水のごとく生きる
2023/08/30
ある不眠で苦しむ人が、いつも眠れないことと戦っていました。アロマ、マインドフルネス瞑想、ヨガ、催眠術、整体、ハーブティーを試しても眠れません。病院に入院しても眠れません。高価な睡眠薬を飲んでも眠れません。病院に行っても眠れないならばと睡眠薬もやめてしまいました。
もう一生、不眠症のまま、生きていくより仕方がないとあきらめた時から、その人は眠れるようになりました。これは不眠が解消するプロセスを示唆しています。
不眠症で苦しむ人々は、眠れないことを人生の「中心課題」に置いてしまいます。この不眠が解決しないと人生は楽しく生きてはいけないと信じて疑わないのです。
ある金持ちのお嬢さまがいました。わがままに暮らしていました。突然、父の事業の失敗と借金で、そのお嬢さまは働きにいかなくてはならなくなった。働いても昔のようにまともに食べることもできない。毎日泣いてばかりいた。なんでこんな惨めな生活をしなければならないのか…自殺を考えるほどに追いつめられた。ある日、ふと食事を三度しなくても一度だって人間は生きていけるのだと開き直りの気持ちが出てきたら、生きる力がわいてきて元気になっていた。
悲しみに暮れてウツ病になる人は、自分が体験したことが絶対的な不幸だと「中心課題」にしてしまいます。
失恋でウツになる人は、自分の失恋がこの世の中で最も苦しいものだと思っています。両親が妹ばかりを愛した人は、両親の愛がなかったことを人生の「中心課題」にして生きています。大学の受験に失敗して命を絶つ人も、目的の大学に入らないと人生はおしまいだと思ってしまいます。会社の上司のイジメで自殺する人もそうです。その上司を人生の「中心課題」に置いてしまっているのです。
百人一首で「瀬をはやみ 岩にせかるる 滝川の われても末に 逢はむとぞ思ふ」滝の水のように岩に当たり、二つに別れたとしても水のようにまた二人は出逢うという恋の歌ですが、悩んでいる人は、この水のような柔軟性がない。「この岩がぁぁぁぁ」と、そればかりに集中し続けて苦しんでいる人に似ています。
これは水が固まった状態です。水に見習いましょう。
水は氷となって個体にもなるし、熱せられ蒸気となり気体にもなります。また、水は液体にもなり、どんな容器に対しても形を変え柔軟性を兼ね備わっています。常に水は新しい道を見つけ広い世界へと広がってもいきます。
あなたが苦しんでいることを、あなたの人生の「中心課題」にしてはいませんか?
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心理カウンセラー衛藤信之
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