幸せを発見する方法！

　日々人の相談を受けていると、悩みの中でも具体的な悩みと、ただ、悩んでいる人がいます。

　ただ、悩んでいる人は、悩みが具体的になっていません。

　具体的でない人の悩みは「幸せになりたいです」と言われます。どのような状態が幸せだと思うの？」と聴くと、「今よりも幸せになりたい」と言います。

　••••僕は、心の中で「僕も!!」と叫びます（笑）。

　誰もが「今よりも幸せに！」と思っています。

　誰もが思っていることは具体的な悩みにはなりません。

　これは、人の「空腹だなぁ」と同じです。「お腹が一杯になりたいです」とカウンセラーのところへ相談に行く人はいません。それは、誰もがみな、お腹が空くのは当たり前だと感じているからです。

　だから、人は誰もが当たり前のことには耐えられるのです。

　悩んでいる人は、他人は完璧な世界で生きていると思っています。それは、錯覚です。マイケル・ジャクソンですら完璧に幸せならば、あそこまで薬づけにはならなかったはずです。

　誰もが不得意な部分があり、誰にも足りないものがあります。

　ただ、悩んでいる人は「完璧な幸せ」を求めています。

　完璧な幸せの世界などは、この世にはどこにもありません。

　もちろん、ある一時、完璧な幸せを感じることがあっても、人は刺激に慣れるように、それが当たり前になります。

　欲しいものが手に入った時から、刺激に慣れるように、その生活がいつもの日常になります。そして、お腹が空くように、また、次の幸せを求めます。

　いつも人は「幸せ」と「刺激」を求めています。それを求め続けると心が疲れます。

　ですから、世界の中でパーフェクト・ワールドを探しても、この世のどこにも見つかりません。

　では、パーフェクトな世界はどこにあるのでしょうか。

　それは、外ではなく、内にあるのです。

　今ある刺激や幸せを何度も味わって楽しめる心にあるのです。

　どんな物質を見ていても電子顕微鏡で観るように細部まで見ている人はいません。

　インディアンは言います。「幸せを発見するには老人と子供を見習え」と•••••

　子供は同じ絵本やマンガを何度も楽しめます。老人は同じ結果が見えた相撲を何度も楽しめます。夜の相撲ダイジェストを見て、また興奮するのです。

　彼らは、幸せを楽しめる能力の達人です。

　流行り廃れの早い時代にあって、今ある刺激を何度も楽しめる心の中にこそ、パーフェクト・ワールドが存在するのです。

　もっと、もっと、の あなた へ

　幸せは貴方の足元に、たくさん落ちている!!

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