思考停止の社会•••••

      2019/04/21

 巨大なローマ帝国は、ゲルマン(蛮族)によって滅ぼされたと世界史では習います。でも、実際にはゲルマンがやったことは、相撲で言うならば土俵際でバランスを崩した(死に体)状態にある力士の背中を軽く押したにすぎないと言われています。これが事実です。



 なぜなら、帝政ローマは軍事力、経済力、政治力のどれを取っても、ゲルマンの侵入を阻止できたからです。



 ただ、それが可能なのは、それぞれが「役割が機能している時に限る」という但し書きが付きますが•••



 ただ、残念なことに国が滅びる時には、すべての役割が機能しなくなるのです。



 すべてが悪い方向、悪い方向に向かって決断をします。

 恐ろしいほど全体が間違った方向を選択をしてしまうのです。



 さらに、文明が巨大であれば、

 どこの時点から滅びが始まったのか?

 選択のミスが始まったのか?

 ほころびが生じたのか?

 が、誰にもわからないのです。



 どちらにしても国が滅びる時には、誰もが責任転嫁に走るのです。それのほうが楽だからです。



 ですから、責任転嫁が国家崩壊の兆候になります。



 帝政ローマも滅びの末期にも、元老院は大衆に、大衆は軍隊に、軍隊は元老院にそれぞれが責任転嫁をして、誰もが怒っていました。



 最後には、誰も自己反省をしなくなっていたのです。



 そして、誰もが今のままでは良くないと思いながら、他者批判を繰り返して自己反省はしませんでした。



 そして、批判ばかりで互いに協力しなくなっていました。



 そこに蛮族の侵入が起こったのです。その結果、帝政ローマは滅びたのです。



 現代の、日本の国力は、どんどん下がりはじめて、長い歳月が経っています。



 総理がコロコロと変わり、経済が低迷しているために借金は増えつづけ、国際競争の入札、売り込みにも敗北が続いています。

 また、日本の未来を託せる子供たちの少子化の問題も歯止めが効いていません。



 在日米軍基地の問題にしても、今回の東北震災の問題も、民主党のアクションの遅れ、判断の揺れが問題になっています。



 この行動の遅れ、判断の揺れは衆議院と参議院のねじれ国会になっていることに大きな原因があります。



 一方の議院で決まっても、もう一つの議院では否決される。



 議席数を持つ野党との意見調整などをしていると国民への発表も遅れてしまいます。また調整するの中で二転三転と結論が揺れます。



 それを、マスメディアが政府が発表する前から「関係者談」として放送するので結論が二転三転しているように国民には見えてしまいます。



 それに世論が怒り騒ぐと、その世論の批判を避けるために、また内容が二転三転する。



 その二転三転することをマスメディアが取り上げて騒ぐので、また世論が怒り騒ぐ••••



 結果的に、政府が決断できないとの批判につながる。



 その政府に不安を感じ、落ち着きのない世論によって、またもや政権交代や党の頭(総理)のすげ替えが起こるのです。



 もともと、ねじれ国会になったのもマスメディアが「民主党の一党の独裁でいいのか?」という大衆の不安をあおって参議院戦では野党が議席の数を増やし、ねじれ国会の現象が生まれました。



 長い経過を冷静に観察すると、落ち着きのない世論に影響されて、政治も落ち着いた結論が出せない状態が続いています。



 大切なこと、忘れてはいけないこと、その世論とは、私たち一人一人なのだということ。



 野田新体制では、すぐに国民が一喜一憂しないで、育てる政治が望みたいものです。



 「政治に期待はできない」「誰がやっても同じ」と批判ばかりして、そしてすべてを政治家におまかせ丸投げではダメです。



 国民一人一人が、すべての議員は「自分たちが選んだのだ」と反省をして、政府を育てる姿勢にならないといけないと思うのです。



 特に、批判ばかりのマスメディアは‼

 

 自己反省をしなければ、日本は世界の中で一番に他者批判ばかりの攻撃社会になるような気がします。



 他者批判よりも、自己反省が大切な時期なのす。



 皆さんは他者批判タイプですか、自己反省もできる人ですか?



 うまくいかない時には、立ち止まって自己反省を!



 やはり立ち止まらないのかなぁ~
思考停止社会では••••





日本メンタルヘルス協会:衛藤信之のつぶやき





































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