台風のあと••••
2019/04/21
台風の季節になった。
子供の時は、なんだか台風の日をワクワクして過ごした。非日常が楽しかったのだろうか?
昔の家では雨戸を閉めて、懐中電灯やロウソクを用意してと、大人たちの心配事をよそ目に、子供心に冬眠で巣ごもりでもするような気持ちだったのかもしれない。
それとも、仕事などの社会に組み込まれていない子供の自由さと、のんきさが、そんなお喜楽感をかもし出していたのかもしれない。
今の僕のように予定にあわせて全国を移動していると、そんなのんきな気分にはなれない。でも、もともとは予定は、こうあって欲しい見込みでしかないのですから、自然現象を自分の見込みの中に組み込むことが無謀なのでした
そんなことを思いながら、仕事で一息ついて安全な室内から、大きな雲の群れが行進するのを眺めていると、なんだか幼い頃のワクワク気分に帰るのです。
日常にそこにある空を意識して眺める機会などない現代人。でも、いつもと違う様相の空を人びとは畏敬を持って眺める•••••
地球が生きていると感じる瞬間 ‼
そわそわと家路に帰る人びと。
自然の中では人は誰かを恋しくなる••••
雲はどこに向かい帰るのだろう。雲のお家はどこ?
子供の時の質問を明解に答えられないまま、僕も大人になり、風に吹かれながら、行き着く場所、帰る場所を目指すのです。
誰しもが、人生で一番居心地のいい場所を目指して
人生は、嵐もあれば雨もふる。でも、その後には、信じられないくらいキレイな青い空が迎えてくれると信じて。