依存の心理と脳のカラクリ
僕の自分軸のネットサロンで一番リクエストの多い「依存」について、少しだけお話をしたいと思っています。
なぜ、お酒、タバコ、ギャンブル、セックス、ゲームに依存するのか?
人間はリラックスしている時には、脳から快楽のホルモンのドーパミン、脳波ではα波というとても穏やかな脳波が発生しています。
このホルモンも脳波もホッとした時に自然に出てくる脳の機能です。
楽しい時や、朝の目覚めの時、仕事が終わってホッとした時、今日も一生懸命に頑張ったと思う時には、この報酬系のドーパミンという幸せホルモンがドパッと脳から放出されます。これは自然な報酬系です。
でも、一度先に上げた依存要因で強烈なドーパミンを経験すると、人間は自然なドーパミンを出すことができなくなります。専門的には「代償性感受性低下」と呼ばれる状態です。だから、イライラしてくると、ホッとしたくてタバコ、お酒、ギャンブルに依存してしまうのです。
また、怖いことに強烈なセックスの擬似体験(AV)すると薬学用語で「耐性」と呼ばれる、タバコでも麻薬でもそうですが、1回の使用での効果が短く反応も弱くなるので、立て続けに求め続けることになります。
これが依存につながるのです。
これはDVもそうです。強烈な暴力の後に、夫が「ごめんよ。本当に大切なのはお前だけだ」と言ったり、またプレゼントを買ってきたり「二度と暴力はふるわない」「もうギャンブルはしない」「酒を飲まない」と約束をする。DVの被害者が家を出て実家に帰ると、毎日、泣きながら帰宅するように懇願します。
そこで家族は「今度だけは、この人を信じてみようと思います」やがてその願いは裏切られてしまいます。そして、またギャンブル、お酒、遊びと同じ依存のサイクルをくり返します。
これはタバコ依存者がタバコが切れた時の「不安」と、得られた時の、ほんの一瞬の「報酬」の二重性の持つトラップです。また周囲も、この二重性のワナに巻き込まれます。信じては裏切られ、愛しては拒否される二重性の鎖です。
カルト集団もそうです。教団にいる時の優しい親切の「報酬」と、離れた時の「恐怖」です。「罰があたる」「不幸に見舞われる」「病気になる」と恐怖とマイナス暗示がセットされています。
セリグマン博士の有名な動物実験でも「電気ショック」と「快楽(エサ)」のランダムな刺激に対して動物は「何をしてもダメなんだ」と学習性無力感に陥ってしまいます。
毎回が嫌悪刺激なら動物は逃げます。でも、時折エサをもらえるので、少しの報酬が快楽になるのです。ですから動物は、この実験装置の恐怖から逃げることも問題を解決する努力もしなくなるのです。
これがDV家族の被害者が「私はあの人から離れられないのです…」となる言動と同じです。これは共依存の関係です。
上にあげた事例以外に、リストカット、ダイエット、ショッピング、食習慣、過去のトラウマ、家族への依存も、この「依存の関係」と深く結びつくと最新の心理学では言われています。
大切なことは、自分の心理を知り、人間の脳のカラクリをしっかりマスターすることが依存脱出の鍵になります。
それは自分自身を上手にコントロールすることで「何かへの依存」から「自分軸」へと移行することが出来るのだと確信しています。
しっかりと心を学びましょう。
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心理カウンセラー衛藤信之
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