親になるために必要なこと…

      2024/08/26

 

  

 親として、やってはいけないこと。

 離婚する時に、子どもに

 「パパとママどっちに着いて行きたいと思う?」

 これはやってはいけません。もちろん年齢にもよりますが、幼ければ幼いほどに子どもにとっては家族が終わることは急激な環境の変化です。

 もちろん離婚が最悪だけではなく必要な場合もあります。親の暴力や暴言、ネグレスト(育児放棄)など。

  

 ただ離婚は、どこまでも親の都合なのです。

 「子どもの自主性を大切に」と言われる時代ですが、これは「自主性」という名を借りた両親の責任の放棄です。

 「どちらに着いて行きたい?」という問いかけは、子どもはパパかママのどちらを選んでも、どちらも幼い心は愛する人を裏切らないといけないという窮地に立たされます。この選択は、子どもの心に長く残る懺悔の心をもたせてしまいます。

  

 まだ「私がこの子を連れてゆく」「俺にとってはこの子が必要だ」と子どもの前でケンカするくらいに求められた子どもは、離婚という急激な環境の変化も乗り越えられると思います。

 心理学的に必要とされなかった子ども(unwanted child)は深く傷つくと言われています。やはり子どもは必要とされたいのです。

  

  

 また「あなた達のために別れたor別れなかった」も避けるべき言動です。もちろん、子どもを暴力からエスケープさせるための非難や離婚もあるでしょう。でも、それでも大人の責任で決断したのですから「子どもの為に」は避けるべきです。

  

 実際は「あなた達のために別れた」よりも「別れなかった」のほうが傷つきます。

 「本当は別れたかったけど、あなた達のために離婚しなかった」と聞かされた子ども達は、誰かの不幸の上に、自分たちの幼少期はあったのだと聞かされて幸せになれると思いますか?

 もちろん、告白される年齢にもよりますが、幼ければ幼いほど「自分の存在のせいで誰かが傷ついている」と聞かされるので胸が張り裂ける気持ちになります。

  

 カウンセリングの現場でも過去を振り返って「それなら別れて欲しかった」と告白する若者が多いのです。

 もちろん、親も人間ですから強くない存在です。誰かを頼りたい、泣き言を言いたい気持ちは分かりますが、それは友人や心理カウンセラーに吐き出すことであって、子どもを頼りにする親子逆転現象は子どもの心に負担を与えます。

  

  

 ヤングケアラー問題(本来、子供が担うべきでない家事や生計を18歳以下の子どもが責任を持たされること)が社会問題となっていますが、同じ心的負担を子どもに与えてしまうのです。

 だから、大人達も語り合うべき友をたくさん持つべきです。

 また、逆転現象と言えば、親離れする子に「あなたの為に、どれくらいしてやったと思っているの?それなのに、あなたは…」もよく見聞きする言動です。これもしっかり腹に収めないとならない言葉です。

 「愛したいから愛したのです」愛は一方通行です。

  

   

 ある青年が彼女に別れ間際に「僕がプレゼントした物をすべて返して💢」と彼女に詰め寄った。その青年が「僕は恋愛が上手くいかないのはなぜでしょう」と言った時に「君はフラれるだろうね」と僕はコンフロンテーション(父性的な対決)をしました。

 「君は愛してくれるから親切にする、愛してくれるから美味しいもの食べに行ったのか?君の愛はワイロなのかい?まったく君の愛はビジネスライクだなぁ」と僕は感想を伝えました。このタイプは受容・共感(母性原理)では永遠に気づかない事例です。

 

 話は逸れましたが、先ほどの「あなたのために、こんなにしたのに」と詰め寄る親は、この青年と同じことをしているのです。

 当然、女性から見向きもされなくなるように、このような親も子どもに心的に脅迫しているのです。当然、子どもから見限られる可能性も大きいのです。

 どちらにしても親になるには心理的な成熟が必要なようです。

 相手を変える前に自分を見つめることですね。

  

 

 


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心理カウンセラー衛藤信之
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