批判社会•••
2019/04/21
今日、新幹線が雪のために10分ばかり遅れていました。遅れた新幹線を待っている間に売店の雑誌を眺めていると、
おどる踊る「菅総理、あなたには休養が必要だ」「菅 直人、お前はすでに死んでいる」とバッシングの嵐。
僕は民主党を応援しているのでもなければ、菅総理を支援しているのでもない。
ただ、この国が世界から遅れつつあり、政治が遅々として動かないことに憂いているのです。
昔は「末は博士か、大臣か」と言われ、立派な人の代表格でした。
それは、国のため、人びとのために努力する人は偉いのだという教えとセットになっていたのでしょう。
でも、優秀な頭脳は世界に流出して(ノーベル賞の受賞者は、日本人であっても海外の大学・研究所に席をおいているケースが多い)います。
菅さんの奥さんの菅 伸子さんが日本外国特派員協会でシンガポールの記者に「菅総理は国会答弁でいじめられているように見えます」というインタビューを受けて、「野党の時には攻めたのだから、与党になれば攻められて当然。二人そろって攻めるのは得意だけど、これからは二人そろって攻められることを学んでいきます(笑)」
支持率の話に対して「政策で、できうることをやって玉砕するのはいいが、支持率でやめるということはあって欲しくない。だって支持率にはマイナスはないのでしよ(笑)。主人から「あなたと家で口ゲンカするよりはまし」と言って国会に出かけさせている。私が一番ハッパをかけている。私が一番、主人には厳しい••••」と愛情を含んで語っていました。ステキな奥さんです。非難されている時に、誰よりも信じてもらえるのは、その人のパワーになりますね。「愛とは苦境の時に、見捨てないこと」を思い出させます。
でも、奥さんも大変だろうなぁと同情もしました。
イラ菅と言われた菅総理も、ここまで何をやっても非難されると元気がなくなるでしょうね。
誰のために「彼は打たれているか?」総理大臣になんかなるものではない現代社会みたいです。
「昔の敵は、今日の友」と言います。
昔、民主を責めていた政敵を、菅さんが引っ張ったと騒いでいますが、それの、何が悪いのかと僕は首をかしげた•••
未来の日本を考えると主義主張を変えてでも協力しあうことに???怒る必要があるのかと???
いつの間に日本人は「しっかり、ガンバってやってみなさい」と応援するよりも、皆で非難や中傷をして、少なくとも努力してみようとする人を待てない社会になったのだろうと••••
袋小路に迷い込んだ日本を、さらに混迷に導いているのはマスメディアかもしれません。
未来、日本の子供たちに「不幸な職種は?」と訊かれた時、「博士」と「大臣!」にならなければいいと願いました。
それよりも未来の子供たちが夢を語れる社会にならなければね日本は!!