シラミつぶし
2019/04/21
より上手に生きたいと思っている人ほど、上手くいかなかったらどうしようと不安が強くなります。
ギリシア神話にヘラクレスと言う半神半人の英雄がいました。ある時に道にある小さな塊(かたまり)につまずいてしまいます。いら立ったヘラクレスは、その塊を足でけりました。すると、その塊はボン!と大きくなりました。不安になったヘラクレスは、さらに足で蹴ります。すると、さらにその塊は大きくなってしまいました。不安になった英雄ヘラクレスは、剣を抜いて、その塊に斬りつけました。ところが、斬りつければ、斬りつけるほど、その塊は大きくなっていきます。やがて、ヘラクレスが手におえないほどに成長していったのです。それを、見ていた女神アテーナーが、ヘラクレスに言いました。「あなたが攻撃すればするほど、その塊は大きくなっているのではないですか?その塊は何も動いていません。あなたは剣を戻して、無視をしたらいかがですか」と、そこで「そうだなぁ」と納得して、無視をして歩き始めたら、その塊は小さく小さくなって消えてしまいました。
不安もそれと同じようなもの、意識すればするほど、心がその不安に支配されてしまいます。
考えても仕方のない不安は、今から拡大鏡で拡大しないで、今、目の前のやるべきことにエネルギーを向けることです。階段の先の扉を目指して最初の階段のステップにつまずく人がいます。人生もそれと同じ、一歩、一歩を生きるしかないのです。
相手の陣地を奪うことのみを考え過ぎて、自分の陣地が奪われるチェスや将棋の素人ように。
ほら、そこのあなた、笑顔あふれる未来の幸せを願いながら、今日の笑顔を忘れていませんか?
今日の行動が、未来を写しだす、あなたの鏡なのだから。