信じる者が世界を救う!

      2019/04/21

 今日も、先月に引き続き、NTTさんの研修でした。


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 前回の内容が評判になり、今回は幹部も集めての研修会になりました。「前回受けた社員のアンケートに『幹部にも!!』と熱い要望がありまして」と、研修会を企画したメンバーも喜んでくれました。

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 最後に質問がありました。

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 質問者が3・11の時に、私の妻が帰宅困難者になって銀座にいました。すると三越が帰宅困難者の方々に朝まで場所を提供してくれました。そして、お礼の手紙を妻が三越に書きましたら、直々に三越の社長様のほうから直筆でお手紙をいただきました。(素晴らしい!)

 先生の講話も、今日はその内容と同じでしたので、共感しました。さて、私たちの仕事は、NTTの中でもソフトウエアの構築なので、直接お客様と触れ合うことはないので、お客様の喜び、感動が伝わりにくいのですが、その場合どういう心構えで、自分たちを奮起させればいいでしょうか?

 僕の考えを述べるだけで、答えになるかどうかわからないですが、よろしいですか?(もちろんと質問者)

 今日、最後に少しお話しました、感謝のアイ・メッセージですが、「お母さんいつも笑顔で、私の生活を支えてくれてありがとうラブラブ」とか、「君がいつも子供の面倒や、家庭の細々した仕事をやってくれているお陰で、安心して僕の会社での生活はあるんだ」などの言葉を伝えた時に、相手が嬉しいそぶりをしないで、「やっと、気づいたの」「そう、私のお陰」と上目線で言われたら、一生懸命に感謝のアイ・メッセージを伝えた側にとっては怒りに変わるかもしれません。

 でも、それは最初から自分が感謝したら、向こうも感謝するだろう、とか、喜ぶはずと思って発するからです。

 相手に期待して出すメッセージは、ユー・メッセージです。自分が伝えたくて伝えるメッセージがアイ・メッセージです。

 たとえ、相手に感謝されなくても、自分が心から伝えたら、相手の反応はどうだっていいのです。

 なぜなら、期待して出す感謝のアイ・メッセージはワイロです。そう、私はあなたにこれだけのことをしたから、あなたは何を見返りにくれるの?

 だから、相手からの感謝をされるから仕事をするのもステキなことだけど、見えないところに思いを入れる。そうすれば、感動のサービスやソフトウエアを構築できると僕は信じます。

 最近の科学では、素粒子くらいになると思いが物質に作用することもあると言います。

 光の粒子は、波動として見れば波動の動きをします。でも、粒子だとして見れば粒子の動きをします。

 観察する側の思いが、物質に影響をあたえるのです。であるならば、きっと、お客さんが感動すると信じた人が一生懸命に作ったシステムは、人に感動を与えると僕は信じているのです。

 今日も会場に400名くらいの人がいて、「一人が変わったくらいで会社は変われねぇよ」と思う人もいるでしょう。でも、「自分は心のある会社にするために心から挨拶しよう。いつも、笑顔でいよう」と、参加者の中で一人でも変化してくれるなら、僕は今日、企業研修で皆さんに話しをした意味があるのです。

 そして、たとえ今日ここに変わる人が一人もいなくても、僕は正しいと信じることを伝えれば、その思いは会社や世界を変えられると信じています。

 結果は確認しなくていいのです。「自分が、どう生きたいのか!」なのです。

 フランクルが言いました。

 「人生を問うなかれ、人生があなたに、その瞬間どう生きるかを問いかけている」と•••

 あなたは笑うのですか、怒るのですか? あなたは挑戦するのですか、変化などないとあきらめるのですか?結果がどうであれ、自分らしく生きるのですか、結果が見えないからと努力を放棄するのですか?

 フランクルが言うように人生が、今この瞬間にあなたに選択を問いかけているのです。その選択の集大成が、「その人の人生」なのだと僕は思っています。

 バタフライ理論では、アフリカで蝶々が羽ばたくと、地球の温度に数度の変化があるそうです。

 これは、コンピューターのシミュレーションで解ったことです。この世界は実に微妙なバランスで成り立っています。少しの数字の変化は巨大な変化を引き起こす可能性があるそうです。

 そう、坂本龍馬が、勝海舟が、吉田松陰が、「一人頑張ったって世界は変わらんよ」とニヒリズムの上に生きていれば、幕藩体制は崩れなかったかもしれません。


 だから、信じましょうよメラメラ。きっと、一人が変われば、世界は変わると、自分がいいシステムを作ろうと思えば、直接には顔の見えないお客様は、きっと喜んでくれると。そう思いませんか。」

 質問者「同感です!!」


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 そして、会場の暖かい拍手に送られてホールを後にしました。





日本メンタルヘルス協会:衛藤信之のつぶやき


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