自分本位の思いやり。
2019/04/21
そして、パンダもペンギンに恋をしてしまった。
「あの白と黒の模様が、僕と違ってたまらない。小さくて、お尻をフリフリ振るところなんて悩殺パワーだよ。」
そして、パンダはペンギンに一番美味しい笹の枝をプレゼントした。
ペンギンは笹の葉をもらって、食べれないと思ったけど言い出すことができずに、すこし困った顔したけど「ありがとう」と受け取った。
ペンギンはお返しに、一番自分の好物の柔らかいお魚にリボンをつけてプレゼントした。パンダは、すこし鼻を近づけただけで、魚が生臭く思ったけど、ペンギンに気をつかって「大好きさ」と答えた。
二人の愛が深まるほどに、二人はせっせとパンダはペンギンに笹を運び続けた、ペンギンはパンダが喜んでくれたので、自分は我慢して美味しい魚だけパンダにプレゼントし続けました。
やがて、二人は与えるのも、もらうのも重荷になり、二人は数年後に性格の不一致で別れることになりました。
お互いは双方の友達に「こんなにあの人の為につくしたのに…」と愚痴をこぼしたのです。
喜んでもらえると思って、自分の思いだけの愛情を押し付けると、このような悲喜劇が日常の生活の中で起こり得るもの…
「思いやり」が、「重いやり」になって「その槍」が相手を傷つけるのかもしれません。
自分と相手は違う。自分が望むことが、相手が望んでいるとはかぎらない。
これをメンタルヘルスでは離別感と呼んでいます。
だから、相手の気持ちを心から聴き、自分の思いを正直に伝える努力が大切ですね。
「わかり合っている」は錯覚が多いのです。
大切な人間関係こそ、適度な離別感が必要なのですね。
「親しき仲にも離別感」ですね。