一緒にプレイヤーになろう!

      2019/04/21

 人は、いつも自分のやりたいことを通せば、周囲の人とぶつかってしまいます。だから、そこそこ自分のやりたいことを抑えて、我慢し、自分を周囲に合わせることを学んでいくのです。笑いたくない時に笑い、付き合いたくない人にも、時には付き合って飲み会に参加し、休みたい時に、自分を奮い立たせて仕事に向かったりと…それが、社会性だからです。

 また、周囲に合わせて過ごすことを、社会や大人たちは求めてきます。それができてこそ「一人前の大人になった」と大人社会では言うのです。

 

 周囲に合わせる自分。社会が期待する役割りを演じられるのが社会人です。

 それが、理性のある大人です。それを求める司令塔が大脳新皮質(新しい脳)という大人の脳です。

 

 でも、僕たちの心の中には、子どもの脳が隠れています。それが、大脳辺縁系(古い脳)というエネルギッシュな子どもの脳です。この脳は、寝たい時に寝て、食べたいものは好きなだけ食べたいという衝動です。

 

 嫌いな人には付き合わないし、泣きたい時に泣くし、怒りたい時には「感情を外に出したい!」というシンプルな脳です。これは恐竜の時代に発達した爬虫類の脳です。ですから、恐竜なのでパワーがあります。

 

 パワーがある脳なので、好きな人に逢えるなら、どんなことも乗り越えます。美味しいものが食べられるなら遠くでも出向きます。恋人にフラれ「くそ〜、いつか見返してやる💢」と思うエネルギーは、それからスゴく働き続け成功して、もっとステキな恋人を見つけて見返す人もいます。ですから、このエネルギッシュな脳をうまくコントロールすると成功します。

 

 そのパワフルな子どもの脳(古い脳)を、大脳新皮質の大人の脳(新しい脳)が、大人として「自分を抑えろ!」「はしたない!」「立派に振る舞え!」「なにごとも我慢、ガマン」と命令をして圧力をかけています。

 

 子ども脳を強引に抑えすぎるとストレス(摩擦)によって、心身症のような病気になったり、突然、社会的に立派だった人がキレて、意味なく怒り出したりするのです。

 

 このように脳のバランスの悪さ、脳のコントロール法が上手くいっていないのです。

 

 ですから、ときおり子ども脳の解放が必要です。子どものように周囲に気をつかわないで好きなことで発散することが必要です。

 

 お祭りもその一つです。お面をかぶって、酒を飲み、新しい脳の圧力をゆるめ、好きなように振る舞い踊ったりするのです。世界のいたる所で祭りは開催されています。人にはバカになる時間が必要なのです。これを「ハレ時間」と呼びます。人には周囲に気をつかう「ケの時間」と、子どものように解放される「ハレ時間」があります。

 

 この非日常へ、自分をいざなう時に着る着物を「晴れ着」と呼びます。晴れ着で仕事をしたり、掃除をしたり、日常雑貨を買いに行く人はいません。仕事や掃除は、役割を演じる「ケの時間」だからです。

 

 最近、心から笑ったり、泣いたりしていないなぁと思うなら、ときおり、ハレ時間を作りましょう。それが、メンタルのショー講座なのです。

 

 2015年のハロウィンの市場規模は、前年比11%増で約1220億円。14年のバレンタインデー市場(約1080億円)を上回りました。11年の560億円からわずか4年で倍増しました。そして、今年はさらに伸びると言われています。

 

 日本は、全国で老若男女が盛り上がる祭りが少ないので、現代のハレ時間なのでしょう。だから、どうせやるなら「踊るアホうに(プレイヤー)と、見るアホう(批評家、冷めた人)。同じアホなら踊らな損ソン!」

 

 人生は一度だけの祭りのようなものです。同じアホなら、演者(プレイヤー)になろう。大人の脳を使って、冷めた観察者になるよりもね(^_−)−

 

《おまけ》

 金曜日は名古屋教室と東京教室、月曜日は博多教室と大阪教室をスカイプで結んでハロウインの教室を生中継をしました。アイランドツアーの後だったので、それぞれの地域に仲間ができて、生徒同士が互いにモニターを通して大盛り上がりでした。

 

 「大人はツラそうだから、大人になんかなりたくない」と言っている子ども達に「大人も楽しいだよ」とステキなモデルを見せよう!

 

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