はたすべき責任!

      2019/04/21

 今日の食事会で、職場で社員さんに鬱の人がいて、会社に来てもボーっとしていて、ポカミスが多いのに、辞めさせる訳にはいかないので会社は傷病手当を出してリハビリ感覚で働かしている。

 そのせいで彼女たちに仕事のしわ寄せがくるし、私たちよりも給料は多いと思うのに「納得できない」という会話をしていました。

 最近は、ハローワークに月数回通うだけで、生活保護を受けている人が急増しているとテレビで偶然にも今日放送していました。

 その中で登場した三年間失業状態の30代の男性は、生活保護でアイドルのCDを買ったり、ゲーム機器やタバコを購入して、昼間からカラオケで朝まで歌っているところが紹介されていました。
生活保護費用は国と地方自治体の公金です。

 驚いたことに彼は働く場所がないと言いながら、面接にも行かず「正社員でないとダメ」「給料は○○万以上でないと」とノラリクラリ理由をつけて働かない。

 テレビでは、彼の条件にあった会社があり、「面接をしましょう!」と快諾をもらったシーンが映っていました。そこで「今日は、会社に面接に来てください」と言われると、

「今日の面接は急だからムリ」
「頭のカットに行っていないから」
「爪にあかがたまっているから」

と、今から動けば何とかなることでも自分から仕事のチャンスを断る始末。

 さすがに、僕もそれには驚いたのですが、

 でも、カウンセリングをしていると彼らのような先送りの人生を歩んでいる人は、よくある話しです。

 彼は過ぎ去った子供の時の甘えの状態にとどまりたいのです。

 誰もがはたすべき大人の責任から、無意識に逃げ出したいのです。

 「休みが終わる~。終わる」と言いながら宿題を何もしない子供がいます。スタートをきらないと何も事態は変わらないのに・・・・

 グズグズしていると何かが魔術のようにうまく解決してくれると心の奥底で信じています。 すべてが他力まかせなのです。

 それが心理的に子供なのです。

 いや、大人になれない子供はたくさん存在しています。

 「論文を書かなきゃ」と言いながら先延ばしにする大学生がいます。いくら何万遍「書けるかなぁ。書けるだろうか」と言ってもやるしかないのです。

 まずは机に座ること、ペンを持つこと、そしてスタートしないと何も状況は変わらないし進まない。

 それを心から理解することが大人になるということです。

 だから、大人になるということは、つべこべ言わずに前を向いて行動を起こすとなのです。

 大人は「やる!」と言い、

 子供は「何とかならないですかね」と言う。




日本メンタルヘルス協会:衛藤信之のつぶやき


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