夏祭り。
2019/04/21
いつもは静かで夜には近づけない神社も祭りの日は、明るくまぶしい空間に変わる。
ヨーヨー釣り、金魚すくい、リンゴ飴、綿菓子、裸電球の下で子供たちの瞳がキラキラと輝く!
夜の外出に、少し大人の世界を垣間見たような気がした。
行けない場所と行けない時間が重なり、そこは、昼は見慣れた場所が不思議にエキゾチック空間になる。
学校で、いつも見慣れているはずの友が、学校という管理されない場所と時間に出会うと、不思議と大人びて互いに背のびした気分になる。「ようッ!」って、照れたような気分になったりもして•••
そして、背中から声をかけられ女友達の浴衣姿にドキドキして直視できなかった、あの頃。
大阪から九州に引越す時も、夏休み中だった••••
新しい中学に転校するのだからと、切りたくなかった髪を父親にムリに切りに行かされ、気に入らないまま友に誘われイヤイヤ行った夏祭り、突然、現れた浴衣姿の好きだった女の子!
そこだけにスポットライトが当たっているようで時間が止まった••••
カットし過ぎた髪型を見られたくない僕は、彼女がこちらに気づく前に消えてしまった。
そう煙みたいに•••• 幼過ぎたあの頃。
友達に後で、転校する前だからと、あの女の子「お前と話したがっていた」と聞かされて。どれだけ、髪を無理やりに切らせた親父を恨んだか(笑)
本当に「後の祭り」なのです
夏祭りは、そんなワクワクする思い出と、ほろ苦い思い出が交差する。
盆踊りの音が、風に乗って流れてくると、そんな甘酸っぱい気持ちがよみがえる。
今は、夜店のネオンにも、大人の世界にも、昔のような憧れはなくなった。
それは、僕の心の中に、いつも祭りがあるからなのだろう。
人生をいつの時も、祭りにしようとの思いが生まれてから、ワクワクを与えてくれる場所に行く必要がなくなったのだと思う。
そう、どこでも祭りになることを知っているから••••
そして、それができるステキな仲間にも囲まれていることに気づいたから。
そう、踊るアホウに、見るアホウ、同じアホなら踊らなそん、損‼
いつか、人生は終わる。
それを、華やかにするのも自分。
シラケて生きるのも自分なのです‼
いつか、後の祭りにならないように••••