幸福な人だけが不幸になることができる
2023/05/04
ポーランドの哲学者タタルケヴィチが「幸福な人だけが不幸になることができる」という不思議な言葉を残しています。なんだか矛盾している言葉ですよね。
愛した人との別れを悲しむのは「それだけ愛した日々が幸せだった」からです。
「傷つくのがイヤだから、人と深く関わらない」という人に出逢います。たしかに深く関わらなければ別れの悲しみは感じないですみます。たとえば知らない人の訃報を聞いても、その人に関係のない人にとっては悲しい情報の一つになるだけです。悲しみのあまり泣き叫ぶこともありません。動物を深く可愛がった人だけが、動物との別れに悲しむのです。
サン=テグジュペリの、星の王子様の中にキツネと出会うシーンに、そのヒントが隠されています。
「いいかい、きみはまだおれにとっては、10万人のよく似た少年たちのうちの一人でしかない。きみがいなくたって、べつにかまわない。おんなじように、きみだって、おれがいなくたってかまわない。きみにとって、おれは10万匹のよく似たキツネのうちの1匹でしかない。でも、きみがおれを飼いならしたら、
おれときみは互いになくてはならない存在になる。
きみはおれにとって、世界でたった一人の少年になるんだ。
おれもきみにとって、世界でかけがえのないキツネになるんだ」
そして、キツネは続けます。「心で見なくちゃ、ものごとはよく見えないってことさ。大切なことは、目には見えないんだよ」
「あんたが、あんたのバラの花をとてもたいせつに思っているのはね、そのバラの花のために、時間を無駄にしたからだよ」〜星の王子さまより〜
ですから誰とも深く関係を持たない人は、悲哀の条件である、誰かを大切に思う幸せの季節を味わうこともないのだということです。人は関わった瞬間からドラマが生まれる。
だから、あなたが誰かとの別れに苦しむ時には、それだけ大切な時間を、あなたは紡いできた証拠でもあり、それだけ相手のために費やした時間があり、無駄な時間ではなかったと胸を張って下さい。
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心理カウンセラー衛藤信之
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