情報に振り回されないために…
最近ネットでは、2025年の7月に「何かが起こる💦」と、いろいろと騒がれています。
僕は心理カウンセラーであって、占い師でも予言者でもありません。ただ、あまりにネガティブなことを個々がイメージすると、それが集合無意識に蓄えられ現実に影響するので、あまりネガティブには考えたくはないです。
終末論の流行は現代に始まったことではありません。聖書の黙示録や仏教の末法思想にもあります。近代ではノストラダムスの大予言やマヤ暦が終わったことも話題になりました。
どの時代で生きても、情報に振り回されないで自分で考える力を持ちたいものですね。
では、自分で考えるにはどうすればよいか?
それは、自分を客観的に知るということです。
僕たちは、この宇宙の中で「どんな存在でしょう?」
この宇宙の中では、地球号という宇宙船に乗り合わせた乗客だと思うのです。この地球号の中でしか生きられません。
もし、あなたが裸で宇宙空間に飛び出したらどうなるでしょう。 宇宙空間には生命に必要な空気がありません。僕たちは宇宙では15秒で命が途絶えます。
たとえ空気を確保しても、気圧がゼロですから沸点が下がり、体内の血液や体液がすべて沸騰し、たちまち蒸気になり風船のようにふくれて破裂します。
また太陽が当っている側は百度以上の高温になり、陰の部分は零下百度以下に一挙に温度は下がります。太陽から降りそそぐ紫外線を浴びればタンパク質にある生命の基礎物質の核酸が破壊され絶命します。
宇宙からの紫外線は大気の上層部にあるオゾン層が、ほぼ吸収してくれるので、地表で生命が生きながらえることができるのはそのためです。僕たちが地上で微量でも紫外線を浴びると、日焼けするのは防御反応です。
宇宙空間には、毎秒何億兆の数の宇宙線が飛び交っています。宇宙線は高エネルギーの素粒子です。これを浴びることは放射能を浴びることに匹敵します。だから、2トンの鉛で体を囲わないと助かりません。それを宇宙服は織り込んでいるのです。
それを知ると、いかに宇宙船「地球号」が奇跡の〈命の方舟〉だとわかります。
この方舟の地球号の中では、人間も動物や植物やバクテリアなど空気、水、大地も含めて、持ちつ持たれつの存在だということがわかります。
この地球上では僕たちもその一部なのです。
僕たちの科学は、この地球を「物」として観察してきました。
だから、人間だけに必要な植物を栽培し、大地を好きに埋め立て、森林を伐採し…河川もコンクリートで囲い、街を作りました。さらに長い時間で蓄えらえた鉱物や化石燃料までも、現代は使い切ろうとしています。
最後には地球を壊しかねないウランの核融合にまで手を伸ばしました。現代人だけの「灯り」を取るために。未来は何とかなるだろうと楽観的に考えて… 。
アメリカインディアン、ホピ族の居住地から、日本に投下された原爆のウランが掘り出されました。
彼らホピには「聖なる予言」があり、この母なる大地の神を目覚めさせると、灰がいっぱい詰まったひょうたんが空から降ると…。まさに日本に落ちた原爆はひょうたん型でした。
アメリカインディアンは、「地球は巨大な生命体だ」と言っています。
その中に住む僕たちは、その中で生きる微生物と同じです。すべての生命はバランスを取りながら互いに生命の織り物としての仲間です。
この生命の織り物の主役は、人間ではありません。人間もただ織り物の一本の糸にすぎないのです。 人間の身体内部にも、地球の人間のようにバランスを取ろうとしない存在があります。
それは悪性新生物(ガン細胞)です。
身体のバランスを壊して好き勝手に増殖を始めます。それがガンです。すべての臓器から栄養を奪い、身勝手にコロニーを作ります。でも元々はガン細胞も身体の一部です。
僕たちは素直に地球の声を聴き取らないと、やがて母なる地球から排除されるかもしれません。それが地震であったりパンデミックであったりするのです。
だから、僕たちはすべての命を育んで共存しないとならないのです。
最近、旅立った谷川俊太郎さんの「二十億光年の孤独」の中で、人類は小さな球の上で 眠り 起き そして働き ときどき火星に仲間を欲しがったりする…と。
でも、孤独な星かもしれないけれど、美しい景色や生きとし生けるものとの共存は寂しくはないのです。
でも、僕たちが地球の声を聞かなくなると滅びが来るかもしれません。これほどに巨大な文明は、どこから崩壊が始まるのかが見極めにくいからです。
ローマ帝国は巨大な文明でした。
ローマ帝国末期に生きていた聖ヒエロニムスは、巨大な帝国ローマが滅びるのを予見していました。
396年。
「ローマ帝国は滅びつつある。長い間、我々は神の怒りを感じていた。それなのに神の怒りを鎮めるどころか、傲然と頭をもたげている。蛮族がかくも強いのは、我々の悪徳のためである。それは戦場で起こる戦いよりも多くの人々の血が内側で流されている。それは我々の心が崩壊し始めているのだ」
16年後の412年。
「世界のすべてを奪い取ってきた都ローマが、今や奪い取られつつある…なんということだろう。ローマが滅亡に瀕しているというのに、世界は貪欲と金銭に執着し、我々の罪はいまだに花咲き誇っている。
我々は明日死ぬべき運命づけられているのに、まるで永遠に生きられるつもりであるかのように建設に励んでいる」
こう書いた7年後に、聖ヒエロニムスが亡くなります。それからローマ帝国滅亡までに56年間かかったことになります。
文明が巨大であれば、どこから滅びのプロセスが始まったのかがわかりません。ローマ帝国は一世紀近くかけて滅んだことになります。
当時のローマは明らかに軍事的にも、経済的にも、巨大なものでした。それが、なぜ、蛮族(ゲルマン)によって倒れたのか?
それは、聖ヒエロニムスが言っているように、内側の内部崩壊です。どの文明でも人びとの心が乱れると文明は崩壊に向かいます。
トインビー博士は言います。
外からの圧力は内的に秩序が壊れた時だけ効果があり、成長過程にある文明においては成長を刺激するのに役立つと…
蛮族がやりえたことは、もう芯がなく炎が消えかけたロウソクに、少しの風を吹かせただけだと…
もちろん、人間は叡智に満ちている存在です。だから、すべての国家の科学と叡智を集めることができれば、未曾有の地球の危機をも乗り越えることができると思います。
でも、人間もそうですが、うまくいかない時ほど、民衆は最悪の選択を続けてさらに滅びを加速させます。世界の情勢を観ていると、最高の選択をしているとは思えないのです。
なぜ、聖ヒエロニムスには、それがわかったのか?
スピリチュアルの能力ではないのです。彼がシリアの砂漠で一人で過ごしていたので、滅びゆくローマを冷静に眺められていたのかもしれません。
僕たちは文明の中にどっぷり浸かっています。
だから、僕にとっては学問や歴史の勉強が、この文明の狂乱から一歩引いた砂漠に値するのかもしれませんね。
皆さんもいろいろと勉強してみましょう。
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心理カウンセラー衛藤信之
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