夢からのメッセージ!
2019/04/21
あ! かなえたい夢ではなくて…
夜に見る夢です。
夢はレム睡眠の時に見ると言われています。
いたずらで眠っている人のまぶたを開けると、目が左右に動いている時があります。REM(Rapid eye movement)この時に揺さぶって起こすと、夢を見ていたと語ります。
僕がアメリカで受けた夢のセミナーでは、特殊なメガネが配られました。
夢を見ると眼球運動が始まるので、それを察知してメガネに取り付けられたフラッシュが光り、そのまぶしさでドリームメガネをかけている人は目を覚ます。
すると、やっぱり夢を見ているのです。そして、あわててその夢の内容を筆記しなければなりません。
これは、やってみると大変な作業です。夢はすぐに内容が薄れて行くからです…。
面白いことに、夢を何日間にわたって筆記すると、キー・ドリームと言われる夢を見ます。
この夢がスゴイのです‼
今まで数日にわたって見ていた夢が、一連の大きなストーリーになっていることに気づかされるカギになる夢なのです。
そして、夢からのメッセージで「そういうコトか‼」「それに気づけということなのか‼」と気づかされます。
…というコトはですよ。
心の中には「この夢と、この夢を見せた後には、このカギになる夢を見せよう!」そうすれば本人は「大切なことに気づくだろう」と自分自身の気づきを応援してくれる存在がいることになります。
この存在をユングは「セルフ」と呼びました。
ユングは、自分の生き方の、かたよりを修正する存在が無意識の中に住んでいると…
これがグレート・サムシングとか、内なる神さまと言われるものかもしれません。
ある人が、仕事やプライベートで順調なので調子に乗って、天狗になっていると、夢の中で高い所から落ちる夢や、恐ろしく高い竹馬に乗って歩いていて、周囲から意味なく笑われている夢を見たり、鼻が顔からすっぽり取れる夢を見たりと、注意して分析してみると、無意識からの警告が連日夢となって出てきていることがあります。
それを無視しづけると、失脚、左遷、リストラ。また、周囲の反感を買って、仲間からの裏切りにあうかもしれません。
無意識は、勉強し始めると、とても面白い発見があります。
無意識の中には、過去から今までの記憶が蓄えられているとフロイトは言いました。
それに対してユングは、無意識の中は個人の記憶だけでは説明できないことがあると、集合無意識理論を発表しました。
過去に経験したことがない記憶を催眠下で、ある人が語り出したり、国と歴史が違うのに、人類創造に関する古い神話が、どこの国でもベースのモチーフが似ていたりと…
そこでユングは「無意識の世界では、全世界の人々は、心の深い所で連帯していると」と言い出したのです。
このことでユングとフロイトの関係には、亀裂が生じました。
皆さんも経験したことはないですか?
懐かしい友人のことを考えていると、その友人とバッタリ道で出会ったり、電話をかけようと考えて、携帯電話に手をやると、向こうから電話がかかることがあります。
それは、集合無意識を通って、互いの思いが伝わったのかもしれません。
虫の知らせ、以心伝心とは、集合無意識のなせる技かもしれません。
これをシンクロニシティ(共時性=意味ある偶然)とユングは呼びました。
さらに驚いたことに、ユングは集合無意識は、全人類だけが連なっているのではなく、動物や植物、すべての現象にも無意識はつながっているのだと言うのです。
インディアンの人々が、動物や植物と話せたり、自然の中から知恵を引き出せるのは、外の現象よりも、彼らが内なる世界(無意識)を大切にしているからなのでしょう。
この感覚は、理屈ぽい男性よりも、直感的で、情緒的な女性のほうが優れているように思われます。
それは、子供を生み出し、自然の周期を身体に感じている女性のほうが無意識に近いからです。
僕も何か新しいアイディアを生み出すのには理屈より、感覚的なほうが上手くいくような気がします。自分の経験からも...ナチュラルなほうが良いものを引寄せます。
だから、女性の第六感はスゴく良く当たる。
ユングも、この無意識に近い、感性や直感を女性原理(アニマ)と呼び、その夢の実現に向かって行動していく原動力を男性原理(アニムス)と名付けました。
直感で感じたことを、アクションで実現させることで、新しい創造性が生まれるのです。
ですから、理論や理屈ぽい男性のタイプを、女性は敬遠します。
男性は偶然が重なっても「たまたま偶然だよ!」で終わります。
でも、女性はその意味を考え始めます。
でも、女性の中でも上昇志向のキャリア・ウーマンは、男性原理を中心で生活しているので、優しさとか、人と人との情緒的な関係などは「弱さ」でしかないと切り捨ててしまいます。だから、何かしらの人生に空しさや、物足りなさを感じて生きるコトになるのです。
だから、夢の中では、スーパー・カーに乗っているのに、エンジンは人力のペダル式だったり、右足がスニーカーで、左足がパンプスを履いているチグハグな夢を見たり、パーティー会場なのに、裸で歩いていたりとバランスの悪い夢が続きます。
また、現実でも「セルフ」が、心のかたよりへの修正を図ろうと、キャリアウーマンの女性ほど、情緒的で優しい男性に出会ったり、告白されたりします。
でも、そのようなナヨナヨした男性を、上昇志向の女性は好きにならない傾向もあります。それは、その女性がキャリアアップのために、自分が弱さとして切り捨ててきた女性原理の象徴だからです。
自分の中でインナーバランスが悪いと、男女の出会いも上手くいきません。
逆に自分のインナーバランスの欠けていることに気づかず、外の異性でそれを補おうとすると、力を求めるがあまり、権力と地位を持った異性でそれを補おうとして、間違った相手と結婚して「こんなはずではなかった」と失敗をくり返すかもしれません。
上昇志向、成功思考のご両親の下から、不登校の子供が現れることもカウンセリングの現場ではよく起こります。
それも、その家族のかたよりを修正するキッカケにせよという「セルフ」からの意味あるサインなのかもしれません。
偶然や、出来事をただ見過ごすのではなく、何かあるのかもと考えることは、自分のバランス回復には必要なのかもしれません。
なぜ?を...
あまり深刻になってはいけませんが、時より気に留めて意識することは生きる上では大切なことなのです。