プロコースの卒業式を終えて
2019/09/17
プロコースともなると、カウンセリングを実施し、レポートを完成させなければなりません。 「絶対に父親のお葬式だけは出ない」と決めていた女性が、その父親のカウンセリングを実施しようとプロコースでの学びを通して決心し、父親としてではなく、一人の人として静かに耳を傾ける中で、気づいていく自分と父との人生。さらには、父の母(祖母)との三世代にわたって広がる人間関係という糸のもつれ… それぞれの人生を生きる中で、何か大切なものを守るために誤解が生じ、対立し、それぞれの道を歩むことになったのだと知ることができた、人生の儚さ… 数時間もかけて、憎んでいた父の話しを穏やかに聴くことで得られた、静かな時間… 大人たちに巻き込まれ、苦しんでいた少女時代から、カウンセリングの技術を手に入れ、三世代という過去まで、クライエントである「父」を、「一人の人の人生」として、冷静さを保ったまま、見つめようとする彼女の姿に、卒業式の会場は感動の渦に巻き込まれてしまいました。
憎しみから、理解することで過去の心が癒やさていくのだと… また、何気ない会話から、心理カウンセラーを勉強していると語った中年期の男性に、カレシとの「のろけ」を語る若い女性。 彼女の外(話す内容)と内(表情、心の雰囲気)の違いに気づいたプロコース受講生である男性が、伝えた一言に、顔色が変わる若い女性… その女性から「少し話を聴いてもらえますか?」と始まったカウンセリング。 彼女の笑顔とその裏に隠された孤独。その中でカウンセラーも、自分と父親との関係と向き合っていくことになる。さらにカウンセラーとして、彼女に対して向ける優しさ(母性)と、厳しさ(父性)のバランス… カウンセラー(プロ受講生)と、クライエント(女性)との距離を保つことの難しさ… カウンセリングを通して深まってゆく彼女の気づきと、カウンセリングを終わらせる(さよならする)タイミングをはかろうとするプロ受講生。 そして、最後に自立し、歩き始めた女性クライエントから言われた一言… 「人生の道で迷っている、私を見つけてくれてありがとう!」と言われた、清々しいエンディングに僕は感動しました。
そして、僕たち講師陣から卒業生に贈るメモリアルパ・フォーマンス!
お祝いに駆けつけてくれた、美塾の内田塾長から、その夜に丁重なメールをいただきました。 あれだけの感動のパフォーマンスをやってのけて「いや~終わった、終わった」とあっさりと言われる姿に、僕は衛藤先生らしいと、ホッとしてみたり、自分との差に直面したり… この場に一緒させていただくだけで、理屈では説明できない変化が、自分に起こります。縁起でもないですが、衛藤先生がいつか命を、その役割を終え、この世界を旅立つ時まで、しっかりと背中を見続けて生きてまいります。 と、彼から身にあまるお言葉と、遠回しで死に支度(引退)への、最後通告をいただきました(笑)
内田塾長はいつも律儀で、優しい弟のような存在です。そして、彼は仲間の講師たちのビデオ・レターが会場に流れる様子を携帯で一生懸命に録画していました。きっと、それを仲間の他の講師に報告をしてあげるのでしょう。 そのこともメールに「衛藤先生の隣で、携帯で撮影ばかりしていて御免なさい」とお詫びも書かれていました… でも僕は知っていました… 僕のラジオ深夜便(NHK)が、街中で流れている(飲み屋)雰囲気をわざわざ録音し、送ってくれる彼のサービス精神を…。そんな彼の気づかいに、僕はテーブルの隣で、優しさを感じていたのだから…
そして、ビデオレターで参加してくれた 恋愛心理学 アレックス小倉さん、空間心理カウンセラー 伊藤 勇司くん、 絵本セラピスト 岡田 達信さん、女性を内面から輝かせるプロ 栫井 利依さん、 自律訓練法の第一人者 下口 雄山さん、ビジネスメンタリズムの 白戸 三四郎さん、日本読書療法学会 会長 寺田 真理子さん、色彩のプロ 中嶋 輝和さん、 24の物語シリーズの著者 中山 和義さん、本城式英会話の 本城 武則さん、 フラワーセラピスト 松井 道子さん、魔法の質問 マツダミヒロくん、 アロマの第一人者 吉田 洋旺子さん、天才コピーライター ひすいこたろうくん みなさん、ありがとう! そして、最後にプロコースの卒業生の今後の人生の活躍とそれぞれのドラマが実り多かれと心より祈っています。336名の卒業生の皆さん、本当に卒業おめでとう!
★美塾の内田塾長の本を紹介しているブログです。
2016年9月1日 たとえ人と違っても・・・