人は人、自分は自分!

      2019/04/21

 久しぶりに休みだったので、家で子供達が録画したテレビを見ていると、近所のお母さんたちの付き合いの「ホンマでっか話し」をしていました。

 持ち寄りの食べ物は、デパートの紙袋でないと、スーパーのナイロン袋では、のけ者にされる。

 嫌われているお母さんの手作りのお菓子は、これ見よがしに捨てられる。

 集まりに参加しないと嫌われ、仲間外れにされているお母さんと楽しく話しをすると、逆に仲間外れにされる。

 そのたびに「へ~っ」と出演者や会場から声があがっていました。

 そのあるある話をしているコメンテーターの先生たちのほうが、とっても「近所の井戸端会議のようだなぁ」と感想を持ちながら見ていました。

 最近は、学者でない評論家のほうが、好きなことを言えるようです。だから、あるコトないコトを大げさに話し合える。それを、見ている人々には、それが実証されたコトのように思ってしまう。もちろん、テレビでは「ホンマでっか」という気持ちで見てくださいと但し書きはありましたが…

 もともと、実証されないコトは、噂や推論の域を出ない。

 時に、人の噂話は面白い。音譜

 そして、人が集まれば、あるコトないコトの話で時間がつぶれる。

 昔、「奥様は魔女」という番組で、サマンサ(魔女の奥様)の、隣に住む主婦が、一日中サマンサを監視し続け「ねぇ、あなた隣の奥さんは魔女よ」と毎回、ご主人に伝えて「だったら、どうだって言うんだ」とご主人にウトましがられるシーンがありました。

 人間は、自分のやるコトや、未来に目を向けてシッカリ歩いていると、人のコトが気にならないけれど、周囲のコトが気になるのは、自分が「今」を精一杯生きていないか、いつも人と比較している人なのです。

 「 人は人、自分は自分」と、昔の人は言いました。

 自分の目の前にある、やれるコトに目を向けて見ましょう‼

 そうすると周囲の雑音や人のことが、気にならなくなります。

 働いている主婦のほうが、専業主婦よりも、近所の噂が気にならないことが多いようです。それは「近所の世界」だけに人間関係を限定していないからです。

 もちろん、専業主婦でも趣味を持ったり「人は人、自分は自分」と適度に距離を置いている人もいます。

 ですから、メンタルで学び始めると人間関係が広がるので、今まで気になっていたコトが、気にならなくなります。

 思いつめていたコトが「もう、どうでもよくなった」と報告されるのも、せまい人間関係を虫メガネで見ていたことに気づくからです。

 最近、「人のコトばかり」に話題になっているか、「自分の夢や楽しいことなど」を話題にしているかで、自分で簡単に心の健康診断ができます。

 人のコトばかりを話題にすることが多いのなら、心がそこに限定されている証拠です。

 まさに、その人間関係ばかりに囚われているのです。

 逆に、自分の目標や未来に意識を向けているなら、心が健康な証拠です。

 話は変わりますが、今日はメーデーでした。

 労働者と雇用側が、働くことの喜びを分かち合う日です。

 西洋では、ひたいに汗して働くことはアダムがリンゴを食べた罪で「大変だ」そうですが、僕は東洋的に考えて、働く場所があり、誰かに必要とされ、社会につながっていることに喜びを感じます。

 働きたくても、働く場所がない人々には、働く場所があるのは、夢のような世界です。

 だから、働く場所がある人は、その人たちに敬意を感じて、感謝しながら働かなくてはいけないと、僕は思っています。

 そう考えると、今、雇用が少なく失業の時代に、人のコトばかりが気になる人々は、それだけに、ゆとりがある人々かもしれません。

 日本のテレビでは、今、他の国がどうした、こうしたという問題を、コメンテーターが眉間にシワを寄せて語り合う番組が多いようです。

 それだけに日本が自分の方向を見失っている証拠です。

 だから、がんばれニッポン‼






日本メンタルヘルス協会:衛藤信之のつぶやき



 - ブログ

>