生きる事が苦しいと戦っている君へ

      2019/04/21

 生きる事は戦うことじゃない、ただ、信じてほしい。何を信じるのかって「未来」「成功」「裏切らない誰か」…違う、違います。
 自分の身体を信じてほしいのです、自分の60兆の細胞を、身体という自分の味方の存在を信じてほしい!

 今日、君が食べた母なる大地の贈り物は、すべて君の身体に吸収され、明日も君が決して孤独にならないように準備をしています。

 君が望むものを自分のそばに近づけられるように、手の細胞は栄養をとり込んで、この瞬間も明日の準備にはいっています。明日、君が水が飲みたいと思った時に、コップをしっかりつかめるように…
 君が行きたい場所に行けるように、足のすべての細胞も準備にはいっています。明日、君が逃げたい場所から早く逃げられるように。君の行きたい方向にしか足は行かないから。君以外の誰からの命令も、両手、両足は受け入れない、最高の友だち。幼い時から、君を見捨てなかった大切な友人。

 目も、耳も、鼻もすべては君の味方です。

 君の身体のすべては、いつも君を守っている。暗闇を一人歩いている時も、君が悲しくて涙であふれている時にも、そっと手は、それを拭ってくれていた。そう幼い時からずっと、ずっと昔から…

 そう、たとえ君が死にたいと思っているこの瞬間にも、君の身体は生きることを求めている。君の命令を待って、君がいつも幸せになってくれるように、いつも君の機嫌をうかがっています。どんなに自分たちの存在を君が忘れていても。君が死にたいと願い、60兆の大切な仲間もろともに自分自身を滅ぼそうと君が企てていても。いまだに君の命令を信じて、いつも待っています…

 「身を捨ててこそ、浮かぶ瀬もあれ」と言うように、どんなに流れに任せても、いつかは立ちあがれる場所がある。

 人生で君が何かを見つけなければいけないとか、君が何かに成らなければいけないは、もうイイね。

 ただ、今日を一緒に生きてくれた仲間達のためにも明日を、ただ生きよう。そして、自分の身体を抱きしめて、それぞれに頬ずりしてあげよう、「よくガンバったね…」と、それぞれの身体のパーツをいたわり合うように…

 そう、誰も未来はわからないから、でも、今日を何とか生きれた自分を抱きしめて…

 君が孤独なのは、家族よりも身近な、60兆の仲間の存在を日々忘れてしまっているから。

 東京・自由が丘に教室があった時に、メンタルを受講してくれたこともある腰塚さんは、首の骨を折って、すべてが機能しなくなって「死のう!」と思ったそうです。でも、ナイフをにぎる手も動かない、高い所に行ける足も動かない。そこで、口なら動かせるので、舌を噛もうとしました。

 その時に「痛くて、痛くて」死ねなかったそうです。

 それから、多くの人の優しさ、励ましにふれ、学校の先生だった彼は、学校に戻ろう!これからは自分が、人を励ます人になろう。そして、元気になったら、身体が動いたら、手は人を助けるために使おう。目は相手の良いところを見つけるために使おう。耳は最後までどんな話でも優しく聴こう。そして、人を元気づける為に口は使おうと決めたそうです。すると奇跡が起こり劇的に彼は回復を果たしたのです。 現在では身体の問題も克服し、テレビにも出演し、子どもは出来ないと言われていたのに、可愛い息子さんが生まれ!毎日のように各地で「命の授業」をしています。ここ数年で、講演会は800回は超えたそうです。

http://inochi-jyugyo.com/

 僕は思います。 腰塚さんが「痛い!」と感じた舌の痛みは、きっと60兆の細胞が、まだ生きたいという「叫び!」だったのでしょう。

 君が死を考える時、それは仲間をすべて道連れにすることを意味する。60兆の命を絶つこと。

 今まで良いことなんか無かったから、これからも生きていたって良いことがないって?!
 それは、赤ちゃんが今までハイハイだったから、これからも永遠にハイハイだろうというのと同じ理屈。

 あの幼い頃は、頑張って歩くことを願っていて、今、その夢が叶っているのに、いつから、君はそんなに未来へのアキラメが早くなったの?

 自分を信じられなくても、身体を信じ、頼って、ただ、生きよう。
 意味があるとか、ないとかではなく、きっと、浮かぶ瀬(場所)もあるから。

 インディアンは言います。

 カラスの奴は一生懸命に翼をバタつかせて、あそこまでしか飛べねぇ。でも、イーグルを見ろよ、時より羽の動きを止めて、風に乗っている。だから、気がつけばあそこの高みにまで昇れるんだ。時より人も、バタバタしないで、生きてりゃいいのさ。ただ、生きてればなぁ!






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