

 カウンセラーからのアドバイスとしては、今日からマイナスな衝撃波のカケラを、あなたの周囲に残さないようにしませんか•••••

 毎日のように周囲にマイナスな衝撃波を与えていると、さびしい未来があなたを待っています。

 自分がなんの疑いもなく選択してしまう日常の言動を「波紋」と考えて衝撃波の形として残るならばと、いつもシミュレーションをして、日々の言動や行動にブレーキをかけましょう。

 それが、分別のある大人なのですから••••




日本メンタルヘルス協会:衛藤信之のつぶやき






 


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