にぎやかな後に...

      2019/04/21

 クリスマスや、歳末は何だか街が騒がしいです。


 そんな時には、孤独な自分を感じることがあります。にぎやかな街の人々の中を、足早に通り過ぎ、自分がどこに向かっているのか分からないそんな夜… みんなが楽しく乗り込んだバスに、自分一人だけが見送っているような、そんな気分…


 そんな時に、ふと立ち寄れる居場所を僕は作りたかった。そんな悲しい時に声を聴きたくなるような人になりたかった。


 孤独は誰にでもあるのだけど、そんな時に、あそこにたどり着けば、何とかなる場所、人、そんな男になりたかった。 やっぱり昔も書いたように、僕はマジョリティーより、マイノリティーの味方でいたい。


 誰もが、それぞれの孤独を抱えて生きています。どんなに幸せそうな奥さんも、どんなワンマンな社長さんも、塾帰りの子どもも、訪ねる家がなく町をさまよう営業マンも、受け取ってもらえないティッシュを配っているアルバイトも…そして、寒空の下に、さ迷う捨て犬も。


 光輝く街を見渡せば、その先の路地の中には、置いてきぼりにされた孤独が、そこに、あそこに落ちています。


 そんな時に、そこに行けば助けてもらえる。そんな場所が作りたかった。それが、僕の仕事。教室はそれを現実化した空間です。

 でも、誰もが知っているここの教室を出ると、それぞれの孤独の戦いが待っている。だからこそ、皆の笑顔が大好きです。


 誰かを癒しているのか、僕が癒されているのか…祭りの後は、それぞれのフィールドでの沈黙の瞬間が待っている。


 でも、あの屈託のない笑顔を思い出せれば、また、その孤独も乗り越えられる。

 その笑顔の中に、いたんだと思える記憶があるから。その記憶があれば 孤独も友だちになれる。ねぇ、そうでしょーみんな!









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