小さな応援団員。
2019/04/21
博多校の、ある女性の受講生が「家の小学校の息子がリビングにあった『イーグルに訊け』を読んで先生に会いたいと言い出したのです」
「『それはダメだよ』と私が言うと、「先生に手紙を書いたので渡してほしい」と預かったので読んでもらえますか?」
「もちろん! 喜んで読ませてもらいます」と僕。
衛藤先生へ
こんにちは、始めまして。
ぼくは、小学校6年生の、拓也といいます。お母さんが、小説を読んでいたので、何かなーと思って、お母さんに貸してもらったのが、きっかけです。
「イーグルに訊け」という本を、ぼくはまだ、26ページしか見てないのですが、「インディアンに学ぶ八つの世界観」までのページで、「自然は最高のカウンセラー」に、ぼくは強く心を打たれました。
それは「私の周りでどれほど大人たちの悲しいドラマが進行中でも、青空はいつもそこにあり、太陽はいつも世界を輝かせ、木々は静かにさざめいていました。雨が上がった後の土の香り、神秘的な月光、虫の声、自然は優しく僕に語りかけてくれたのです。」という所に、感動しました。
ぼくも、マンガや小説、ゲームなどといった物と同じくらい、自然が好きです。とくに、夏の森のカブトムシやクワガタ虫の土のにおいも、好きです。
もちろん、マンガなども読んでいます。しかし、自然のような、その時しかないふうけい、けしき、香りは、すごくいいものです。
ぼくの好きな季節は夏です。それは、かき氷が食べれるという事もありますが、一番はやっぱり、クワガタに会えるからです。ぼくはクワガタが大好きです。一番はミヤマクワガタです。最後にぼくは、「イーグルに訊け」には、
〔もう一枚につづきます〕
今の社会の必要な事、人間として、大切な事が書いてあり、すばらしいです。いつか先生に会えたらいいと思っています。
◯◯拓也
どんな毛筆で書かれた丁重な、お手紙よりも、彼が一字一字を鉛筆で書いてくれた一つ一つの文字に、僕の心は揺さぶられていました。
「優しい」と書いて、人が(ゆうつ)と書きますが、これは人が憂(うれいて)いるのではなくて、落ち込んでいる誰かのそばに、人が寄りそっていると書くのが「優しい」という字なのです。
この手紙は、疲れた僕に、優しく寄りそってくれました。
ありがとう。小さな応援団員‼