加速化する社会‼

      2019/04/21

 秋の夜長と言いますが、秋の静けさと静かに冬に向かっていく雰囲気が表現されています。

 でも、今はなんだか周囲は慌ただしく変化しているように感じるのです。

 日本も新しく内閣が代わり、スグに言葉の罪によって大臣は辞職しました。

 僕の周囲でも研究の卒業式があり、メンタル祭りのアイランドツアーと慌ただしく準備に追われています。

 携帯でメールのやり取りを始めて気づいたこと、それはメールの返信はすぐに送らないと「無視している」「どうでもいい」と誤解されてしまうことが時折りあって、自分でもスグに返さないといけないと強迫的になり、また、こちらもスグに返信は来るものと思い込んでいる節がある。

 言葉が心に満ちあふれる瞬間よりも、相手が不快にならない速度が大切なのだということ••••

 人々の距離が近くて便利になればなるほど、人間の間には「間」があってはならず、スピードが要求されるということ••••

 昔のように手紙を送り、言葉のメッセージは時空を越えて長い旅をします。

 その返事を書くことにも、かしこまった時間を作って姿勢を正して思いを文章にしたためていた時代とは今は違うようです。

 今はベッドに寝ながらでも書けるし、人と話しながらでもメールをしている人も見かけます。

 「手紙」と「メール」の違いは、似て非なるもののようです。相手への想いが心に熟成するよりもスピードが信頼になるのです。

 両親の離婚により生まれ育った大阪から祖母の住む大分に一人転校した僕が一番嬉しかったのは、離れた友人からの手紙です。
 その手紙の返信がポストに入っていた瞬間のあの感動などは、今は大昔のことなのかも知れませんね。

 「今は大昔」と言ったのには理由があります。

 現代は歌もスグに流行っては、消えてゆき、憶えた頃には古さを感じます。映画のサイクル、ファッションのサイクルも恐ろしく早くなりました。


 電化製品のサイクルも、新旧の入れ替えがとても早いです。

 テレビなら、薄型テレビ、プラズマ、LED、地デジ対応、3Dと••••

 時代は加速度的に速く過ぎているように感じる今日この頃。

 もちろん、僕の年齢のせいもあるのでしょう。

 心理学のジャネーの法則によると12歳の子供だと一年を一生の12分の1と感じる一年間の感覚と、40歳を過ぎた人からすると、一年を一生の40分の1と感じる一年間では1年間の長さは40歳ほど短く感じます。

 ですから12歳の一年間と40歳の一年間では、一年間は3分の1くらいの短かさで感じるのです。ですから、年齢を重ねるほど一年間は短いのです。

 確かに子供の頃は一年間が長かった気がします。

 でも、年齢のせいだけなのでしょうか?

 このスピード感覚について行けず、取り残された感覚を持つ「何とも言えない焦り」を感じる人がカウンセリング現場でも増えています。

 もちろん、相談者それぞれの悩みの内容は違うのですが、集合無意識というか、多くの相談者には「意味のない焦燥感」というキーワードを感じることがあります。

 それは、若くても年配者でも根底にそれが流れているのです。

 結婚の悩み、仕事の悩み、人間関係の悩み、生活の悩みも••••

 「このままではいけない‼」という焦りが無意識に潜んでいます。

 ここで面白い理論があります。

 ピーター・ラッセルは、時間は輪を描く渦のように昔から現代まで、回転していて、現代になるほど輪が短くなるので時間のスピードが早くなると言うのです。

 石器時代の日常のスピードと、江戸時代の着物の流行りと、現代のファッションの流行りは恐ろしいほど廃れが早いのです。

 それに人々はついてゆけるのでしょうか?

 それに適応できない気持ちがうつ的な気持ちになり、うつ病が増えているのかもしれません。

 さらに今は一年ごとに、その渦の輪が小さくなって、何億年も変わらない生活が続いた恐竜の時代に比べて、人類の変化はローラーコースターの上で生活するのが日常だと言うのです。

 携帯電話をショルダーにして抱えていた時代に、こんなに早くお年寄りから子供までの誰もが携帯電話を持つと想像ができたでしょうか。

 紀元前1万5000年から8000年の新石器時代は狩猟生活から農耕生活へゆるやかに変化しました。さらに村から都市へ、さらに産業革命から200年で世界中の流通網は発達し、世界はどんどん狭くなりました。 衛生面では病気の撲滅とともに、寿命は伸びました。

 さらに科学技術は飛躍的に発達しています。ここ数年で、小さなi Podに何千もの曲が入り、プライベートで音楽を聞きながら誰もが街を歩くなどと誰が想像できたでしょう。アジア第一を謳歌した日本が、今や国際的な番付表で下降線をたどりつつあります。

 そして、ここ10年は変化がドンドン速くなっています。

 まさに今昔物語のようで現代はスグに「今は昔」に感じる時代なのです。

 それをピーター・ラッセルは、テレンス・マッケンナの理論で「タイムウエーブ・ゼロ」を使って説明しています。

 大きな渦が小さな渦の中心に向かって進むように、小さくなればなるほど、渦の回転速度は早くなり社会は、よりスピードアップして変化してゆくと言うのです。

 そして、現代は最後のゼロに向かって猛スピードをあげていると警告しています。

 現代も一日は24時間と僕たちは信じて疑わないですが、コンピュータによる計算では昔に比べると世界の人々の時間の速度は、一日では16時間位に短く感じると言われています。

 そして、さらにここ数ヶ月で一日が10時間になり、5時間になりポイント0になると時間は完全に止まると言うのです。

 そのポイントZEROが2012年12月22日だとコンピュータで、はじき出しました。それは何度計算し直してもそうなると言うのです。

 この理論を僕は実感的になるほどと思いました。

 でも、それはジャネーの法則で年齢的に、そう感じたのかもしれないし、今は仕事も忙しいからそう思うのかもしれません。

 これが事実であるか、事実ではないかが問題ではなく、真実よりも目的なのです。

 ドンドンこれから時間が早くなり、マヤ歴が終わる年に重なってゼロになるなら••••僕は大切なことはしておこう、伝えておこうと思え、幸せになれる目的になれるならそれで良いのです。

 その話をプラスに思い幸せならば、それが善なのです。

 その理論の正しさは、その時にならないと誰にもわからないし、神のみぞ知る世界です 。

 だったら、楽しく考えたほうが良いのです。

 ポイントゼロのあの日から世界はステキな時代へと変化するのだと信じるならばそれが心の平和です。

 どちらにしてもその時にならないと判らないのだから••••

 人類は滅びるのか、世界がステキな世界に変わって人類は生き始めるのか、それともその理論事態が嘘なのか?

 どうせ、その時にならないと判らないなら、私たちは楽しく考えればいいのです。どちらの受け取り方が幸せかを考えれば良いのです。

 いつも言っていることですが「あなたは幸せになりたいですか、事実を知って勝ちたいのですか?」

 やっぱり世界は早くなっても、自分の心のペースは守りたいですね。

 アリゾナのインディアンの地には、ゆっくりした時間が流れていました。

 自分との対話の時間。雲や星との会話。そして、何よりも風に心を遊ばせていました。

 今でもあの地は、時間が加速していないような気がして••••

 あれやこれやと苛立っている時代を置きざりに、また、旅立ちますか‼



日本メンタルヘルス協会:衛藤信之のつぶやき

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