アンバランスを楽しむ！

　あなたは人生のバランスが取れていますか？

　現代は「仕事と遊びのバランスを取る」ことが良しとされています。そういう意味では、僕は間違いなく落伍者です。ただ、僕と似た「仕事が楽しくてしょうがないタイプ」の仲間は、間違いなく自分の仕事を心から愛しています。

　仕事が遊びが同じ感覚であり、他の何と比べても生きがいを感じるという。こういう話をすると「家族が犠牲になっている」と反射的に思う人は不幸な人だと思います。なぜならば、楽しんで仕事をしている人たちの機嫌の良さで、それは家族にも波及し、皆がそれなりに心理的には、どの家庭よりも落ち着いている。

　もちろんイヤイヤ仕事をしながら、長時間お金のため人生を費やしていることに不機嫌なパートナーが、家に帰れば家族は最悪であることには同情はしますが…
　だから良き伴侶とは「仕事が人生の喜び」という感覚が共有できる仲間か、または共有できなくても理解してくれるパートナーと一緒に過ごすことが何よりも健康に良いというのが僕の結論です。

　どんなストレス対策よりも「仕事は大変なのよ…」とマイナス暗示をかけてくる家族と過ごすことが、僕にはよっぽど身体に悪いと思っています。

　仕事も、遊びも、家族生活も、歯を磨くことも、歩くことも、夜眠ることも…どれも楽しいに違いない。どれも機嫌がよい要素。マインドフルネスです。

　自然界を見ても、バランスがとれて静止した状態などどこにも存在しません。森も海も、空の星もみな揺らいでいます。静かな森にも生と死の営みがあふれています。僕たちは混沌とした世界の住人なのです。

　心臓の鼓動も呼吸も揺らいでいます。人間が「真っ直ぐに立つ」ためにも内部に揺らぎが必要です。あなたは完璧なバランスの生活を目指すから苦しくなってはいませんか？

　仕事においても「健全な働き方改革」とはバランスを取ることではありません。むしろ新しいことにチャレンジし、次々とアンバランスな状態を作り出すことです。それこそがアイディアが生まれる故郷なのです。

僕は振り返ると、少なくてもそうやって揺らぎを取り込みながら成長してきました。このコロナの時期もそうしました。新たにチャレンジした自分軸のネットサロン、この公式LINEも、Instagramもそうでした。

もし君がバランスを崩していると思うなら、素直にそれを楽しんでみたらどうだろうか？

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心理カウンセラー衛藤信之
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