それぞれの役割
2024/04/02
新年の最初のLINEで、震災に遭った人に何もできない自分を責めてしまうサバイバーズ・ギルトの心理の説明をしました。
優しい人ほど自分が被害に遭わなかったことに罪の意識を感じ落ち込むので、災害は無作為に起こる。だから誰も責任がないし自分自身も責めてはならないと…
それより日本全体が沈滞ムードになることが、経済が静止し、全体の厄災につながるので目の前のことをしっかりして「恩送り」しましょうと伝えました。
このLINEのDMにも「救われました」と「明確な役割に気づきました」と多くの反響をいただきました。ありがとうございます。
これに近い考えが世界中にあります。ラッキーだった者は、誰かに対して背負うべき義務がある「ノブレス・オブリージュ(高貴な者の義務)」という考え方です。ヨーロッパでは高貴な人ほど戦争の時に危険地帯に赴きます。実際に第一次・第二次世界大戦の死亡率を見れば、両対戦中に貴族の死亡率が庶民の死亡率より上回っています。
イスラム教のコーランには飲酒は罪として禁じられていました。発覚すれば鞭打ちの刑に処せられました。でも鞭で打たれる数は、奴隷が40回で、立場の偉い人は80回です。
これは日本だと逆になりそうです。政治家は、お金をキックバックしても民間人ほど罪に問われません。戦争中も苦しんだのは民間人です。
どうして神様は金持ちと貧乏人を作ったのか知っていますか? 今の世界は不平等ではないか💢と怒るのは、真なる宗教観を知らないのです。イスラム教でも、ヒンドゥー教、仏教でもキリスト教でも同じ考えがあります。
人は平等だと、お金を出さないとならない時、平等に出し惜しみをします。だから、金持ちにお金が入るようになっているのは、神さまが「いいかい。これは、お前のお金じゃないんだよ。今はお前に預けておくんだよ。お前がいざとなると貧しい人のために使うのだよ」の思想が「ノブレス・オブリージュ」には隠れています。
だから、僕たちが所持している、お金や地位・財産は自分のものではなく、みんなの為に神(仏)から預かっているのだという考えです。だから、仏教のお布施も、お金を寄付 “させていただく”のであって、物資を寄付 “してあげる”のではないのです。ボランティアも被害を受けなかった人たちが、させて “いただく”のであって、ボランティアに “行ってやる”のではありません。
お布施も、お金を払う人が頭を下げて、受け取る人はチリンと鈴だけで受け取るのはそのためです。「感謝しろ」というのは貧乏人精神です。高貴な人は「させていただく」のです。
だから、今、僕たちが、たまたま地震に遭わなかった人たちが預かっている命の時間を「何に使えば良いのだろう?」と真剣に考えさせてもらう機会をいただいたことを有難く思います。だから意味なく嘆いていることが何の役にも立たないのです。
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心理カウンセラー衛藤信之
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