新しい自分の作り方。
2019/04/21
「許せないのですよね。どうしても、あの人だけが幸せになることが」
とカルテの年齢よりも年上に見える疲れた女性は怒りに震える。
「許せないですか?」
「私はこんなに苦しんで、いろんな病気になっているのに••••あの人だけが好きな女性と一緒に••••」
相手が幸せになることが苦しい⁈
「彼の会社か、あの女性の会社に、言ってやろうと思うのですよ。洗いざらい私にしたことを••••」
そしたら、心がスッキリするのかな?
「しないでしょうね」と会話が続く••••
彼女は彼に毎月イタズラ電話をしているという。その理由は「許せないから」だそうだ。
彼女は「許せない」のではなく「許さない」のだ。許したくないのです。憎しみを、手放せない。
彼女は気づいてはいない。その許せない元カレを「憎しみ」という鎖でつないでペットとして心で飼っている。
毎日毎晩、水槽に入れて眺めている「怒り」という醜い魚を。
「執着」という言葉がありますが、「愛情」と同じで「憎しみ」は、その憎んでいる人のことで頭が支配されているのだから、同じ質のものです。僕は「愛情」の裏返しは「憎しみ」ではないと教室で説明する。愛情の反対は「忘れる」こと手放すことです。
「憎しみ」は、僕は「マイナスな恋愛」だと思っています。
同じつき合いなら愛情のほうがエンドロフィンやセロトニンの快楽系ホルモンが上がるから若返るはずなのに。
彼女は、憎しみというアドレナリンやノルアドレナリン、サイロキシンなどの戦闘ホルモンを心と頭で作り、それを継続し製造するから体調も悪くなる。
彼女の病気が続くのも、彼女が「憎しみ」を手放せないことにも原因があると僕には思えるのです。
何より、未来思考ではない。
私達の身体は10の28乗個もの原子が集まってできています。そして、人間は5年もすれば最後の一つまで入れ替わってしまいます。
今朝、食べたスクランブルエッグやトーストは、最初は「わたし」ではなく食べ「もの」です。それが、口を通過して消化器官に取り込まれ、血液や細胞になった瞬間から「もの」が「わたし」に変化します。
そして、今日と明日の「わたし」になって「私」の命を支えてくれているのです。ありがとう、命の仲間たち!
私達は毎日、入れ替わるプロセスの中で生きています。
昨日までの自分は毎日、汗や息となって外に出てゆきます。人と握手するたびに何千という見えないミクロの皮膚細胞が空中に飛び去るのを、あなたは知っていますか?
室内のホコリの70パーセントは皮膚細胞だと言われています。
だから、ツライ別れをしたのなら、すべて新しくするためにセッセと掃除をしましょう。掃除セラピーの伊藤君の言うとおり。
「憎しみ」という老け感情とバイバイするために•••
誰ですか⁈
あの人のことを忘れたくないから「掃除をしない」と思った人は、だから、あなたには新しい出会いがないのです。
ゴメンなさい、言いすぎました ^^;
今日、あなたが食べた命の仲間も「憎しみ」という感情を持ち越した「あなた」にはなりたくなかったでしょうね。
インディアンの友人が言いました。
「オイ!楽しんで食べなきゃダメさ。だって、食べ物たちは楽しんでもらうために、お前の命になるのだからさ!」
そのとおり!今日の食事から新しい自分を作ろう!
でも、しっかり汗をかいて出してね!
入れたら出す。
それが自然の法則だから‼