夢のど真ん中‼

      2019/04/21

 ある生徒が、昔に僕が誰かに書いた色紙を教室に持参していた。自分の昔のインタビュー記事などを見ると懐かしさと恥ずかしさが交差する。

 その色紙には「夢を追いかけている時が、夢のど真ん中‼」心理カウンセラー衛藤信之とサインがある。

 まぎれもなく僕が書いたもの•••f^_^;)

 でも、今もその気持ちは変わらない。

 自分が夢を追いかけている時が、一番の夢の世界だと思う。

 昔から古代ギリシャのストア派の哲学者は「幸せのパラドクス(逆説)」と名付けた考えがある。

 幸せが目標である時は、その幸せは美しいのだけれど、目標の幸せに到達した段階から、その幸せは色あせると••••

 あの人と、どんなことがあっても結婚したいと思っていても、その夢が成就した瞬間から、それが当たり前の日常になり、喜びが色あせると。

 あれが欲しいと思っている時にはキラキラしていた物が、それを手に入れた瞬間から感動が薄れると•••

 もちろん、僕は、それを単純に受け入れる気にはなれないが、刺激を持続する努力は確かに簡単ではない。

 星野道夫が、「世界の知らない景色をすべて、このファインダーに収めたいと思い、カメラと友に旅に出た。ある時にふと思った、もし、この世界のすべてをファインダーに収めたら、僕の未来にどんな楽しみがあるのか⁈」と、そして彼は世界が永遠に広いことに感謝したと••••

 自分が完成したと思った段階から心の老いは始まる。

 老いとは年齢のことではなく、柔軟性を失い、何事にもチャレンジしなくなることだと思う。

 だからこそ、未完成は素晴らしいのかもしれません。

 完成した瞬間から、それらは過去のものになります•••
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 ディズニーランドを作ったウォルト・ディズニーは、「パークは永遠に完成しないで、生きものと同じで成長し、変化してゆくもの」と言いました。

 だから、ディズニーランドからディズニー・リゾートへと進化し、クラシュ&ビルドで既存の常識は破壊して、新しいことにチャレンジを続けてリピーターに新たな感動を与えています。

 それは、アップル社のスティーブ・ジョブズも同じ発想で経営を続けてきたのです。

 だから、夢を追いかけている時が、夢のど真ん中‼ なのです。
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日本メンタルヘルス協会:衛藤信之のつぶやき















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