ジキルとハイド・タイプ

      2019/04/21

 その女性はよく働いたという。ある日、同僚が彼女のミスに気づいた。そこで皆で協力して、その彼女のミスをサポートすることになった。

 ところが、その日を境に、そのミスをした彼女は変わった。事務局長は「まるで何かに取憑かれたように人格が変わってしまった」完全に表情がなく、無気力になったという。

 このような彼女は珍しくはない。

 オール or ナッシング・タイプ(100か0かタイプ)の人によく見られる。

 何かの失敗をしたら、人はそれをリカバリーするために補う努力を始める。

 でも、そのタイプの人は「もうムリだ‼終わった」100から急速に冷めて0になる。そこで「いい人」という努力を完全にやめてしまう。「どうせよく思われないなら、どうとでも思って下さい」

 それが、エリカ様のように表情がなくなり「別に」「出来ませんから私」「あ•••そうですか」と周りが何を言ってもヌカに釘、ノレンに腕押し、すべてに対して無関心、無気力になる。

 一生懸命好きな人に愛情を示していた人が、突然「もう、愛してくれないなら、どうにでもなれ!」と恋人に対して手のひらを返したように、悪口を言って攻撃したり、無視するのも同じ心理です。

 人が失敗したり、誤解をされたりすることは、人生にはつきものです。でも、それでも人は最後までなんとか自分の人格像(アイデンティティ)を維持しようとする。

 でも、もう自分の存在がチョットでもイメージとかけ離れたら修復するよりも「壊しちゃえ」と完全に努力を放棄するタイプがいる。

 最初の事例の女性は転職をくり返し、職場を転々とする。

 そして、新しい職場では最初は信じられないくらいに頑張る。でも、少しでも自己イメージが崩れたら完全に自己放棄がおこる。エリカ様よろしく「べつに」と人格が変わったように周囲をパニックにさせる。

 新年早々、新しい日記を一生懸命書き始める。でも、数日書けない日が続くと、その日記は投げ出してしまう。途中からでも、虫食いでも書こうとは思わない。

 人生はマラソンみたいなものです。仕事でも、人間関係でも、最初は頑張るけど、すぐに0になって開き直る人はいつか多くの人から信用を得られなくなります。

 ですから、なんでもThe best.ではなく My best.を続ける人が時間をかけて周囲から信用を勝ち取るのです。

 もちろん、そのような100か0かタイプの人は、何を言われても「信用がなにさ」「べつに」となるのだと思うけど••••
 

 だから、一瞬の外面のよさは、以外と中身は怖いものである。






日本メンタルヘルス協会:衛藤信之のつぶやき























 - ブログ

>