自分とのアポイント
2019/04/25
やっと、9月に入りました。
この月は、心も身体もホッとすると、緊張がゆるんで夏バテをしてしまいます。
先日、新聞にフロリダ海峡を53時間かけて泳いだ、63歳の女性のことが載っていました。35年前から4回トライして、5回目にして夢がかなったダイアナ・ナイアドさん。彼女は浜にあがった時、疲れきった腕を大きくあげて「私たちは決してあきらめてはいけない。夢を追い続けるのに年齢は関係ありません」と笑顔で語った。
年齢や、境遇、過去に囚われている人がいます。でも、ナイアドさんのように、それらを言い訳にしない人もいます。
昨年は腰を痛めて、僕はほとんど運動が出来なかったので、今年は今月開催するアイランドツアー(メンタルのキャンプ)に向けて体をしぼりこんでいます。
200人近くのメンバーを引率するのは体力勝負です。
肌の色、瞳の色、身長の高い低い、年齢は努力で乗り越えられない。でも、カラダのデザインは、自分の努力で何とでもなります。
自分を好きになり、自分が自分でいることを楽しくするためには、自分の好きなファッションを身につけていることが大切です。でも、服のように瞬時に着替えられないのがボディです。
ユーミンの昔の歌で、別れたカレシを見返すために、いつ再会しても大丈夫なように、キレイに着飾っていたのに、元カレにバッタリ再会したら『どうしてなの、今日に限って安いサンダルを履いてた・・・』ってことがあります。
この歌詞のように、自分が何だか好きになれない時には、人は前向きになれません。服装や髪型一つでも、何か自分に自信がないと、街に出るのも、めんどうで気が進まなくなります。
いつ、いかなる時にも、心にも身体にも「凛」とした気分で生きたいものです。
お金があれば服や車、住むところは手に入ります。でも、お金で簡単に買えないもの…それは、日々の努力で得るもの。
それは、年相応の魅力であったり、知識であったり、肉体の鍛錬だったりします。だから、僕にとって、笑顔や、立ち居振る舞い、健康なボディづくりが、自分という器の中に存在することは、僕自身が楽しく過ごすためには必要なことなのです。
なぜなら、ずーっと付き合ってゆくのは自分自身だから…
最高のパートナーは配偶者でも、恋人でもありません。一緒に永遠の眠りにつくパートナーは、自分自身なのです。それまで、自分と付き合ってゆくのですから。
だから、自分を好きになることが優先課題です。
自分を好きになるには、お金だけ、社会的成功だけ、知識だけではなく、身体も含めて、トータル的なバランスが大切なのです。もちろん、家族や友人も大切にしなくてはなりません。
何かに片寄った人はたくさんいます。何かに集中し過ぎてバランスを壊してしまって、一部だけ成功している人に、僕は魅力を感じません。
また、人へのアポイントが多くて、自分とのアポイントを持たないことも心の病気になります。自分と向き合
う時間は、心には大切な栄養なのです。
僕にとって身体のトレーニングも大切な時間になります。
逆に、他人との関係を怖れて、自分の世界に閉じこもっているのも、また別の問題になります。
東西南北の中央にしっかり座ること。インディアンの人たちは『それがバランスなのだ』と言います。片寄ってはいけないと……。
禅の中庸(ニュートラル)も、そのことを言うのでしょう。
最近の日本は桜島の爆発や、竜巻の被害、突然の豪雨による街の浸水など荒れ狂っているようです。
あがらない雨はないのだから…