心の羅針盤で未来へ進路を取れ!

      2022/03/12

 オリンピックを目前にして、東京を中心に緊急事態宣言が発令されました。

 オリンピックは首都圏を中心として無観客試合に決定しました。アスリートや、その関係者からすれば残念かもしれませんが、コロナで被害を被り、いち早く収束を目指す人々にとっては当然の結果だと考えることでしょう。気をつけねばならないことは、すべての元凶はコロナウイルスであって、立場の違う誰かが悪いのではないということです。それぞれの視点の違いで立場は変わってくるからです。

 今は、すべての人が浮き足立って生活をしています。まさに有事の時です。有事に代表される戦争や天災の時には、起こっている出来事に目を向けるのではなく、遠い視野に目を向けて方向性を決める必要があります。僕の好きなネイティブ・アメリカン(インディアン)は、「イーグルの視点に視野を上昇させよ」と語ります。そう、高い視野を持てという意味です。
 先ほどのオリンピックにしてもビューポイント(視点)の違いで人間関係に対立が生まれます。それは戦争も同じです。相手の国の視点に立たないと紛争は避けられません。

 成功や名声を目指したご主人が、家庭をないがしろにして家庭内の不和になれば、周囲からの成功をおさめても、家族の不仲が不成功(幸)になればバランスの悪い人生になってしまいます。子どもに高い目標を背負わせ過ぎて、子どもが息切れしてしまい不登校になってしまえば本末転倒です。

 ですから高い視野を持ちイーグルの視点に立って、人生や結婚、または子育てや仕事、そしてステキな老いを考える羅針盤(コンパス)が必要ではないかと考えています。

 僕は素人ですが、占星術では200年に一度の大きな転換期の時代だと言われています。時代は「土の時代」から「風の時代」に移行したとも言われています。ビジネス界でもコロナ禍によるテレワークが急増し、職場の環境も都市中心から心地よい職場環境への移動が促進されています。もう土地神話が崩れ、居住もノマド(遊牧民)化が進んでいます。
 ※ノマド(遊牧民のように移動して、その時に見合った場所に居住する)

 さらに巨大組織よりも個人へと時代は移っています。それは大手芸能事務所の解体や、大手のテレビ局よりも個人のYouTubeへと、時代の変化は止めることはできません。これからは臨床心理士や公認心理師よりも、それぞれのプロの心理カウンセラーの実績と本物の能力が問われる時代へと加速していくのだと思っています。

 コロナ禍になり、企業研修や記念式典の講演も三密を避けるためにzoomなどのアプリを利用したオンライン配信になり、僕の教室でも無観客でzoomでのオンライン配信をスタートしました。その結果として教室から遠かった都市や、海外からの受講生も増えました。このコロナ禍の時代をコロナ福の時代に変えるチャレンジの時代の到来です。

 僕自身は、これまで「自前の教室」を持つことにこだわってきました。それは「ライブ感を大切にする」ためです。そこに人が集まり、同じ空気を共有することで、お互いの中に深い共感と輪が生まれると思っていたからです。だからこそ、みんなが集まりやすい福岡博多、東京銀座、大阪心斎橋に、高額の家賃を払ってでも自前の教室を持ち続けてきたのです。

 その結果、その地域の教室に来られる受講生や、交通費や宿泊費をかけて遠くから参加される受講生にプログラム指導を限定していたことになります。でも、コロナ禍の中で一年半以上も稼働しない美しい教室を哀れに感じるようになっていました。人が集えない教室に独りたたずみ、笑い声のない静かな教室に、心揺さぶられる夜が幾度もありました。でもあまりにも「思い出の詰まった場所を大切に残したい」という気持ちが強すぎて、それを手放すことなど僕には考えられなかったのです。

 自分の子どもを手放せない親に「ある時期が来たら子どもを旅立たせるように」と指導してきた僕が、自分の大切なものを手放せなかったのですね。昨年から考えてはいたのですが、東京の教室は今年の9月までという契約の縛りがあったので、銀座の自前の教室は8月いっぱいで終了し、心斎橋は10月半ばに目の前の日航ホテルでのプロコースの卒業式を開催した後に、心斎橋の自前の教室開講を終了します。これからはオフィス機能だけを残し、教室を移動しやすいノマド化する決心をしました。

 人気のzoom講座は今後も継続し、元々、名古屋校が、そうであったようにコロナ禍明けには、教室をレンタルルームに変えて、今まで行けなかった地方や海外への教室にも活動のシフトを広げたいと思っています。また、プロコースの卒業生に、メンタルのプログラムを情報開示し、各地方でプログラムを指導できる講師を育て地方のノマド化をさらに進めていこうと考えています。メンタルのプログラムは場所(教室)の力ではなく、プログラムの面白さと、どこにも負けない活躍する卒業生の数と、講師のパフォーマンス力を持っています。数多くの企業や講演といったノウハウの私有財産も多々あります。それをどんどん広げてゆく時代の到来です。

 せめてコロナが収束するのを待って、思い出がある東京教室や大阪教室に一度でも受講生を入れて講座を再開したかったのですが、コロナの収束のメドが、すぐには立たない今となっては、新しいチャレンジのために余力を残して、風の時代に向け未来に旅立とうと決意をしました。

 あの熱い自前の教室を閉じることは誰よりも僕が淋しさを感じています。
 それほどに心を込めて作りあげた場所だから…

 でもコロナ明けからは各地域で、新たな場所で、ライブの熱気あふれる講座をしたいと、今は未来の遠くを見すえて夢を持っています。

 その手始めにAmazonにて、8月30日発売される新刊「こころの羅針盤(コンパス):人生を迷わないために…」の予約が始まっています。

 目先の幸せではない高い視野を持った「心のコンパス」を一生懸命に書き上げました。そこに詳しくこれから時代の生き方を描いています。読者の皆さんはお手に取って確認してみてください。

 心理カウンセラー衛藤信之

 

<<よければYouTubeも見て下さい。>>

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